歓待を受ける?
「報。レーダーにて目標地点を捕捉しました」
「おぉ、見えて来た」
目標地点として設定した海の中を漂うドルフィンパレスがレーダーの検知範囲に入った。艦内のプロジェクターでしっかりと周りの様子も見えているから問題無いな
「流石にネレイドで直接乗り込みに行くのはマズいかな?」
ネレッサーで行く位ならまだ受け入れてもらえるとは思うけど、ネレイドで直で進入するのは流石に向こうもビビッてしまうかもしれない。途中でネレイドから降りてネレッサーで向かうべきだろう
「ある程度近くまで寄ってくれたら、そこから先はネレッサーで向かうから、いざと言う時は教えて」
「了」
敵が来たとしても、まぁネレイドが近くに居れば即対応出来るだろうから心配する事も少ないし、安心してドルフィンパレスに向かえる
「じゃ、行ってきまーす!」
ネレッサーに乗り込み、ドルフィンパレスに向かう。さぁ、どうなってるかなぁ?
「キュ~!(あっ!)」
「どうもー、覚えてるかな?」
「急!急!?(急に来たー!?)」
もう少し何か前置き的な物があった方が良かっただろうか?まぁ、時間がある今の内に来た方が良いと思ったから来たんだけどね?
「ごめんね。今なら時間があるからって事で来たんですけど……」
「おぉ!ハチ殿!良く来てくれた!」
「あ、ルーカンさん。この前ぶりですね!」
ドルフィンパレスの主であるイルカ人魚のルーカンさん。イベント中に助けたイルカがまさかの娘さんだったり色んな偶然があったけど……
「来てくれたという事は我々の歓待を受けてくれるという事で良いんだよな!?」
「あはは、あ、そうだ。ここまで連れて来てくれた仲間も居るんですけど、その仲間もドルフィンパレスに入る許可とか貰えますかね?」
一応、ネレイドの入港?許可を貰えるかどうかを聞いてみよう
「船か?そうだな……一度見ても良いか?流石にこのパレスに入らないサイズだとな……」
確かに、ドルフィンパレスに入るレベルじゃなきゃバランスを崩すとかあるかもしれない。それは主としてしっかり見ておかないといけない訳だ
「分かりました。それじゃあ一緒に来て確認してもらえます?」
「あぁ、そうさせてもらおう!」
と言う事で、ルーカンさんを連れてネレイドが止まっている所に連れて行く
「お、おぉ……これならギリギリ入るか……とりあえず一度試してみよう」
「ネレイドさん。一応入港許可貰えたから入れるか試してもらえる?」
『答。横向きなら入る事が可能です。なので……』
「横向きなら入れるんだ。じゃあ……」
『ドリフトで入れます』
「はっ!?」
まさか過ぎる回答に驚く
「ちょ!?ルーカンさん!一旦下がって下さい!なんかここに停めるつもりみたいなんで危ないかもしれないです!」
「は?」
「うわぁ!来た来た!」
ドルフィンパレスに突っ込んで来る潜水空母ネレイドの姿が徐々に見えて来る。が、明らかに速い
「ちょ!?なんだなんだ!?ぶ、ぶつかる!?」
周りに居たイルカ達も皆恐怖で固まっている
「「うおぉぉぶつかるぅ!?」」
艦体が横っ腹を見せながら滑る様にドルフィンパレスに入って来て、僕らの目の前でネレイドが止まった
「「「「キュウ~……」」」」
周りのイルカ達もほっとした様に一息ついていると、ネレイドからネレイドさんが降りて来た
「報。ネレイドの停泊許可を求めます」
「ちょいちょいネレイドさん!いきなりどうしてこんな……」
「謝。ハチ艦長のインパクトに負けない様にと工夫したつもりでしたが、あまり良くなかった様です。謝罪します。ごめんなさい」
「はっはっは!面白い!やはりこの位の者でなければハチ殿の仲間として釣り合わないか!誰も怪我はしていないから謝罪は結構!さぁ、せっかくだ。貴方も一緒に歓待させてくれ!」
ルーカンさんが良い人で良かったぁ……これが小心者の王様とかだったら打ち首とか言われてもおかしくないぜぇ?
「喜。感謝します。私はネレイド。この艦の……精霊の様な存在です」
「なんと!?これはまた凄い……さぁ、皆の者!どうやら精霊様が来て下さったぞ!宴の準備だ!」
「「「「キュウー!」」」」
いやぁ、まぁ潜水空母ネレイドのインターフェースだから分かりやすく言うのであれば確かにネレイドの精霊みたいな立ち位置なのかもしれないけど、それはそれで変な誤解が起きるって……現に精霊が来たから宴だとか言ってるし……
「聞いてくださいネレイド様。最近この近辺はサメが多くて困っているのですよ。我々では勝ち目もないし、何とか出会わないように漂って避けては居るのですが……ここから移るか、サメを何とかしないと、うぇぇぇ~……」
多分お酒を飲んだんだろうけど、僕の気のせいじゃ無ければ1杯飲んだ程度だと思うなぁ?
「聞。ハチ艦長。どうしましょうか?我々の戦力で周りのサメを駆逐する事も可能ですが、このドルフィンパレスを連れてオートマニュアイランド付近に連れて行くという事も可能かと思われます」
精霊様として、何か頼りにされてるネレイドさんからの提案になったけど、サメを駆逐するか、サメの居ない所に連れて行くかの2択かぁ……どっちが良いかなぁ?




