新住民?
「オーブさん本当に大丈夫?現実時間1日ってそれは中々ヤバいんじゃ……」
「ハチ様。我々は1時間を7日まで伸ばす事すら可能なのです。人体への負荷を考えると、人員は交代しなければなりませんが、我々だけなら続けて作業しても問題ありません。カジノやオークションの機構だけなら簡単ですし、報酬アイテムに関しましても、そこは担当の者に設定して貰うので、実は他のイベントの準備等に比べたらそれほど大変ではないのですよ」
なるほど……まぁ、別に戦闘とかする訳じゃないのなら、そこまで複雑な事を考えなくても良いのかな?
「そうなんだ……でも、オーブさんも休憩はしっかり取ってね?オーブさんに効果が有るかは分からないけど、悩んだ時は一度寝たりご飯食べたりリフレッシュする事で解決策が生まれたりする事もあるから……」
「そうですね……私も1人ではありませんから、皆で分担する事で全員に余裕がある状態を維持出来る様に改善してみましょう」
オーブさんはAIの存在だから休みとか関係ないと斬り捨てる事は可能だろう。でも、ここまで普通に会話が出来るんだから、僕としてはもうそれは立派な一個人だと認められる。常にフル稼働しているよりは、余力がある状態の方が絶対に良い。それは機械やデータだとしても人と同じじゃないだろうか?
「では、お送りいたしますね」
「オッケー。今回のイベントも楽しかったよオーブさん!」
「ハチ様の様な方が居るからこそ、我々は新しいイベントを作りたくなって色々と上にご提案するのですよ」
そう声を掛けられたと思ったらオートマトン島の方に戻ってきていた。しっかりと、ネレイドも港に止まっている。うーん……今のは
「これからもイベントを乗っ取れそうなら乗っ取って良いって事で良いのかな?」
それは流石に曲解過ぎるか?
「まぁ、無事に戻って来れたなら、まずはやるべき事があるよな」
さて、早速行きますかぁ!
「無事に帰還出来たネレイドの掃除だー!」
フジツボ的な物とかが付いている訳ではないけど、しっかりと役目を果たしてくれた潜水空母ネレイドを労う為にもまずは掃除……というか洗浄だ。ネレイド本人でも気が付いていない小さな亀裂とかがある可能性も捨てきれないから、こうした洗浄を行う事で、それを発見出来るかもしれない。早速作業に取り掛かろう
「さぁ、手が空いてるオートマトンさんが居たら手伝ってー。一応、今後はこの島の守備戦力となる潜水空母ネレイドに傷が無いかのチェック作業もあるから洗いながらその辺を探す為にも皆もおねがーい!」
「「「「「了解です」」」」」
声を掛けたら大量のオートマトンさん達がやってきてくれた。これだけ人数が居たら、人海戦術で傷のチェック作業と洗浄作業が出来るな
「あ、そう言えば……」
潜水空母ネレイドがこっちに飛ばされてるって事は……ちょっと確認!
「あれま……やっぱり君達も一緒に連れて来ちゃってたか……どうしよう」
潜水空母ネレイドの底面に張り付いて隠れてもらっていた水と闇の複合精霊達が、若干心配そうな感じで皆寄り添っていた。そりゃあそうだよなぁ……
「皆ごめんねぇ……とりあえずヤミィさん!」
「はいはいー!完全日差しカットです!」
最早折り紙みたいな闇が巨大化して、日除けになっている。因みに、この状態なら地上に上がる事って出来るのかな?
「皆、地上には上がれる?」
「あんまり得意じゃないけど上がれるー!」
「そっか、じゃあ水も用意してあげれば上がる事は出来そうだね。開発室って確かそんなに窓無かったよね?一旦そこで良いか」
開発の為の部屋だし、日差しが入らない様に窓が無い部屋とかあった気がする。一旦はそこに連れて行けば良いか。そこまでの移動に関してはヤミィさんが日除けになってくれるし、それじゃあ桶か何かを持って僕が皆を運ぼう
「どうかな……流石に狭いかな?」
「いったんがったーい!」
精霊達がそう言ったかと思ったら、なんだかデカい湿った毛玉みたいな存在が桶の中に入っていた。もしかして、「いったんがったーい」って「一旦合体」って事か。その結果としてこの桶の中にデカい湿り毛玉として水と闇の複合精霊達の合体した姿で入っていると……こういう事も出来るのか
「よし、それじゃあ行こう。暗い所なら大丈夫だろうから、開発室の1室を借りて、そこは明かりは消しておこう」
別に暗くても僕は【ゲッコー】の効果で見えるから問題無いし、ヤミィさんも複合精霊達も全く問題無いだろう
「わーい!くらーい!それにいきくるしくなーい!」
「それは良かった。そうだな……暗い所の方が良いか……後多分だけど、水分もある程度あった方が良い……なんだかキノコの栽培とか向いてそうだなぁ……」
暗い所で適度な水分と言うと、何となくその辺をイメージする。でも、キノコの類とかあんまりそういえば触れてこなかったかも……キノコって結構調合とかでも使いそうなイメージだし、何かしら作るって言うのは結構良いんじゃないか?それなりに広く暗い空間を作って、皆にキノコ栽培を任せる……これは結構アリじゃないか?




