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懐かしい顔

「ふぅ、勝てた……」

 流石に首半分を切られた事による出血ダメージで残っていた軽装備猿2体も倒れた。念の為触手で鎧の隙間から刺して死亡確認だけした。スリップダメージで倒れた相手はどうにも信用出来ない。自分の手でしっかりトドメを刺さないとこの辺からは実は死んだフリでしたー!で素材を取ろうとした時に逆にやられるなんて事もあるかな?と考えても良いだろう。倒す時に爆発したり、変異して巨大化した敵を倒した時に本当に体が倒れてきて避けないと下敷きにされてゲームオーバーとか……倒して首刎ねたのにデュラハンみたいに自分の首を持って復活するデッカイ白猿とか……色々と倒した後に復活したりする敵ってそこそこ進んでから出てくるイメージだったのでそろそろその辺を警戒する時期かなと思ってきた。まぁそういう意地悪なタイプの敵が出てくるのか分からないけどね?


「うーん……一応素材回収って言うより、消しておかないと」

 ナイフを刺して素材にすれば死体も消えるし、便利だ。この猿達の鎧とか武器は要らないけど、放置は止めておこう


『猿兵の剣先 猿兵の弦 猿兵の水晶片 を入手』

 これは……猿達の武器の破片?もしかして武器とかの強化素材とか?またインベントリの肥やしが出来てしまったか……


「まぁでも猿相手なら割と何とかなるかな?」

 武器持ち相手の立ち回りというか、剣、弓、魔法というプレイヤーの大半も使っているだろう武器を持っている敵と【アビスフォーム】を使って実際に戦えるのは結構良いかもしれない。一応オーラで敵とプレイヤーを嗅ぎ分けると言うか、感じ分ける?事は出来るからそれでプレイヤーに見られない様に進む事も出来る。ホフマンさんもフォーシアスに来たという事で若干プレイヤーもやってきている。この辺で他のプレイヤーに見つかると面倒極まりないし、こんな所でバレてしまってはイベントでサプライズが出来なくなるのでバレない様に隠れる。もう少し情報を出すの遅くても良かったかなぁ?


『Lv38 にレベルアップしました』


 ---------------


 ハチ 補助術士Lv38 天衣無縫の器Lv3


 HP 520→530

 MP 905→925


 STR 31→32

 DEF 30→31

 INT 57→58

 MIND 134→138

 AGI 102→106

 DEX 122→126


 成長ポイント 80


 ---------------


「んー、特に魔法とかは増えなかったか」

 レベルアップしたけど今回は特に何か覚えたりは無かったか。若干、本当に若干成長した時の伸び具合が良かった感じかな?


 猿兵と戦うのは結構良い。大体3~4体くらいで固まって行動しているので対パーティ戦の予行演習にはピッタリだ。なんか進んで行くにつれて忍者とか侍っぽい猿が居たり、大盾と槍を持った猿、神官みたいな猿、銃を持った歩兵みたいな猿も居れば、ダイコーンさんみたいなヒャッハースタイルな猿。なんだこのバリエーション……色んなスタイルの猿が居て、しかもその組み合わせが固定では無くて3~4匹の中でランダムになっているのでかなり面白い。猿パーティを見つける毎に次はどんな組み合わせが来るのかとワクワクしてしまう。ただ補助と回復3体と近接1体のパーティはちょっと面倒だったなぁ……


 この猿パーティ戦。プレイヤーに見つからない様にとも考えるので結構考える事が多くて大変だ

「やっぱり不意打ちが基本だけど、正面からやる必要もあるよなぁ……」


 隠密系スキルや称号効果で隠れてまずは1体確実に持っていく的な戦闘スタイルも良いけど、やっぱり正面から4体と戦ってそれぞれに対応して戦うとかも必要だ。一応先制攻撃に対しては結構見破れるとかはあるだろうけど、やっぱりイベント戦を考えると対人戦だし、色々と勝手が違う可能性も充分ある。だからこそ不意打ちでは無く、正面から戦う機会も自分から作っていくのも良いかな。んー、イベントが来るまでにどれくらい上げられるか分からないけど……50レベルくらいまで上げられるかなぁ?そのくらいまではあげたい。確定情報では無いけど入りたい魔王軍サイドは多分人数が少ないだろうし、迷惑を掛けない様にレベルは上げておかないとね?


「おっと……」

 前方から人がやってくる気配があったので隠れる。何だろう?ちょっと怒ってる?


「あーもう!クソ頭に来ますわ!」

 なんか凄い口の悪いお嬢様だ……


「せっかくここまで来たのになーにが「お前の様な奴は村には入れられんのじゃ」よ!思わずあのクソジジイに手をあげる寸前でしたわ!」

 何だろう?さっき衛兵さんが言ってた門前払いを喰らってしまったんだろうか?でもあの声聞いた事があるような……


「全く、あーもう!イラつきますわ!」

 キレ過ぎじゃないか?


「「「「ウキャ!」」」」

「邪魔くせぇですわ!」

 ドンドンドンドン!と長めの銃を発砲して猿兵達を中距離から攻撃していく口が悪いお嬢様。撃たれる魔法の弾は留まる事無くバシバシ猿兵達に当たっていく。いや、これ凄いな?実弾じゃ無くて魔法の弾だからなのかすっごい曲がってるよ?全弾ホーミング掛かってるよ?


「ふぅ、ぶっ倒したらスッキリしたですわ!情報屋もフォーシアスに来ているみたいですし、猿の情報でも売れば多少は金になるかしら?」

 転んでもタダでは起きないって感じだろうか?そうだ。あの人は……イベントの時に居た魔法銃を使ってたレイカさんだ



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― 新着の感想 ―
[一言] このお嬢様アルカナアクション出来そうだなー
[一言] 懐かしい顔(250話目) >ハチ 補助術士Lv37 天衣無縫の器Lv3 > 成長ポイント 70 深淵の一撃(207話目) >ハチ 補助術士Lv38 天衣無縫の器Lv3 > 成長ポイント 8…
[気になる点] 207「深淵の一撃」でLv37になっていたと思うのですが…
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