表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2007/2010

分業

「そうだな……だから補助として攻撃とか迎撃目標の指定程度に抑えて後は各砲の担当に任せるのが良いかも。これにプラスで移動もやらなきゃいけないってなったらネレイドさんでも苦しいだろうしなぁ……」

 前に進むとかこれもそういう簡単な話では無いと思う。戦闘になったら、場合によっては敵が追い込んで罠に掛けようとして来るからそれを避けたルートで移動する必要とかあると思う。巨大生物が出やすい海域とかなら特にそういったトラップは多そうだ


「だから、この位なら全員の負担も軽減出来るかな?」

 役割の分担。でも、それで動作が遅れ過ぎない様に。その為にも今後もシミュレーションで刷り込んで行かないと……


「ネレイドさんが艦の頭脳になるから、そこからの伝達を速くする為に僕からネレイドさんへの指示はほぼ0にしなきゃいけないよな」

 だからこそのシミュレーションで僕の戦闘スタイルのコピーをするんだ。そうしておけば基本的には僕の選択と大体は同じ選択をネレイドさんが自分の意思でしてくれるだろうから、これでタイムラグが減るだろう。そして、レーザー砲担当には基本的に担当すべき角度をある程度固定する事で、その範囲のみの有視界内で出た的を撃つ位にする事で、即応性を上げる。レーザー砲自体は半球の形で周囲を見渡せるけど、現在の配置的には反対側を見ても自分達の艦を見るだけだからそこまでの角度はそんなに使わないだろうし、全周モニターと1枚のPCのモニターなら確実に1枚のPCモニターの範囲で留めた方が反応出来るだろう


「次はこれでシミュレーションだな。でも、今は流石に休憩~……」

 脳のリミッターが外れたというか、あの時は火事場の馬鹿力が出た感じなのかも。僕の場合はあの戦闘中は常時スロー状態みたいな物だったから捌けたけど、ネレイドさんとかはこれを通常の速度でやる事になるんだから大変だよなぁ……




「ふぅ、いやぁ、ごめんごめん。さて、それじゃあシミュレーションまたやろうか」

「否、ハチ艦長が倒れる程の負荷があるシミュレーションをもう一度行うのはお体が心配です」

「いやぁ、僕としては本当に限界ギリギリの訓練で結構好きなんだけど、実用性とかネレイドさんの負荷を考えたらもう少し負荷を軽減するつもりだよ。具体的にはこんな感じで……」

 ダウンして現実でご飯とかを食べていた間に思いついたシミュレーション内容を提示する


「なるほど。本格的に補助としてのシミュレーションという訳ですね?これでしたら了です」

 あ、そういう返事のスタイルもあるんだ……


「じゃあ、早速やってみようと思う。しっかり休んで来たから遠慮はしなくて良いから」

「了。それではシミュレーションを開始します」

 そうして今回は補助を主に行う事にしたので、実際にやる事はシールドモジュールの操作と相手の攻撃を知覚するだけ。ネレイドさん的にはこれでロックオンみたいな事が出来るらしい。だから後は潜水空母のネレイド内部に他のオートマトンさん達のデータが射撃担当として入り、ロックオンした攻撃をレーザー砲で撃ち落とすという手法にした


「うおっ、想定以上……」

 勿論、ポン君による知覚ブーストが入ってるせいもあるけど、場所によっては相手が大砲に弾を装填した場面を確認する事も出来たからその瞬間にロックオンが開始されて、大砲が発射した直後に弾を撃ち落として、攻撃したハズの海賊船に爆風が当たるとかいうもう迎撃以上のレベルの反応とかしてる。まぁオートマトンさん達も僕からデータを取ってある程度インストールしてるって話だし、反応速度とかもある意味僕みたいな物になってるのかな?


「負荷の低減。射撃精度の向上。反応速度も微妙にですが上昇しています」

 まぁ、今まで全部自分1人でやろうとしてたから、そりゃ手が回り切っていなかった所も分担する事で向上する部分もあるだろう。やっぱり自分の体に無いレーザー砲20門とかを操るのが僕に向いてなかったんだな。あくまでサポートで留める事でパフォーマンスを向上させられた。やっぱりこれか


「そりゃよかった。この位ならネレイドさんと会話する位は出来るよ」

「了。それではシチュエーション包囲戦。及び護衛。救助を開始します」

 おうおう、飛ばして来るねぇ?周りにさっきよりも更に大量の敵船に味方も追加。そして護衛と救助という危機的状況満点セットが始まった


「僕はオーラで感じたりしてるけど、ネレイドさんはこれは飛行ドローンとかで上空から見る事で同じ様な事が出来ると思うからそっちはそっちで頑張ってね」

「了。及び疑。悪天候時に備えてドローン以外でも情報の確保が出来る方が良いと提案します」

 そういう複合的なのもあるんだ……


「そうだね。ネレイドさんがオーラ感知が出来る様になるのが一番だけど、海中にソナーを展開するのはアリかな。水中で音波を飛ばして、それの反響とかで敵の位置を……いや、いっその事ここならレーダーを作った方が早いか?」

 何だか、ソナーとかも大事だけど、普通に高性能レーダー的な物を作った方が早い気がしてきた。ここなら造れそうな気がする



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
>普通に高性能レーダー的な物を作った方が早い気がしてきた ヘックスさんに、またなんか付けるのか?って言われちゃうぞ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ