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友達と従者

「とりあえずウカタマはここに居た方が良いんだよね?」

「まぁ奴らに侵略されてかなり米も減ってしまったからこれ以上減らさない為にも流石にそろそろ私は豊穣の祈りをしなければならない。外してもらえると助かる」

 豊穣の祈りか……あの黄金色の畑もそれで成長させたって感じなんだろうか?


「じゃあ外すよ。とりあえず僕は何処に行って良くて、何処に行ったらダメなの?」

 行っても良い所、悪い所は絶対あると思う。その場所を把握しないで勝手にこの広間っぽい所から出ていったら多分ウカタマに対して悪いから確認はしておこう


「そうだな、国の南と西側が侵略されている方面だからそちらの方面には行かない方が良い」

「南西方面ね。了解」

 よし、南西方面だな?


「一人では危険だろうから絶対に行くんじゃ無いぞ!」

「分かったー!」

 1人じゃなきゃ良いって事だろう?




 この御稲の国。全体的にやっぱり和風で時代劇に出てきそうだ。国の中央にある建物を囲む様に城下町の様に瓦屋根の建物あり、城下町の外側は黄金色の畑が広がっている。ただし、国の中央にあるのは城では無く大きな神社の様な建物だけど……それに南西方向の畑は色を失っていると言うべきか、何かが黄金色を貪っている。あれが例の侵略者か……


「僕は一人だけど【アビスフォーム】なら一人じゃない。協力するって決めたならまずは情報収集しなきゃね?」

 アビス様が見ていると決まった訳じゃ無いけど、一応一人じゃないという言い訳にはなるはずだ。米の畑だし、隠れる場所は畑の中くらいしかないから見られると逃げるのは難しいかもしれないけど偵察はするべきだろう。敵の姿、能力、指揮官の有無……見つけようと思えばいくらでも情報はあると思う。少しでも情報があれば倒し方のヒントも見つかるかもしれない。そうだ。戦う事を考えるなら地形の情報とかも自分の目で確認した方が良いな?地上で格闘戦が出来る地盤かどうかも結構重要な情報だ。泥濘が広がってたりするとかなり戦闘がしにくくなる。最悪街まで引き込んでからの戦闘……とかも考える必要がありそうだ


「威力偵察にならない様に隠密を意識して行こう」

 四つん這いでいつでも稲穂の中に隠れる事が出来る。そんな位置取りで南西方向を見に行ってみよう




「うーん……」

 城下町の人達に見つからない様に慎重に南西方向に進んで行く。ウカタマの社(仮呼称)近辺の人達はまだ結構活気があって商売をしている人とかも居た。だけど南西方向に進むにつれて徐々に街が寂れているというか人々に元気が感じられない。やはり畑を食い散らかされるというのはそれだけ辛い事なんだろう……


「これは……」

 畑が近くなってくると分かるが、稲の穂が腐っていたり、枯れていたり、地面が乾燥でひび割れていたりと……所謂死んだ土地と化している。これでは活気も何も無いだろう


「シスター様、来てしまったんですね」

「飯綱さん……」

 後ろから来ていたのは警戒の為、集中していたので感じる事で気が付いていた。だけど、隠れたりはしなかった


「ここには来ない様にと稲神様から言われませんでしたか?」

「言われましたね。でもダメと言われたら気になってしまってつい……あとシスター様じゃ無くてハチって名前なんでそっちで呼んでくれると助かります。この服もいつも着てる訳じゃ無いんで……」

 とぼけつつ呼び方の訂正を頼んでみる。普通の服の時でもシスターって言われても困るし……


「……考えておきます。個人の名前を呼ぶのは私の主義に反しますので」

「分かりました。じゃあシスターで良いです」

 個人の主義主張があるならそれは僕が強制する事じゃ無い。別にシスターって呼ばれてもここには僕くらいしかシスター(?)って呼べる人は居ないからそれでも判断は付く。まぁ、呼び方についてはもうどうでも良いとして、本題に行こうか


「飯綱さんはどうしてここに?」

「私は体の調子がすこぶる良いからちょっと運動をするのに出てきた所だ。ここならば今は誰にも迷惑を掛けないからな?」

【レスト】の効果で疲労を回復させたからだろうか?もう目が殲滅するとでも書いていそうなくらいギラギラしている


「僕はちょっと散歩に来ただけですから……あっちの方にもう少し行ってみようかなって」

「それはそれは、稲神様もシスター様のいう事を聞く様に言っていましたし、私も散歩について行きますね?」

 ついて行きますね?って強制だねぇ?これ振り切ろうとしても無理じゃないか?


「あぁ……それじゃあちょっとお願いがあります。ここら辺の腐ってたり、枯れてる稲って貰えます?」

「え?まぁ、多分良いと思いますが……それをどうするつもりですか?」

「とりあえずこれに稲を付ければここでの隠蔽率が上がるかなって」

「なるほど……」

 森林用ギリーマントに枯れた稲とかを差し込む事で多少ここでの性能が上がるかな?まぁ気休め程度だけど何もしないよりはこれで隠蔽率が上がればラッキー程度の考えだけど、飯綱さんが隠れる術を持っていなかった場合を考えての緊急用の手札だ


「絶対勝たなきゃならないし、まずは情報を集める所から始めよう……」

 情報がどれくらい入手出来るか、どのくらい有効にその情報を活かせるか……行き当たりばったりも良いけどこういう時はしっかりと計画して行きたい


「それじゃあ飯綱さん。()()に行きましょうか」

「はい」



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― 新着の感想 ―
急に飯綱がタメ口になって、何事もなかったかのように敬語に戻ったな
[良い点] 散歩(さんぽ) [気になる点] 殺戮(さつりく) [一言] 一文字しかあってない……雰囲気は全くあってない
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