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熱々

「うーん、それにしても不思議な空間だな……本当にすぐに熱くなったり寒くなったりしてるんだなぁ……一瞬で視界が揺らめく様な熱さになったり、凍り付きそうな寒さになったりしている……んだろうなぁ?」

 シロクマコスチュームを着ているから温度の変化もそこまで感じない。ここでの戦闘になったとしても戦えるくらいには問題無さそうだから助かる。正直一回はサーマルエッジホッグと戦ってみたいな。そうだよな?確か僕は相手を倒しきらなくても戦闘経験が経験値として入るんだっけ。それならサーマルエッジホッグと手合わせというか、どういう能力なのかをしっかり見極める為に戦うって言うのはアリじゃないか?


「ふむ……やってみるか」

 熱の魔石を使うにしても使う為の力は絶対に必要だ。だからこそしっかりと発動している場面を目で見た方が良いだろう


「よーし、それじゃあ周りから孤立してそうなのが居るか探してみるか……」

 やっぱり戦闘するならまずは1対1で戦闘したい。上手く行くかは分からないけどね?


「ふむふむ……何となく大体2体以上で固まってるな。うぅむ……」

 戦うにしてもまずは1体。これは……アレかな?もしかして家族云々で固まってたりするのかな……だとするとこれまたやり難いなぁ……


「あ、居た。横に1個熱の魔石もあるな……でもこれは……」

 その場には確かに1体のサーマルエッジホッグと1つの熱の魔石が落ちていた。だがこの状態。サーマルエッジホッグが空に向かって泣いている様にも見える。これは……


「死に別れた家族……だよなぁ」

 どう見てもあの状態は死に別れの家族って感じにしか見えない。この状態からあの魔石を貰うっていうのは……ちょっとどうしよう


「ふぅ……申し訳ないが、君の力を見せて欲しい」

「ギュイッ!」

 その場に落ちていた燃えカスの様な石を投げて注意をこっちに向ける。申し訳ないが、君の力を見せてくれ


「ギュイイィィィ!」

「とんでもないな……」

 背中の棘が氷を纏い鋭くなり、お腹に熱を溜めて若干地面から浮いている。相反する能力を使いこなしているな……


「来い!」

「ギュイ!」

 何かの恨みを全てぶつけに来るかの如く、僕に対して突っ込んで来るサーマルエッジホッグ。これは、受け止めるべきだと思う。僕がやった訳では無いにしても、恨みの力で色々と見失っているのなら、まずは相手の心行くまで攻撃させてみよう。そうする事で落ち着くかもしれないし、僕も熱を操る力に関して色々と分かるかもしれない


「くっ!?こいつは……中々ヤバいかも……」

 背中の氷の棘はこっちに向かって跳んで来る間に1つに固まって巨大な槍の様になり、受け止める為の手の部分はシロクマコスチュームを着ていても冷たいと感じる程冷たくて、逆に周囲は徐々に熱く感じてきた。熱いのに冷たい。そんな意味の分からない状況とも言えるが、どうやら氷の槍も徐々に溶けて来た。どうなんだろう、恨みの力のせいなのか能力のコントロールが少し上手く行っていない様な気がする。これはもう下手をするとこのサーマルエッジホッグの方が持たない可能性が出て来た。やるなら今しかない


「【ソウルマニピュリア】」

 相手はサーマルエッジホッグだが……頼む……僕にも使える能力であってくれ……


「【熱操作】これだろ!INTを20消費!」

 当然だが消費したステータスはその能力を使っている間は復活する事は無い。でもこれで今は僕も【熱操作】のスキルを使える


「おぉ……これまた中々難しいスキル使ってるなぁ……」

 使用してみて分かるが、熱を操るってかなり難しい。勿論、あげようと思えばマグマの様な熱さにも出来るだろうけど、自分自身の体が持つのか分からないし、温度を下げて、自分自身が凍り付いてしまうと身動きが取れなくなる。だが、この力はしっかり扱えば寒暖の差が激しい地域でも、一定の温度を保てるだろうし、寒さに震える事も、熱さで苦しくなる事も無くす事が出来るだろう。それに、間違っちゃいけないのが、別にこの能力で炎を出せる訳でも、氷を自在に操れる訳でもない。あくまで温度を操る過程でそうなる可能性があるだけだ


「八つ当たりなら受け止めよう。来い」

 両手を高温にする事で、相手の氷の槍を溶かしていき、周囲の温度を下げる事で相手の高温による運動能力の向上効果?を下げる。こう考えると全てが凍り付く絶対零度って多分喰らったら本当にどうしようもないレベルなんだろうなぁ……


「その怒りは自身に対してなのか、それとも環境に対してなのか。僕には分からない」

 味方を守れなかったから自分に対しての恨みや怒りなのか、それとも、この過酷な高温と低音が目まぐるしく入れ替わるこの環境に対しての物なのか……


「ギュッ!?」

「だが、お前のその攻撃では僕には届かない」

 氷の槍はみるみる溶けていき、最終的に棘に戻った。残念ながら僕を貫くには至らなかった様だ


「弱者は強者に全て持っていかれる。そして強者が弱者をどうするか決める事が出来る。この場では僕の方が強かった。それだけだ。強くなれ。そしていつか、また戦おう」

 なんて言って、熱の魔石を持って行こうと思ったけど……いや、無理だって……こんな状況であの熱の魔石を持っていける訳無いって……



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― 新着の感想 ―
これはアイテムとしてじゃなくて魔物として仲間になる展開ですね。わかります。強いし、汎用性高くて便利だしで仲間になれば普通に心強いな?これ。
こんな場面に行き当たっちゃったら、この後他のサーマルエッジホッグと戦って倒すのやりづらくなったじゃん
ハチは、まーた再戦型ボスみたいな行動してる・・・。
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