可能性の話
「これを使う時は完全に自分自身を数値として扱う方が良さそうだな……ただやっぱりHPやMPを使う場合はステータスを使うより効果が落ちるな。まぁそれはそうか」
色々と調査を進めてみたら、HPやMPを消費するよりもステータスを使用した方が肩代わりとしてはやっぱり効果が高いみたいだ。ただ、HPやMPの上限を減らすとなると割と効果は高まったから、やっぱり回復出来る物ではない方が肩代わりとして優秀なのかもしれない
「これは大事かも……」
ただ、やっぱりこれはかなり難しい能力だ。何が難しいかと言えば、相手が持っている能力の中で僕が使える物が出て来たとしても、名称しか分からないからスキルとか魔法を知っていないと使いこなせないだろう。既に知っているからまだ良いけど、ガチ宮さんの【デッド・ウィズ・ミー】の様な自爆攻撃とかを引いてしまった場合はそのまま僕がやられて終わる……あれ?そういえば肩代わり無しの場合ってそういう自爆系のスキルってどうなるんだ?自爆しきれずに不発で終わるのか、それとも自分自身の肉体の何処か一部だけ弾け飛ぶトンデモグロ技になってしまう可能性もあるのか……何にしても一度相手が使ったのを確認してからじゃないと使わせてもらうにしても危険が伴うな……まぁ、自爆覚悟で相手の使っていない大技を使えればそれはそれで相手の反応とかは面白そうだけどね?
「まだ調査するかのう?」
「いえ、大分分かりました。これを戦闘で使うならやっぱり情報戦は必須ですね……」
「そもそも死者も生者も関係なく魂有る者相手なら基本誰にでも使えるっていうのがヤバいわよ……」
確かにそうだ。魂があれば僕に扱えるスキルであれば再現可能になるとなれば、かなり色々出来る事が増える。それこそ……
「【ソウルマニピュリア】を使って一時的に使う能力をメモリードコアとかに保存とか出来れば……熱の魔石云々の問題を何とか出来るんじゃないか?」
どっちにしても一時的に使う能力名が分かるだけで、使っている間にその能力がどういう能力なのかまで分かる訳じゃない。全部名称から想像するしかないという大問題は有るけども、もし、それが出来るのであれば、あの熱の魔石を用いた鍋を作るという計画も実行可能になるかもしれない。これは是非ともやってみるべきだけど、ここにはメモリードコアは無いから一度戻らないとその辺は試せないな。とりあえずこれがあれば熱の魔石の方に行っても何とかなる兆しが見えて来たぞ!
「む?また何かするのかのう?」
「えぇっと、ちょっと熱の魔石を使った調理器具を作りたいなって思っておりまして……」
「熱の魔石……あぁ、あれは扱いが難しいじゃろうて……何せ、あ奴は……む、いや、今のハチならば確かに可能性はあるのう?」
「あんな扱いの難しいアイテム普通なら絶対に扱えないとは思うけど……確かに今のハチなら可能性はあるわね……」
「あれ?2人とも熱の魔石について何か知ってるんですか?」
もし、何か知っているのであれば是非とも話は聞いておきたい
「熱の魔石。それはサーマルエッジホッグという魔物から取れるぞい」
「まぁ、アイツは実体こそ無いというか、熱の魔石その物なんだけど、アイツを倒さないと魔石は入手出来ない癖にアイツを倒すと熱の魔石は制御がとてつもなく難しいから、それこそ、テイマーとしてサーマルエッジホッグを捕まえたり、ネクロマンサーの力で復活させたりしてこっちの言う事を聞く状態にでもしないと制御が出来ない代物だから魔石としての価値も危なくて店に並べられないから価値が低いとも言えるし、ある意味無限の燃料みたいな事も出来る訳だから高いとも言えて、すっごい扱いに困るのよ?」
あぁ……確かにそれは店の方でキッチリ保管出来る体制が無ければただの爆弾を持ち込まれる様な物だからそもそも買い取り不可とかにするしかないな。それじゃあ価値は低いと言えるけど、管理出来る所ならそれは滅茶苦茶価値が高い訳だ
「僕も、最初はそのモンスターを倒してネクロマンサーの力で鍋に出来るかなぁみたいな事も考えてたんですけど、むしろこの力の方が色々と出来そうな気がしてきました!」
万が一、熱の魔石単体を見つけられたりしたら、それはそれで色々加工も出来そうな気がするけど、サーマルエッジホッグという魔物であるならば、魂があると言って良いよな?なら、僕でも何とか出来る可能性が出て来た
「一応、場所とか知ってます?」
「流石に、それはもう分からないわね。私が生きてた頃と今じゃ違ってるかもしれないし……」
「儂も話を聞く位じゃからのう。流石に正確な場所までは分からぬな」
「了解です。それじゃあ熱の魔石を聞いた人達から場所を聞いて行ってみます!」
「おぉ、ハチ。少し待て」
「はい」
死神さんに引き留められた。何かな?
「リグレッタを一度、お前の島に連れて行ってくれんか?」
「え、僕は別に良いんですけど、死神さんはそれで大丈夫なんですか?」
一応、今の今まで閉じ込められてた人物ではあるけども……
「こやつに今の世界を見せてやってくれ。それと、ネクロマンサーの力に付いてもある程度話は聞いておいた方が良いじゃろう?」
「確かに……じゃあリグレッタさんが良ければ現世まで付いてきますか?僕が居る島って一応、冥界と繋がってて、霊の方も数人居るので消える事は無いですよ」
「そうね。せっかく出してもらえたんだし、見させてもらうわ」
という事で、リグレッタさんも空島にごあんなーい




