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素材は陸?にあり

「おぉ!石火の手袋のお陰でかなり火が着けやすくなった!」

 薪や燃えやすさを付与した魔糸を出して、そこに手袋を履いて指パッチンしたらあっという間に火が着いた。海から上がった後にすぐに火が着けられたので手早くタコが調理出来る


「1本は刺し身で、1本は茹でて、後はどうしようかな?」

 試しにやるには足1本でも結構な量だ。食べ切れるかな?


 ナイフを使ってタコの足を2本切り、残りはインベントリに仕舞う。タコマント計画は失敗したのでタコは保存……一瞬だけメッセージ機能を戻してホフマンさんに送ってみるか?そういえばこういう食材とかは送れるのかな?


「えっと……何とかなってる……のかな?」

 アイテムを送るとなるとプレゼントボックスが出てくるが、そのプレゼントボックスの中にミッチミチのタコが入っている状態。これで送れるかとても心配になるが、蓋を閉じれば多分大丈夫かな?


「とりあえずメッセージでは謝っておこう」

 ホフマンさん宛に『新食材です。ごめんなさい』とだけ書いて、そのメッセージにタコ入りのプレゼントボックスを付けて送ったらすぐにメッセージ機能をまた拒否設定にした。タコ足2本あれば僕一人普通に満足出来る量はある。とりあえず新鮮なうちにタコを食べよう。ゴキブリパワーを使ったからお腹が減ってるんだ


「まずはお刺身~」

 ナイフでタコの足を捌く。とりあえず3切れ程で良いかな?


「では、いただきます!」

 木のプレートの上でタコの足を捌き、ちょっとだけ醤油を付けて食べる


「おぉ!タコの刺身新鮮で美味いな!」

 現実で冷凍のタコの足なら食べた事あるけど、取りたてのタコだと歯ごたえが違う。グニグニ感があんまりしないから結構パクパクいけちゃう


「焼いたらどうかな?」

 直ぐに食べたいから火の通りを考えて足の先部分を切って枝を刺し、焚き火で焼く。美味しかったら足の根元部分も焼こう




「味付けはしてないけどどうかな?」

 試しに味付け無しで焼いてみた。足先の細い部分なので火は通っているはずだ


「おぉ?これも結構イケる!」

 海の塩味がちょっと薄いけどこれもイケる。刺身の時よりも食いちぎる感?こう、今食べている!と感じるので刺身の時よりもワイルドな食べ方になって、グイグイ食べられる感じだ。どっちみちタコが美味いので食べちゃう事には変わりない


「でも若干生の部分があるから一度茹でた方が良いかもな……」

 細い足先の方でもこれ以上焼いたら外が焦げちゃうというところで焼くのを止めたけど、中が少し生な部分があったので足の根元の部分だと太くて中まで火が通らないかもしれない。まずは茹でて中までしっかり火を通した方が美味しいだろう。塩も振って味を調整したら更に美味いだろう


 刺身も良いけど、ここである程度食べたら残りは全部茹でてしまおう。そうすれば多少日が経っても不味くはならないと思う。よし、それじゃあ早速刺身を作って食べちゃおう!これが本当のタコパ……なんちゃって




「洞窟で、しかも焚き火の上でフライパンでタコしゃぶなんてする人って今まで居たのかな?」

 刺身だけで食べ続けるのはちょっと飽きが来るので茹でる前にタコの刺身にした物をフライパンを使ってしゃぶしゃぶ……タコのポテンシャルの高さが凄い


「ふぅ……食べた食べた。タコの足1本でも結構な量だったなぁ」

 食べ切れたのはタコ足1本分。もう1本は茹でてインベントリに仕舞う事にした


「さて、お腹もいっぱいになったし、マントの素材でも探しますか」

 スキルとアイテムの2重で隠れる事でより安全にというのもあるけれど、いつか僕だけでなく、誰かと一緒に隠れなくてはならないなんて事になった時に僕だけ【擬態】で隠れている状態になるのはよろしくない。その時にギリーマントがあればギリーマントを貸して一緒に隠れるなんて事も出来るだろう。万が一に備えてスキルが使えなくなったなんて時にも備えて作っておいて損はないと思う


「岩っぽい……貝も岩っぽいっちゃ岩っぽいか?でも凄いカラカラ鳴りそうだな……」

 貝殻をマントの素材に考えてみたけどちょっと音が気になりそう……


「岩場に張り付いてる生き物とかもしかしたら居るかな?」

 海だけじゃ無く、上の崖部分とかに素材に良い感じの生き物が居るかもしれない。今度は海の中じゃ無く、崖を捜索してみよう




「おっ?岩っぽい奴発見!」

 崖にピッタリと張り付いて凄く分かり難いが、【察気術】の前では誤魔化せない。コウモリっぽい奴が崖に張り付いていた。外見も崖の岩に馴染む為か灰色や白っぽい感じの良い配色をしている。アイツを倒して翼膜の部分を繋ぎ合わせれば岩場用のギリーマントが作れそうだ


「申し訳ないけど素材になってもらうよ!」

 崖を走り、隠れているつもりのコウモリ達に魔糸を浴びせる。ベッタベタの粘着性を付与した捕獲用の糸だ


「「「「ーーー!」」」」

 凄く高い音がする。超音波で鳴いている辺りやっぱりコウモリだったか、若干耳障りだけど素材の為に我慢だ


「隠れる系の敵は結構打たれ弱いのかな?」

 頭部の部分を掌底で地面とサンドイッチにする形で打ち付けるとすぐに動かなくなった。やっぱり正面から倒すんじゃなく、隠れてやり過ごそうと考えている生き物だと比較的倒しやすいんだろうか?


「どっちにしても翼を傷付けないで倒すにはこれが一番!」

 それから10匹程度マントの素材にする為に岩に張り付いているコウモリを倒していった



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