秘密の技術主任
「そちらにも通信機を渡しておきます。これで連携が楽になるハズです」
「助かるわ。敵が接近してるかどうかも分からないうちに事後報告で終わったって報告を受けるからさ?」
「「「あぁ……」」」
何だか凄く納得されてるみたいだけど、何か納得いきませんなぁ?
「まぁ、補給船のマンマミーヤンの索敵能力と戦闘艦のネレイドの索敵能力を比べるのはね?」
「ヒャッハー!そもそも戦闘装備がほぼ無いそっちの索敵範囲に入る前に片付けるのが俺らの役目みてーなモンだからなぁ!」
確かにダイコーンさんの言う通り、マンマミーヤンの索敵範囲に入っているという事は相手の索敵範囲にも入っているとも言えるだろう。その状況だとマンマミーヤンが攻撃に晒される危険性がある。だから先制防御とも言えるマンマミーヤンの索敵範囲外から敵を処理しているんだ
「まぁ、ネレイドさんの性能というよりは、ネレッサーの性能の様な気もしますけど……」
それも確かに。ネレイドの戦闘能力は基本的に防御の為に使っているから、救援の時に位しか使っていない。先制防御で海賊船討伐に向かっているのはネレッサーと皆の方だ。そう考えるとやっぱり皆の戦闘能力が高いのでは?
『報。敵性存在接近中。空からです』
「おっと、敵が空から接近中みたいですし、戦闘配置に付きましょう」
「「「「了解!」」」」
という事で、全員自分達の船に戻り、戦闘準備をする。空中戦力が来たから早速アルバトロスの戦闘能力を見せて貰おうじゃないか
「あ、レーザー以外で対空装備あったっけ?」
「報。小型の対空ミサイルがあります」
「そっか。それじゃあ一応、いつでも発射出来る状態で待機で。上だけじゃなく、下にも警戒を厳重に」
「了」
空から敵が来るから空に注意。それは当然だろうけど、だからと言って海中の警戒を緩めるのは良くない。こういう危険な状況というのは案外重なったりする物だ。空から敵が来たから海中から敵が来ないという事では無い。油断はしないぞ
「ここの運営なら僕ら相手にコッソリ難易度アップみたいな事をして来ても不思議じゃないしなぁ?」
レーダーの範囲内に他の船は無いし、今ならガッツリ敵大盛りで攻めて来ても不思議じゃない。いやぁ、随分と慣れて来たもんだ。逆にそれを見越してのネレイドだからね。イベントは僕と運営との勝負の場でもある。僕は現状出来るベストを尽くして、運営は他の人にはやり過ぎない程度にして、僕には出来るだけ負荷を掛けて来る。そういう事を考えるとこの場面で海の中から敵が来ないなんて事は……
「報。敵性存在。海中から接近中です」
「やっぱ来たか……うん、想像通りだな。それじゃあキールブレイカーも準備しつつ、シールドも用意しておくか」
「報。水中用兵装のハープーンミサイルも準備しますか?」
「あれ?そんな装備作ってたっけ?」
「ふふん。私が作って勝手に搭載した!」
ヘックスさんが胸を張って白状した。あれ、これもしかすると最終確認の後に更にコッソリ兵装が追加されてる可能性があるな?うぅむ……ヘックスさんに負担を大分掛けてたと思ってたけど、まさか勝手に開発をしているとは……なんかヘックスさんも僕に似てる様な気がするなぁ……
「分かりました。ではハープーンミサイルも準備して射程距離に入ったら発射しましょう」
「了」
このネレイドさん。実はまだ何か色々隠してる可能性あるなぁ?それはそれで艦長としてどうなんだとも思うけど、それにしてもヘックスさんがニヤニヤしてるし……危険が迫った時に僕のまだ知らない兵装が出て来る可能性があるぞ……
「それでは戦闘開始と行きましょう」
まぁ、戦闘するけど、レーザーを使わないからジェネレーターのリミッターを外す必要は無いな
「あー、これは絶対凶悪なサメだなぁ?でも……」
「報。ハープーンミサイルによって撃破」
上下に口が2つ並んでるヤバいサメがこっちに向かって泳いで来ていたけど、僕らの所に到達する前にハープーンミサイルと呼ばれる水中での小型の敵向けと言って良いのか、小型のミサイルが二口サメの所に飛んでいき、縦に割いた。このミサイル。炸薬は入っておらず、機能としてはアダマンタイト弾頭魚雷と同じだけど、本体が小型化して、弾頭が刃の様に縦に広がっている。シュモクザメみたいなデザインのミサイルだ。これで、水中の敵を真っ二つにするというハープーン(銛)と言うにはちょっと違う様な気がしないでもないが、強力な水中兵装によって生物が相手でもかなりの戦闘能力を得られた
「空の方は?」
「うむうむ。飛行ユニットはキチンと動いている様だ。空の方はコッチで監視していたが、しっかりと飛行ユニットを使って対処してくれたぞ」
どうやら、ヘックスさんも気になっていたのか、索敵用のドローンからの映像として、アルバトロスの方での戦闘をモニタリングしていたみたいだ。空は空で巨大な鳥との戦闘だったみたいだけど、倒した敵の肉をどうやらマンマミーヤンに運ぶ様だ。進んで行ってあのサメの肉が消えてなかったらこっちも回収してマンマミーヤンに分けるか?




