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力を渡すのは

「死神さーん」

「む?もう話が終わったのかのう?」

「いや、ちょっと話があるんですけど……」

「ふむ……もしかせずともリグレッタの事じゃろうな?」

「はい」

 まぁ、当然だよね


「あ奴をあそこから出せと言うのは無理じゃぞ?」

「でもその出せないってのは前提条件がありますよね?それを何とか出来れば出してあげる事は出来ませんかね?」

「まぁ、確かに、あ奴からネクロマンサーの力を除去出来れば何も問題は無いからのう?根は良い奴じゃというのは既に知っておるから出来れば出してやりたいのじゃが……」

 となると、可能性としてあるのは……


「死神さんの力でリグレッタさんのネクロマンサーの力を消すのが無理なら、僕に移すのはどうです?死者の力を生きてる奴に擦り付ける……疑似的な呪いみたいな形でリグレッタさんからネクロマンサーの力を取り除ければここから解放させてあげられるんじゃないでしょうか?」

「なるほど……確かに、それなら何とかなるやもしれんが……」

「ちょっと!?勝手に話を進められても困るんだけど!?」

 まぁ、確かに勝手に話を進められても困るか……


「リグレッタさん。貴方、何人位の人助けをしてきました?」

「人助け?そんな人数なんて一々覚えてないわ……」

「そんな人がこんな所でいつまでも閉じ込められてる方が良くないですよ。僕としては貴方は死んだ後こんな所で無限に続く様な地獄を受ける様な人じゃない。今までの努力の結晶が無くなるかもしれませんが、余生……余生?はこの冥界で楽しんで良いと思うんですよね」

 死んだあとだから余生と言って良いのか分からないけど、どのくらい人助けしたか聞いても、覚えてない位人助けしてきたって事だろう。そんなリグレッタさんはここから解放されるべきだよな


「人助けしてきた人が助けられる側になったって良いじゃないですか。それに僕としては、リグレッタさんから話を聞いてこの人は仮に悪い人だとしても、ネクロマンサーの在り方を自分の力で変えるっていうその意志、意地?が気に入ったので、もし戦えるなら戦ってみたいなとも思いましたし?」

 ここから出て暴れるって事になったら、僕の責任として、リグレッタさんとやり合う覚悟もある。だからこそ、死神さんにここから出す為の提案をしているんだ


「アンタ……変ね」

「あぁ、良く言われます。それで、とりあえず言質をリグレッタさんから頂きたいんですけど、どうでしょう?ネクロマンサーの力を僕に擦り付ける事でここから解放されるっていうのは」

「それならそちらの死神様にお聞きしたいのだけど……」

「なにかのう?」

「ネクロマンサーとしての力を失う。それは別に良いわ。ただ、私が今まで積み重ねて来た知識も全て無くなってしまうのかしら?」

 あぁ、確かに。死者を操る力としてその制御方法とかの記憶まで奪われるのか。それは確かに気になるな


「あぁ、そこは個人の領域じゃから関係ないぞい?あくまでも死者を操るその力のみが危険だから取り除かなければここから出す事は出来ぬという事じゃから」

 記憶は別に良いのか。となると、強力な魔法は知ってるけどMPが無いから使えないみたいな状態はセーフって事なのかな?


「そう。それなら力を手放すのは構わないけど……そもそもそっちの人間に力を渡して大丈夫なのかが心配だわ。せっかくネクロマンサーの在り方を変えようとしたのに、何も知らない人に渡して、そこらのネクロマンサーに習う様じゃ……」

「それこそ、貴方に学びたいんです。僕の考えと近しい貴方から」

「……」

 どうだろう……やっぱりダメかなぁ……


「おっと、そうじゃ。まだダメじゃな」

「えっ?」

 まさかのリグレッタさんより先に死神さんにまだダメと言われた。どういう事?


「ハチにはまず儂から力を授けなければな?忘れたか?」

「あっ!そう言えば……」

「はぁ!?ちょっと待ってよ!今渡しても良いって思ってた所なのよ!?そんなのズルくない!?」

「ほっほー。さっさと決めないからじゃよ?ほれハチ。新しい力じゃよ~」

 いやぁ、悪い人……いやいや、悪い神だなぁ?


「えー……でも、リグレッタさんからも学びたいし……」

「そうよ!私が色々教えてあげるから!だから死神様!今回は引っ込んでいて下さい!」

 何だか凄い事になってるなぁ……


「ほっほっほ。久しぶりに楽しそうじゃのう?そうじゃハチ。どうなるか分からぬアレ。やってみるか?」

「それってもしかして……」

「うむ、リグレッタの作り上げた独自のネクロマンサー技術と儂らからの技術を同時に付与する。そうしたらハチにどんな変化が起きるのか。それを試してみるのも良いじゃろう」

「え、何それ……知らない技術」

 リグレッタさんもそれが何なのか分からないという感じで窓の部分に張り付いている


「そうじゃな……今までは負担を掛けぬ様に、魂が消えぬ様にとしていたが、ハチという生者が協力してくれるのであれば、ハチの生命力をわずかに使う事でリグレッタからネクロマンサーの力を剥がし、空いた穴を埋める事が出来る。そして、ハチから欠けた生命力を補う様にネクロマンサーの力と、我々が提供する力で埋める事で、どんな変化が起こるのか見て見るとしよう」

 ほうほう、確かに外部からリソースがあればリグレッタさんの魂から一気に力を取ったとしても、それを埋められるという事か。なんか色々起きそうだなぁ……



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― 新着の感想 ―
一気読みしました! 次の展開が予想できず、読みごたえもあってとても面白かったです(*´▽`*) これからも頑張ってください(`・ω・´)ゞ
>何人位の人助けをしてきました? お前は今までに食べたパンの枚数を覚えているのか? or 昨日までの時点では99822人だ
運営「待った待ったこれ以上イレギュラーに!?」
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