データ提供の手伝い
「それで、僕は何をしたら良いんでしょう?」
「ちょっとしたシューティングゲームだ。一応、ハチとは違うデータだな」
「となると、身体能力はそこまで高くないんでしょうか?」
「いや、これはこういう調整が出来る」
そういうと、3つ程要素があるスライダーが出て来た
「えっと、体力、精度、運動性能……割とザックリしてますけど……」
「体力を増やせば防御力が高くなり、撃ち合いが起きた時に勝ちやすくなる。精度を増やせば、銃のブレや反動が減り、遠くからでも狙った所に撃ちやすくなる。運動性能を上げれば、ジャンプ力や走る速さが上がって弾を避けやすくなる。これらの数値をどう振り分けるかは君次第だ」
「これって、銃の方はどうなるんでしょう?そっちもカスタマイズするんでしょうか?それとも、普通に性能が決まってる銃なんですか?」
能力を決めるのであれば、使う武器と合せたい。これ次第で長所を伸ばす方向で行くか、短所を補う方向で行くかも決まると思う
「それで言うなら、こういう物が武器としてある」
色々銃が並んでいる。基本と言っても良い連射力と弾数があるアサルトライフル。重くなるけど、その分弾数が増えたライトマシンガン。軽量化して射程が短くなった代わりに更に連射力が上がったサブマシンガン。近距離だと絶大な威力を誇るショットガン。敵に気付かれない距離から撃ち抜けるスナイパーライフル……とまぁ、色々と銃が並んでいる
「なるほど、あくまで、武器の種類としてこういう物が有るってだけでカスタマイズとかは無いんですね。それならどうしようか……」
僕自身のカスタマイズと、携行する武器……この組み合わせは非常に大事だよなぁ……
「銃自体も重さがあるんですか?」
「あぁ、銃として強力な武装は強い分重くなるし、非力な武装は軽い傾向があるな」
「なるほど……おっ?これは……」
「流石にそれ1つで入るのは勘弁してくれ。銃のテストもしたいんだ」
「分かりました。あと、自分の性能もどうするかも決めましたよ」
「おっ?どういう感じにするんだ?」
「これですかね?」
「はぁ……これはまた……」
呆れられてしまうかもしれないけど、正直僕はVRゲームをアルターしかした事無いし、なら可能な限り『ハチ』に近付けた方が動きやすいだろう。そうなると……
「ハンドガンとナイフ。この装備が軽くてナイフの一撃は威力もあるし、ハンドガンで牽制も出来るから丁度良いなって。銃で撃たれるとかそれで終わりだよなぁって思うし、銃もマトモに使った事も無いですから、僕がVRゲームで銃を使うとなるとこうなるかなって……」
絶対趣旨とズレている事は分かっている。でも、これなら何とかなりそうな気がするんだ
「体力最低、精度最低、身体能力全振りか……言っておくが、体力最低ならそのハンドガンでも一発当たれば終わりだし、精度最低は銃から弾がコーン状どころか半球レベルで飛んでいくから本当に弾を当てる事すら難しいぞ?」
「わぁ、そんな酷いんですね……じゃあ、身体能力でカバーしないと……」
「いや、まぁそうなるか……」
本来なら全部均等位が丁度良いのかもしれないけど、でもそうなると、面白くは無さそうだしなぁ……
「早速やってみましょう」
「まぁ、やってみてくれ」
ガラスの卵の様な装置の中に入り、VR機器を装着する。すると、さっき決めたステータスと武器が僕の手の中に現れた
「おぉ、武器を持ってる……ちょっと不思議な感覚……」
普段武器とか持たないから不思議な感覚だなぁ……
「右手にハンドガン、左手にナイフか……これは交代も出来るのか。いざって時は入れ替えも大事そうだな」
敵との距離感と位置次第では武器を入れ替えた方が対応出来るかもしれない。というか、実質銃も精度無しだからかなりの近距離でしか撃てないから実質脅しにしか役に立たないかもだけど……
「ふむふむ、身体能力マックスにしたからか、凄い事になってるな?」
ダッシュもジャンプもかなりのスピードで行える。これなら銃撃戦でも何とかなるかもしれない
「まずは銃もどんな感じか試してみよう」
射撃場みたいな所で沸いた事だし、試しに撃ってみよう
「おー……全っ然当たらない。クロスヘアも無ければサークルも無いし、弾もとんでもない方向に飛びまくってるなぁ……銃口から真上に弾が飛ぶとかもう物理法則も何もあったもんじゃないな」
下手に撃ったら自分に当たるよこれ?
「本気で使えそうなのは1m以内位かな……」
一応攻撃が半球状の何処かに飛んでいくという事であれば、1m以内ならギリ当たる確率の方が高い気がする。これは色々と考えなきゃダメだな……
「にしても、これはある意味最低値と最高値を調べるって事ならお手伝い出来るよね。精度最低には最低なりの戦い方をしないとダメ……となると、これならまだ何とかなるかもしれないな」
相手によると言えばそうだけど、これならまだこれでも何とか出来る可能性はある
「あ、そうだ。コッチの方も練習しておくか」
せっかくの射撃場だ。やれる事はやってから、あのスタートみたいな所に飛び込んでみよう




