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フライングメタラー

「トーマ君、フグメタってどんな奴なの?」

 こっそりハスバさんの後方でトーマ君に聞いてみる。多分何かの略称だよな?


「あれ?ハチさんフグメタと戦った事無いんですか?フグメタって言うのはフライングメタラーという宙に浮かぶ水銀みたいな見た目をした魔物です。最初に見つけた人達がそういう略称を付けたら広がったらしいです。最初は姿形がただの球体なんですが、HPが減ってピンチになると周囲の何かを真似するので逃げられないように気を付けると良いです」

 周りの風景に溶け込んで逃げようって感じなのか。なんかシンパシー感じるなぁ……


「手負いだと最初から何かに姿を変えている可能性があるので見つけるのが大変です。しかもその隠れているフライングメタラーに不用意に触れると首を刎ねる即死攻撃が来るみたいで……だから宙に浮いている水銀みたいな見た目のを探すんです」

 え?じゃあ木に化けてるそのフグメタを間違って木材採取の為に斧で倒そうとしたら首飛ばされるの?危ない魔物だなぁ?


「下手に手負いのフグメタに手を出さないようにな?一応動物に姿を変えたっていう情報は無いから木や花等に近寄らなければ問題無いはずだ……良いか?絶対手を出したらダメだぞ?特にハチ君。分かってるな?」

「見つからなかったら手は出しませんよ……それよりなんでフグメタなんだろう?フラメタじゃ駄目だったのかな?」

 最初に見つけた人達がそういう略称にした事に文句を言うつもりは無いけど、略称を付けるんだったらフラメタじゃないか?と思った


「まぁ見つけたら分かるさ。だから絶対隠れているフグメタには手を出すなよ?」

「まず、そんなに注意するほど見つけられるものですかね?」

 そもそも数が少ないとか言ってるフグメタをそんなに見つけられるとも思えない。そんなに心配する必要性も無いと思うけどなぁ?




「おっ!居たぞ」

「じゃあ先どうぞ。どうやって戦うのかも見てみたいんで」

 確かに視線の先に宙に浮かぶ銀色の玉が居た。あぁ……何となくただの玉って言うよりフグっぽいかもしれない。尾びれっぽい物とかあるし、フラメタじゃ無くてフグメタって言うのも分かる。2人がどうやって戦うのか見せてもらおう


「じゃあ私がヘイトを稼ぐからトーマ君は逃げられないように展開してくれ」

「分かりました。エン君は右、ヨウちゃんは左!」

「グアオ!」「キュ!」

 フグメタをトーマ君、エン君、ヨウちゃんの1人と2体が囲み……


「さぁ!この魂のサウンドで君はもう釘付けさ!」

 尻をパンパン叩きながらヘイトを稼ぐハスバさん。いやぁアレ目の前でやられたらムカつくだろうなぁ……


「グニュニュニュ」

 どうやらハスバさんにヘイトが向いているようだ。フグメタの体がハスバさんの方に尖っている


「いっけー!」

 トーマ君が合図を出すとエン君は口から炎を、ヨウちゃんは狐火を出して攻撃する。いやぁドラゴンが炎を吐いてるのは凄いなぁ?あれを防ぐ手立てが無いとその内来るだろうドラゴンとの戦いとかも辛くなるだろうなぁ……僕なら今は【精神防壁】が何とか使えるかと思うけど、【精神防壁】はシスター服を着ていないと使えないから出来ればいつでも使える魔法系でそういう物があれば良いな




「おぉ。あれが……」

 逃げ出そうとするフグメタを4方向から逃げられないように囲み、HPを減らすと遂にさっき話にあった姿を変える段階に入ったみたいだ。体が大きく膨れ上がり、まるで沸騰している鍋の中みたいに暴れているとパァン!と弾けた


「トーマ君気を付けろ!ここからが本番だぞ!」

「はい!」

 弾けたフグメタの居た場所には5本の木が生えていた。色も変わるんだな……ん?1つだけオーラがある?


「ハズレを引かないように……」

「これハズレを引いたらヤバいの?」

「大ダメージを受けます!」

 後ろから声を掛けてみたけど外すとダメみたいだ。まずはハスバさんが攻撃するみたいだし黙ってみてみよう


「はぁ!ぐほっ!?」

 ハズレの木に攻撃したハスバさんはアタリの木であるオーラがあった木から攻撃されていた。攻撃してから今度は木がシャッフルされ、どれが本物かを当てる様な感じに……ハスバさんは結構なダメージを喰らってるな


「トーマ君」

「なんです?」

「右から2番目。攻撃してみて」

「えっ?分かりました!」

 オーラが見えた右から2番目の木に向かってトーマ君が何かアイテムを投げつける。そしてぶつけられた木から煙が上がっている。あれ火じゃ無くてなんか溶けてる?酸かあれ……


「グニョォァ……」

「えっ、もしかして正解が分かったんですか?」

「んー、正解なのかは分からないけどそれだけ他と違ってたから……」

「ハチ君?それって私がぶん殴られる前に伝えられたよね?」

「……次は僕の番かぁ、早く探さないと!」

 当然の如くハスバさんをスルーして、フグメタを探す事にする。あの戦い方を見るに、やっぱりHPを減らす段階で逃走される可能性があるだろう。僕一人だと逃げられないようにするのが一番大変かもしれないなぁ


「ハチくーん?聞いてる?」

「死ななきゃ安いって奴です。【ライフシェア】」

 とりあえずハスバさんを回復だけしておいて新しいフグメタを探す事にした

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― 新着の感想 ―
[一言] あんな挑発をうけたら殺意が沸くのは当然だよね。
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