タイムアタック報酬
「さて、何処に逃げようか……」
逃げる場所は沢山あるけどレベルもあげれそうな場所となるとかなり限られる。さっさと逃げ出すには泉でワープするのが一番だけど、何処が良いか……正直ルールイアはほぼノータッチだから色々あるかもしれないけど、あの水のドームの外側は水圧でどうなるか分からないからレベル上げが出来る環境では無いと思う。水圧に耐えられる何かがあれば海底で出てくる敵と戦う事もアリなんだろうけど……
「よし、一旦教会の方に行ってみるか」
特に強い敵とか居る訳じゃ無いけど、棄てられた教会に行ってゆっくり考える時間を作ろう。久々にオーブさんの所に行くのも良いかも
「あっ、ちょっとそこの君!」
「ん?」
なんか話しかけられたみたいだけどもうワープしてるから答えられなかった。まぁ答える必要も無いと言えば無いか。また今度何処かで会ったらお話しよう
「さて、プラクティスに行きますか」
教会にワープした後、オーブさんに会いに行く為にプラクティスに行く
「お久しぶりですオーブさん」
「ハチ様、お久しぶりです。また色々仕出かしてますね。運営側も注目人物としてリスト入りしてますよ?」
「えぇ……」
注目人物のリストってなんだ?
「ハチさんはとても面白いプレイをしてくれている。運営の一部の方々は自分達がこっそり入れた取れないだろうと思っていたスキルや称号を入手しているので今後もそういうのを見つけるだろうと期待しています。あくまでこの話は他の旅人様にはご内密に……」
「とりあえず運営さんには期待されてるって事ですかね?」
僕のやり方が評価されてるって事かな?まぁ評価されていてもされてなくてもとこのままやっていくつもりだけど
「そうだ、オーブさん?久しぶりにあのタイムアタックやりたいんだけど」
「前回よりも更に凶あk……難しくなったルートがありますが」
隠しきれてないよ?
「じゃあその凶悪なルートでやらせてくれる?」
「分かりました。今回はクリアするのも難しいのですが、規定タイム以内に完走出来れば報酬もありますよ」
なるほど、今回そんなに難しいのか。報酬もあるみたいだしクリアしたくなってきた
「では開始します。3、2、1、スタート!」
もう所々に足場が浮いているだけみたいなコース。その足場にもレーザーみたいな物が行ったり来たりして足を着けるタイミングを失敗したらレーザーに接触してアウトって感じだろう。アレを避けつつ進むのがルールかな
足を止めない様に行く為には、まずあの足場を使わないのが一番速いんじゃないかな?
「【魔糸生成】」
足場を踏んで行かなきゃいけないというルールは無いと思うし、浮いてる足場の下に糸を着けてスイングして進んで行く。下側はこれ特に何も無いだろう……って!?
「あっぶないなぁ!こういう対策してきたかぁ」
下側をスイングで進もうとしたら、ボウガンの様な物が出てきて、矢が僕を狙って飛んで来た。ちゃんと通れって感じだなぁ、だが、【ゲッコー】がある僕にとってはそのくらいでは止まらない。スイング中に上向いた辺りで糸を消し、両手フリーの状態にして飛んで来る矢を受け流す。そして次の足場に張り付く。これなら最初から直線起動で行くべきだったかも
「まぁここだと空腹度が減るくらいじゃ関係無いけどねっ!」
足場から次の足場への距離はそこまで無いから跳ぶほどの距離ではないけど、ゴールを直接狙うなら僕の居る位置から直接ゴールにバッタパワーで跳ぶ。上に向かって飛ぶとまたボウガンで撃たれそうな気がしたから今回は真横に跳ぶ。レーザーの間をすり抜けてゴールに向かって跳んだ
「んー、難易度的には前回とどっこいかなぁ……タイムどう?」
「6秒73 バカみたいですね。こっちも色々考えてるのにそれを簡単に超えてくるのは何なんです?これ以上の難易度にしたらそれこそ空飛べば全て叩き落とし、地面を歩けば足場が無くなるくらいのレベルにしないと……」
「それだと誰もクリア出来なくない?」
飛ぶのも走るのも否定されたらそもそもゴール出来ないんですが……というかバカみたいは酷くない?
「とにかく、規定タイム以内でクリアされたので報酬を差し上げます。このスキルをどうぞ」
『スキル【ダブルジャンプ】 を入手しました』
『【ダブルジャンプ】 パッシブ 空気を踏み、もう一度ジャンプ出来る』
「単純に使いやすそうな良いスキルだね。これぞゲームってスキルだ。えっと空気を踏んでジャンプ……」
説明文はとても簡素な一文。空気を踏み、もう一度ジャンプすると書いてる。一回地面からジャンプして着地するまでにもう一度ジャンプをすればさらに高く飛べたり、多分だけど跳ぶ方向も変えられるよね?【インパク】を使った空中での無理矢理な方向転換よりも自分の意思で跳べるなら空中で狙われても回避出来るし、何よりパッシブスキルなら魔法じゃ無いから【アビスフォーム】を使ってる間でも空中でもう一度跳べるのはありがたい。例え経験値が入らなくてもオーブさんと会話するのも楽しいし、結構有益な情報もくれるし、レベル上げだけを考えて行動するより寄り道しながらなのがやっぱり楽しいな。もう少しオーブさんと話そうかな




