修理完了!出航準備完了!戻る事不可能!
「あ、これはMPを貯めないとダメか、この舵の所に居る骸骨は特別なのかな?」
座り込んでいた他の骸骨と違い、舵を握っていたであろう骸骨は倒れていた。【ライフシェア】を試してみたけど回復は出来なかった。これは多分回復するのに水晶玉を使ってMP供給しろって事なのかな?
「後少し……頑張れ僕!」
ゲージは後少しだ。これを貯めきったらあの舵の所の骸骨も復活する……と思う
「オラオラ!とっとと帆を張れ!何してやがる!」
船長が他の骸骨を急かしてる。そういえばこのゲージ全部貯まったら船が出航してしまうのか?だとしたらコレ貯めきったら骸骨が全員復活して何処かに連れて行かれる?
「……ちょっと」
「あぁ!?うるせぇ!こっちは出航の準備で忙しいんだ!オラお前ら!」
流石にこの態度はちょっとムカつくなぁ?
「【アビスフォーム】……おい」
「なっ!?」
目の前で急にシスター服を着ていた奴が黒いバケモノに変わったのだから驚くだろう。衝撃波で飛ばされたから体勢も良くない。よし、ロールプレイだ
「さっきからずっとこっちを無視しててイライラするんだよね……あっ」
ロールプレイするつもりがただ僕が怒っただけになってしまった。まぁ良い、このまま押し通して行こう
「僕がこの船の機能を回復させているのに貴方は周りを急かすだけ……自分で何もしないなら黙って部屋に籠ってなさい!」
「何だと!?このっ!」
殴りかかってきたので触手を巻き付けて拳というか腕自体を止める
「何なら、その骨の体……全部バラバラにしてあげようか?」
「うっ……」
四肢に触手を巻き付かせ、体を持ち上げる。水中だから体重差があったとしても結構簡単に持ち上げられる。これ以上は周りの骸骨達にも色々悪影響が出る可能性もあるだろうし、船長室にコイツを持っていこう
「放せっ!このっ!」
「僕の話を聞く気、あります?」
締め付ける力を強める。四肢の骨がミシミシ音が鳴ってる気がするけど、その気が出てくるまではこのままだ
「ちっ、分かった。話を聞こう」
「やっと話を聞くつもりになりましたか。それじゃあこの船についての話を聞かせてください。僕はこの船が海に沈んでいるのを見つけて、そこの水晶に魔力を流したら貴方達が復活したのでその結果どうなるのかが知りたいんですけど……」
情報を得る為に軽く説明をする。拘束も解き、【アビスフォーム】も解除して
「なるほど……船の恩人にこれはとんだ失礼な事をしてしまった様だな……悪かった!この通り!」
ある程度説明をしたら椅子に座って頭を下げる船長。ちゃんと謝れるんだ……
「まぁそれはもう良いですよ。で、この船って何処に向かうんです?」
「それはお宝を求めて進んで行くが……」
「特に目的地がある訳じゃ無いんですね?」
お宝の地図とかあればそこに連れて行ってくれたりするのかもしれないな……特に変な所に連れて行かれるとかは無さそうだ
「とりあえず後少し魔力を込めれば完全復活?出来そうなんでやっても良いですか?」
「おぉ!頼む!操舵の奴がまだ動けないようだからな……」
残り5%くらいだろうか?残りはMPをつぎ込んで解決しよう
「よし!これで100%!」
最後はゲージ100%になるまでMPを注ぎ込んだ。消費を大分減らしたとは思うけど1人でやったせいかめっちゃ疲れた……
「操舵の人はどうなったかな?確認だけしてこよう。船長さんも見に行きますか?」
「あぁ、もちろんだ。奴が復活してるなら船が出せるからな。感謝する」
船長の名前は聞いて無いし、こっちも名乗ってないけど僕が船を直していると理解してからは船長の対応がかなり良くなった気がする。やっぱ船が一番大事なのかな?
「おっ!復活してる」
100%まで行ったからか、舵の前に倒れていた骸骨が既に起き上がって舵を握っている。これでいつでも出航出来るのかな?
「よし!野郎共!今度こそ出航だ!」
「「「「「アイサー!」」」」」
骸骨達が片手を上に突き上げて返事をする。良いねぇ?この一体感。僕はかなり好きだよ?
「恩人、何処か行きたい所はあるか?連れて行ってやるぞ?」
「それじゃあ竜宮城に……なんて」
何となく冗談で言ってみる。竜宮城なんてある訳ないだろうけど……
「竜宮城?良く分からんが海底都市まで連れて行けば良いのか?」
お?海底都市?マジであるの?……行ってみるか?
「あ、はい。お願い出来ますか?」
「船と船員達と俺を助けてくれた礼だ。別に金も取りはせん。無事に送り届けてやるよ」
おぉ、腕組みしてそう言う骸骨船長はちょっとカッコ良く見える
「錨を上げろー!」
「「「アイサー!」」」
鎖が巻き取られて錨が回収される。特に手伝える事は無いし……見ておいても良いかな?
「帆を張れ!」
「「「アイサー!」」」
着々と準備が進んで行くのは見ていて面白い。海底都市……どんな所か凄く楽しみになって来た!
「海底都市ルールイアに向けて出発!」
「え?」
「「「「「アイサー!!」」」」」
船が動き始める。どんな所に連れて行かれるのか凄く不安になって来た!




