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オーガ、討伐!

「んん……あ、生きてる?」

 自分にレストを使った場所で起き上がった事に気が付いた。30秒生き延びたのか……皆がオーガを倒してくれたのかな?


「ハチー!」

 ドナークさんが呼んでいるけどどうして村から出てこないんだろう?


「ハチ!とりあえず村に入ってこい!」

 ワリアさんも呼んでいるので村に向かう


「おぉ、体が軽い!」

 レストで休んだお陰なのか体の痛みは無く、自由に動き回れる気がするけどまずは村に入らないと


「今行きまーす」

 走って村に入る。皆が村の中で待っているけどどうしたんだろう?


「よし!これで奴が立ち上がっても大丈夫だ!」

「奴?」

「ぽよっ」

 ちのりんが僕の後ろを指し示すので振り向いてみるとオーガが息も絶え絶えという感じで倒れていた。まだ生きてる!?


「私らは日が出てる間は村から出られないんだ。ゴブリンと姫様はまだ大丈夫だけど姫様の方は安全の為に、ゴブリン達は行っても無駄だから引き留めておいたんだ」

 ほうほう。でもそれなら僕をゴブリン達に頼んでくれても良かったんじゃ無いかな?いや、オーガも居るからやっぱりこれが正解かな?


「村に入ってきたら私らも戦えるから!よくやったぞ!ハチ!」

 一応全部が終わったらドナークさん達に確認しよう。でもオーガの姿を見れば本当に後少しという感じがする。攻撃が出来ないって言ってたけど……あれなら


「ドナークさん」

「なんだ?ハチはもう休んでおけ。後は私達が……」

「僕をあのオーガに向かってぶん投げて欲しいんですが」

「はぁ?」

 まぁ当然の反応だろう。でもあと少しで倒せそうなら皆の力を借りてでも僕が倒したい


「多分後1発……一撃入れる事が出来れば倒せると思うんだ!」

「それなら……」

 ワリアさんが話に入って来た


「そう言う事ならコイツの方が適役だと思うぜ?」

「ぽよっ!」

 ちのりんが任せろ!と言わんばかりにぷるぷるしている


「それならば私も手伝おう!」

 姫様も手伝うと名乗りを上げる


「ありがとう。姫様、ちのりんのパワーをアップとかさせる事出来る?」

「ん?ハチの方では無いのか?」

「僕は力が弱いから僕を強化するよりその分ちのりんの力を上げてくれた方が威力が上がると思うんだ」

「別に2人とも上げる事が出来るぞ?」

「あっそうなの?じゃあ頼むよ」

 まぁ僕に強化が入った所で力を強化されても仕方が無いけどバフを入れてもらえるなら入れてもらおう


「任せろ!【鬼の剛力】」

 僕とちのりんの体から赤いオーラが出る。オーガを倒すのに鬼の力とは……皮肉なのかなんなのか


「じゃあちのりん!思いっきりぶっ飛ばして!」

「ぽよっ!」

 ちのりんが僕の体を掴み、グルグル振り回す。うぷっ……気持ち悪い


「ぽーよっ!」

 赤いオーラの出ているちのりんに振り回されて僕の体がオーガの方に向かって発射される


「うぐっ……」

 ビックリするほどの加速度でオーガはそこまで動いていないのに世界がスローモーションに感じる状態になった。これ僕が早く動いてもなるのか……でもレストを使ったお陰なのか疲労感が無くなっているからまたスロー状態になっても大丈夫そうだ


「ガハッ、ゴハァ……」

 口が開いた状態で這いずっているオーガの口に向かってドロップキックの形で突っ込んでいく


「おりゃ」

 軽い掛け声と共にオーガの口を貫き、後頭部も突き抜ける


 どしん、とオーガが力尽き、地面に倒れて動かなくなった


『Lv15にレベルアップしました 魔法 オプティアップ オプティダウン リブラ パシュト を習得』


 ------------------


 ハチ 補助術士Lv15

 HP 170→290

 MP 380→560


 STR 11→18

 DEF 11→17

 INT 17→30

 MIND 56→85

 AGI 29→55

 DEX 44→70


 成長ポイント 150


 ------------------



 オーガを貫き、そのまま突き進む勢いを木に張り付いて止める。止まるまで幹を2周したからちのりんのパワーの恐ろしさが分かった。だってオーガの2倍だよ?


「やった?」

 レベルアップしているのだからやったのは確実だが、3から15って一気に伸びすぎだろう……あのオーガそんなに強かったのか……



「「「ハチー!」」」「ぽよー!」

「はいはーい」

 心配そうに声を掛けてくる皆の元へ帰る。オーガの死体は……とりあえず今は放っておこう。先に皆に無事を伝えなきゃ


「ありがとう皆、お陰で倒せたみたいだよ」

「全く無茶しやがって……」

「村に入っちまえば私らがやってやったのに、危ない事して!」

「ハラハラさせるんじゃない!私のせいで死んでしまったかと思ったぞ!」

 皆心配してくれるのはありがたいけど姫様とかポカポカ叩いてくるのはやめて欲しい。痛い……途中から姫様のポカポカ攻撃を捌いていたらむぅ~っとふくれっ面になってしまったけど叩かれるのは痛いからね……


「ごめんよ、とりあえずあのオーガはどうしようか?」

 村の外に倒れたオーガの死体をどうするか皆と話し合いをしないと


「倒したのはハチだ。素材にするなり何なり好きにしな」

 やっぱりドナークさんがここの暫定的リーダー格になってる様でオーガの死体は僕に任せると言ってきた。使えそうな物が有ったら皆に譲ろう



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