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偽故障

「という訳で、ネレイドさん。まずはより深く潜ろうか」

「了。急速潜航」

 いやぁ、深い海で助かったぁ。まず下に潜る。これで、物理的な距離も取れるし、発見だって困難だろう。既に知っている情報として、アイリスさんが生物感知の目を持っていたはずだし、ただ魔法でカモフラージュしようとしたら、多分バレると思う。だからこそ下に潜る事で、他の生物に紛れる事も可能だろう。まぁ、流石に空の上から海の中の生物まで探知するとかそこまでの性能だと、逆に使い辛いだろうから、まずバレないだろうけど、念の為ね?


「一旦、このまま進んで。よし、それじゃあまた会議しますか」

「え?次は何を会議するんだい?」

 まぁ、議題らしい議題でもないけど……


「ネレイド自体の姿を晒すかどうかですね。勿論探してもらうんだから水上に出た方が良いのは確実ですけど、ネレイドを修理中として、一旦水中待機にさせるか、発見優先で艦体を晒すか」

 勿論見つけてもらう為には潜水空母ネレイドなんて明らかにこの海では歪な存在だし、浮上していた方が良いに決まってる。が、演出として、水中で行動不能状態という体で進めるかを聞く


「艦体自体は晒さなくても、それこそ、ネレッサーで水上に出て狼煙で知らせたり、それこそ、魔法で照明弾的な事をして探してもらうって事は可能だと思う。だからどっちの方が再会する時の演出として良いかなぁって思いまして……」

 正直僕としては後者の方が良いと思っている


「探してもらうのであれば、前者の方がそのまま合流出来るだろうから、良い気がするが、ハチ君的にはその後者の方に何かがあるんだろう?」

 流石ハスバさん。良い勘してるぅ


「そうですね。これに関してはポータルを繋げた後、白玉さんをまずこちらに呼びます」

「ほう?」

「そうして、一旦、水上に上がりますが、一応、周りに船が居ない状態で上がって、魔導プロジェクターとかで周りに船が居た場合に備えて外からと内側から誤魔化します」

「ほうほう」

 魔導プロジェクターによる誤魔化しは何も内側の人を騙す為だけではなく、外側に居るかも知れない相手にもこちらの存在を気付かせない為でもある


「で、ネレイドを修理して動くまでここから動けないみたいな事を伝えて、このタイミングで僕らがこれから狼煙とか魔法でこの場所を報告する事を白玉さんに伝えます」

「あっ!もしかして……」

「おっ?トーマ君何か思いついた?」

 どうかな?僕の考えが分かったかな?


「それってつまり、自分達が発した合図にマンマミーヤンの皆さんが一番に気が付いてくれれば合流出来るけど、それよりも先に海賊とかが気が付いたら、乱戦になる可能性とか考えられるのでは?」

「そう!分かりやすい合図を出すという事は、他の人にも僕らの存在を示す事になる。これでもし、自分達以外の護衛を雇いたい存在とかが居る可能性を考えたら……」

「是が非でも急いで来るだろうね?」

 どうせなら僕らとの再集合にもう一波乱あった方が楽しいだろう。これを演出する為にはすぐに動けるネレイドという状態は良くない


「なるほどな。ある意味善罪達にとっては勝手に他の奴との競争状態になるって訳か」

 事情を知らない人達にとっては合図を見て見に来るだけだし、海賊なら襲いに来る。一応、同盟は結んだとしても、助けてもらったお礼的な形で護衛云々の件が有耶無耶になる可能性をチラつかせる事で、ある意味では白玉さん達の反応も楽しめるだろう


「そうですね。別に他の人にとっては競うつもりは無くても……そこは僕の話術次第になるでしょうけど……」

「よし、ポータルに関してはもう大丈夫だ」

「おっ、もう繋げられますか。という事で、どうしましょう?僕の案が回りくどいと思ったら、普通にネレイドを浮上させます。正直今回のイベントって終わりのタイミングが知らされてなかったと思うんで、何処で終わるか分かりませんし……」

 こうやって演出を考えていても、実はそんなに長いイベントでは無くて、もうすぐ終わる可能性だってある訳だ。だから、この演出が不発に終わる事も考えると、さっさと合流してしまうのも全然アリだ


「ヒャッハー!このイベントはまだ終わらねぇと見るな。俺は夜の海の部があると思うぜぇ?」

「夜の海……確かに、その方が色々と強そうな海賊船も現れそうですね」

 それこそ、幽霊海賊船じゃないけど、そういう存在が出て来る可能性もある。そういうのにレアなお宝が乗っている事も……


「だから、俺は姿を晒さねぇ方が良いと思うぜ」

「そうですね。姿を晒すメリットよりも、デメリットの方が大きい様な気もしますし、そもそも、敵が襲って来るならこちらとしても好都合なのでは?」

 ドクターも今回の船旅で随分とたくましくなっちゃって……


「それもそうなんですよね。だからネレイドは修理中って事にしても大丈夫ですか?」

「「「「「「異議なし!」」」」」」

「ほい、では、ネレイドさん。そろそろ止まって。で、一旦一部の灯りとか消して待機状態で」

「了。これから来る人は騙します」

 ネレイドさんも何かノリノリだ



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