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立て込んで来た

「こういう鍋とかだと、個人的には熱の伝わりが早い素材があれば良い鍋が出来ると思うんだよね。お肉とかなら、あっという間に焼き目を付けられれば肉汁を封じ込める事が出来るし、野菜とかも煮るとなったらあんまり長い時間煮ると栄養が全部鍋の方に出ちゃって、野菜の旨味が逃げたりもするし……まぁ、そこはしっかり煮汁も使う料理に使えば良いだけなんだけど……」

 低温調理って技術もあるから、必ずしもそれが良いとは言い切れないけど、割と僕がやる料理のレパートリー的には高温で一気に火が通ってくれた方が助かる料理の方が多いだろう。というかそういう鍋が出来るならまずはチャーハンとか作ってみたい。高温で一気に調理できるならお店で出て来るパラパラのチャーハンとか作れそうだ


「熱の伝わり……そこまで行ったらいっその事熱の魔石で鍋とか作ってしまった方が早いんじゃないか?そうしたら鍋だけあれば料理出来る……」

「そんな簡単な訳ないじゃないですか!あの魔石は扱いも難しいんですし、そんな鍋にしたら、持ってるだけで怪我しますよ!?」

 熱の魔石……?またなんか魔石の変異種みたいなのが出て来たのか?


「飯綱さん。熱の魔石って炎の魔石みたいなのとは違うんですか?」

 魔石に属性がある位は全然理解出来る。でも炎じゃなくて熱の魔石っていうのが引っかかる


「そうですね。熱の魔石と言うのは、特殊な魔物から取れる希少な魔石でして、氷の様に冷たくもなるし、マグマの様な熱さにもなる凄く不安定な魔石なので、熱の魔石と言われています。その魔物が制御しているから、安全であるともいえるので、市場に出て来る事も稀ですね」

 なるほど……確かに、その熱量を扱えるのであれば、料理にかなり活かせそうな気がする。ただ問題があるとすると、その魔石を鍋にするっていうのはかなり大変そうだな……


「いくら何でもその魔石を鍋にするのは難しそうですね……とりあえずその熱の魔石を持っている特殊な魔物ってどんな奴ですか?」

「「……」」

「え、何です?」

 僕が聞いたら2人共黙ってしまった。そして僕に背を向けてひそひそ話を始めた


「あれ、絶対取りに行く気満々だよね~?」

「それはそうでしょう。あのワクワクした表情を見れば誰でもわかります」

「正直に教えたとして、鍋に出来ると思う?」

「いくら、ハチ様と言えども、無理だとは思いますが……」

「とりあえず情報だけ出しちゃう?」

「どうなるかは分かりませんが、あのハチ様に教えないとは言えないでしょう……」

 一応、僕に聞こえるレベルでのコソコソ話だし、別に聞いていても問題ないんだろうけど……これは教えてもらえそうかな?


「こほん……ハチ。教えても良いが条件がある」

「はい」

「この情報を得て、もし新しい調理器具が出来たら……まずは我々が試食係という事で良いな?」

「ハチ様が新しい調理器具を入手したとなったら、まずは我々をお願いします!」

「分かった。それじゃあキッチンは使わない事になるかな?」

 キッチン使うとあの方が来るからねぇ?


「こらこらー!開けろー!居るのは分かってるんだぞー!稲荷寿司食べてるんだろー!」

「こうなっちゃうんでねぇ?」

 モルガ師匠がドアを叩いて入ろうとしている。今回は2人への報酬って事で作っただけだからね。ドアは閉めさせてもらった


「今回は2人へのお礼なので、モルガ師匠には後で何か定食でも出しますよ」

「なになに?定食……まあ良いや。とりあえずそこの閂は開けさせてもらうね!」

「あ、そうだこれ……【フェプシック】」

 敵なら効果が無くなっちゃうけど、一応仲間判定は貰えると思えるモルガ師匠相手ならフェプシックが使えるのか?閂に対して、フェプシックで固定してみよう


「あれあれ?なんで、ふぬぬ!動かない?あー!ハチ君何かやってるねぇ!?」

「あ、バレました?」

 どうやらモルガ師匠の魔法で閂を動かそうとしたみたいだけど、【フェプシック】の方が力としては上だったみたいだ。やっぱり動かす専門の力の【フェプシック】はかなり強い力なのかも……とりあえず2人共食べ終わってるし、開けちゃうか


「またまた弟子が恐ろしい力を手に入れてて師匠としては鼻高々って言って良いのかどうか悩むねぇ?」

「僕としては越えなきゃいけない存在が多くて、師匠を越えられる力は欲しいんですけど……この力って敵に対しては使えないのがデメリットなんですよね」

 勿論、ネタバラシも即する。この力はどちらかと言ったら敵に対してと言うよりは自分への補助の方が力の使い方としては正しい気がするし、別にバラしても問題無いだろう


「ふむふむ、そう言われると、使い辛いかも……でもでも、普通に私の魔力操作よりも強いのは凄いね?」

「そうなんですよ。これ、使える力はかなり強力なんで、限定的な場面だと滅茶苦茶使えるんですよね」

 そう言って、2人が食べた後の食器をシンクに持って行って洗う。これも僕から離れた位置でも出来るんだから使い勝手が良い


「それで、さっきの話の情報って教えてもらえるんですかね?」

「あ、あぁそうだった。一応、この辺りに出るらしいぞ」

 そうしてウカタマから情報を貰えた。さてさて、一応これでイベント終わりにドルフィンパレスとネクロマンサーの力の一端、オークション、そして熱の魔石の入手と色々と立て込んで来たなぁ?



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― 新着の感想 ―
そういえば4巻の感想忘れてました。 ハチくんが多くの人に知られ、エンターテイナーとなる魔王編の前編でしたね。我らが指揮官やはりかっこよす。実は絵はシロクマクロクマ多いあたり好みなのだろうか。 魔王様(…
熱の魔石を上手く加工・制御できるなら、冷蔵庫とか色々なものにも応用できそう
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