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マトモじゃないやり方

「んー、やっぱりアレそうだよなぁ……」

 辺りを見回すと一応他のプレイヤーも居て、フグメタ狩りをしている。まぁ数がかなり少ないので早い者勝ち状態だけど、僕にはそれよりもオーラがある花がとても気になった


「どうしましたハチさん?」

「あそこの花、多分フグメタだと思うんだよね。辺りのマトモなフグメタはその辺のプレイヤーに取られてるし、ダメって言われたけどちょっとやってみようかな?」

「おいおい、ハチ君。流石にハチ君でも手負いのフグメタだと首を飛ばされかねないぞ?」

「攻撃か触ったらですよね?」

 さっきの説明だと触れると首を飛ばされるって感じだ。だけど初撃が即死技だとして、それがミスか躱した場合の次は?手負いのフグメタを回復した場合は?不明確な事があるから試してみたい


「まぁ誰も試して無いのなら僕がやってみるってだけですよ。【ライフシェア】」

 僕のHPの4分の1程度を擬態しているフグメタに流す


「グニョン?」

 回復されるのは初めてかな?花が歪に膨らみ、そして爆ぜる。ここから先は誰も知らない状態かな?


「……へぇ、見破るとこうなるんだ?」

「……グニョン?」

「なっ!?」

「ハチさんが……2人!?」

 フグメタが化けた花が爆ぜたと思ったらそこには銀色の僕が立っていた


「流石に見ただけで僕の全部を真似出来る訳じゃないよね?」

 流石に姿が僕なだけでスキルとか魔法まで全部真似されたら僕の今までの努力は何だったんだってなる。それにまだ動こうともして無いし、やり合おうと思えば出来るか?


「まぁちょっとやってみようか?」

「……グニョン」

 軽く左右にステップして足場の確認をしてみるとメタルな僕が真似するように左右にステップをし始めた。なるほど?少しぎこちないけど僕がやった事は真似するのかな?


「おぉ!真似してくるの面白いな?」

「そんな事言ってる場合じゃないですよ!このまま真似されたら倒せなくなっちゃいます!形を変えるハチさんなんてどうやって倒すんです!?」

「確かにそうだな……僕の技が全部使えて更に種族特性みたいなのあったら勝てないかも」

 僕は多分他の人に比べたら防御力が低いから当たるとヤバいけど、フグメタの方は打撃に強い可能性はある。それに体の形状を変えて手の本数とか変な器官とか出されたら僕は勝てない


「やんちゃになる前にさっさと終わらせないとな……【レスト】」

「グニョォ……」

 バタンと倒れるメタルハチ。逃げられると面倒だから一撃を入れてまだ生きていたら即座に【バインドハンド】でも使うか


「【リインフォース】【オプティアップ DEX】【オプティダウン DEF】【リブラ ItoX】【パシュト】」

 これいちいち使うの面倒になってきたな……結構発動する魔法の量が多いから【レスト】を使ってからじゃないと安心して発動出来ない


「はぁ!」

 とりあえずこういうスライム系の奴は体にコアがあるタイプか、無いタイプに分類されるだろうからコアがある方に賭けた。それにコアが体の中心にあるか、動くタイプかも分からないけど、まぁこういう時は大体心臓部分にあるだろうから倒れたメタルハチの背中側から掌底を叩き込んだ。【パシュト】と呪枷の効果でただの掌底が四連撃になる。上昇させたステータス、下降させたステータス、休息状態による倍ダメージ。僕の通常時の最高火力だ。しっかり味わえ


「グニョォ!?」

「わぁお」

 メタルハチが破裂したが、今度の破裂は変身の破裂では無く、僕の攻撃によって破裂してしまったようだ。手負いに回復をしたとはいえ、僕のHPの4分の1程度だ。僕自身の攻撃を僕が四連続受けたら間違いなく即【光子化】待ったなしだ


「流石に魔法を真似されたら困るからね。さっさと倒させてもらったよ」

「いやぁ……素手で爆散させるとか」

「一応自分なのに……」

「そこで手を抜いたら逆に僕がやられるからね。僕の姿を真似してもそれは僕じゃ無いし、技を真似されてもそれはオリジナルにはそうそう通用する物じゃ無いよ……」

 言っておいてなんだが、僕も所詮は映像や実際に見た物を僕なりに理解して、どう動かしたら同じように動かせるかを頭で考え、体を動かし、自分に出来る様に落とし込んだ物が今僕が使っている技だ。だから僕だってこの僕の姿を真似たフグメタと同じだ。どうやってもオリジナルはオリジナル。コピーはコピー。僕が見て覚えた本来の技術を持つ相手に僕がその技で勝つ事は出来ないだろう。僕がこのゲームの中でやっていけてるのはその覚えてきた技術を合わせたり、ゲームの補助のお陰で何とか成り立っているだけだ


「そうですね。ハチさんが真似されてハチさんが負けるって言うより、そもそもハチさんを全て真似する事の方が難しいです!」

「うん、やっぱり君は当然の如くそういう道に行くんだね……というかこれはまた新しい発見だな。手負いのフグメタに回復?するとその対象に変身して行動を真似する……チェルシーに売りつけてみるか?」

「お好きにどうぞ。次はどうします?また隠れている奴を探しますか?それで行くなら僕が探しますけど」

 どうせまともなフグメタはその辺のプレイヤーが先に見つけて倒してしまうだろう。それならまともじゃない方法でやるのが一番効率が良いんじゃ無いかな?



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