緊急プランニング
「なるほど……これ、どう思います?」
水中に聳え立つ何かがそのまま水上まで出ていた
「そうだな……私が思うにこれは地上……いや、水上の様子と合せると」
「チンアナゴ……ですかね?」
「だよねぇ?」
トーマ君もハスバさんと同じ意見の様だ。まぁ、水上で暴れていた部分は確かに海賊船を貫通していたとは言え、数珠繋ぎの様に何かが貫通した姿だったみたいだし、これはもしかして……
「これ思いっきり水中の方が弱点じゃないでしょうか?」
「だよなぁ?」
ホフマンさんとドクターが腕を組みながらそういう。確かにそうだ。水上は船で体を守っているけど、水中はこの通り思いっきり体を晒している。これは……
「ヒャッハー!どうやら決めた覚悟が無駄になっちまったみてぇだなぁ?」
「で、でも一応これならハチさんがボスを討伐するタイミングを決められるんじゃ……」
ダイコーンさんは笑って、タテさんがフォロー。落ち込んでいる訳では無いけど、確かにそういう風に捕らえる事も出来るか
「そうですね。前向きに考えましょう。にしても、コイツ、凄い長さだ……海竜ってこういうの……なのかなぁ?」
海竜って言えばカッコいいけど、デカいチンアナゴというと……何か途端にチープな存在になっちゃうなぁ……
「とりあえず、水上の様子を確認しよう」
水中の様子はよく分かった。となると、水上、あとは空中の様子が気になる
「なんか……撃ってますね?」
「体に纏った海賊船の大砲を使う事が出来るのか。これ、一番水上が厄介説あるぅ~」
まさかの体に纏った海賊船からバンバン大砲が放たれている。凄いなぁ?普通は絶対撃てないと思うけど、まぁ、その辺はね?
「さて、そうなるとどうしましょう。多分、ウチの火力があればあの胴体を余裕で引き裂く事は可能だと思いますが……」
「「「「「「……」」」」」」
皆も思っているんだろう。これでもし、今すぐに敵を引き裂いて、倒した場合。水上に集まった人達はどう思うか……
「さぁて、じゃあ皆困ってるみたいだし、いつも通りやりますかぁ!という事で作戦会議!」
話がしやすい様にプロジェクター内蔵のテーブルで話合う
「はい。上で何も知らない人達が集まって戦っている中、多分、僕らの匙加減でこの戦いを終わらせる事が出来る。となると、やる事は1つ!皆の戦いが良い記憶になる様にコソコソ演出しましょう!」
「「「「「「これかぁ!」」」」」」
「え?」
何か皆が急に納得した様に頷く。まぁ良いか
「そうだ。ヘックスさん一応、マンマミーヤンとのポータルって切れる?」
「あぁ、可能だが?」
「オッケーじゃあ、今切ってこっちに来れない様にしておこう。これで白玉さんとかがコッチに来ちゃったら、色々バレちゃうし」
「ふっ、了解だ。あ、了!だ」
別に言い直さなくて良いんだけど、まぁ良いや。これで白玉さんにバレる事は無くなっただろう
「ネレイドさん。通信が来た時に、ノイズとか掛ける事出来るかな?」
「了。徐々にノイズを大きくしたら良いでしょうか?」
「そうだね。最終的には何も聞こえない位にしてくれれば大丈夫かな」
これで通信機で連絡して来るだろうアルバトロスの人達にもバレ難いだろう
「さてさて、となると一番大事になって来るのは水上の監視と、どのタイミングでアイツに攻撃を加えるかだよなぁ……」
「ふっふっふ、ハチがイキイキしとるでぇ~?えぇ?」
「ウカタマ様、邪魔しない様に……」
僕が攻撃するタイミングとかを考えていたら、ウカタマと飯綱さんが僕を見てひそひそしていた。まぁ、これは面白い悪巧みの時間だからなぁ?
「ハチ君が場を支配していくこの感覚……うんうん、覚えがあるなぁ……」
「これがハチさんって感じですもんね」
「ヒャッハー!楽しい悪巧みの時間かぁ!コイツぁ良い案を出したら採用されんのかぁ?」
「裏で糸を引く……確かにこれは楽しいですね。私もどうせ立つならこちら側の方が楽しいかもしれません」
「チンアナゴ……は流石に喰った事ねぇな……1回調理してみてぇな」
「船が傷ついてもすぐに修理します!なので、どんな事をするのか気になります!」
皆乗って来たな。席について、しっかり話合おう
「という訳で、現時点で戦闘は既に始まってますが、今後どういう展開で行くか、決めましょう」
どういう展開で進めるか。それはかなり重要な部分だと思う。それこそ、僕らの姿を晒すのか、それとも晒さないのか、何処まで見の姿勢をするのか。その辺はまず決めておかないと。これがメインプランだ
「一旦の何も問題が起こらなかった時用のメインプランとしては、通信とかコッチに来る手段を遮断して、上の皆に頑張ってもらう。それで行けそうなら、多分何処かのタイミングで大技を使うだろうから、その辺りで、こっちも胴体をぶっちぎる位強烈なのを入れれば良いかなと」
メインプランは上の人達をメインとして立たせる。一番良い終わり方だ
「で、問題が起きたら僕らも姿を晒して、奴を倒します。こっちはサブプランですね」
まずは大まかにメインのプランと、それがダメだった時のサブプランの提案。ここからそれぞれのプランでより盛り上がる様に話合って行こう!




