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1984/2015

物の価値

「とりあえずやってみたいをメモしてみたけど……これをヘックスさんの所に持っていくついでに今回の新しく出来た装甲も見せに行こうかな」

 まだ耐圧スリックステルスミスリルは見せてないし……


「ヘックスさーん」

「む、ハチか。装甲の方は?」

「とりあえずこんな感じになったよ」

「ほう……耐圧性、ステルス性もありつつ、妙に滑る……これは水の中でもある意味抵抗を受けにくいかも知れないな?」

 そう言われるとそうかも知れない。とりあえずまだあったイメージ案のメモをヘックスさんに渡す


「こういうのもやってみたいと思うんだけど……どうかな?」

「うぅむ……流石にここまで複雑化してしまうとなると、色々と処理が大変になって来るな……コアを搭載して処理してもらうか」

「コアを搭載するって事は、この船にも意識が芽生えるって事?」

「一応、そうなると言っても過言ではないな。だがそうなれば意思の疎通が出来ればある意味誰でも運転する事が可能になるとも言える。万が一の時に誰でも動かせて、緊急離脱も出来れば、乗っ取られたとしても動かないというロックをする事も出来る」

 船に意思があるお陰でそういった事も出来る訳だ。確かにそれなら運転した事も無い潜水艦でも運転出来るかも。普通に操舵の事を考えてなかったけど、これで操舵の問題も解決したと言えるな


「にしても、とんでもない物を造る事になった物だ。武装の方も開発は進んでいる。アダマンタイトの方はそういえばどうなった?」

「一応、目途は立ちましたね。触媒持ちの精霊さんの協力を得られるので、ミスリルから変換出来ると思います」

「そうか。なら弾頭の方は問題無いな。炸裂しない方が良いんだよな?」

「そうですね。炸裂するにしても小規模で、可能な限り貫通弾を目標として造りたいですね……」

「そうだな?この無茶苦茶な設計を作るとなると、摩耗しないだろうアダマンタイトの弾頭で無ければダメだろうな?」

「でも、水中だからこそこれも可能だとは思うんですよ」

「まぁ、不可能とは言い切れないだろうな。海の下からの攻撃についてはこれである程度万全と言っても良いだろう。上からの攻撃はどうする?」

「そうですね……最初は空爆で良いかと思っていたんですが、せっかくステルス性に優れた装備も造れる事ですし、上から拉致するアブダクター装備も造りましょう。人は殺さずに拉致してポータルで移送。その後で街の衛兵にでも渡せば懸賞金とか貰えたりするんじゃないですかね?僕は要らないけど」

 懸賞金の話を出したらぬぅっとモノさんが出て来たのでしっかりと僕は要らないと念押しする。心配しなくても大丈夫だって……


「ふむ……それだと船を壊すのも勿体なく感じてしまうな?」

「勿体無い……あっそういえば」

 そうだ。信楽さんから貰った……


「ヘックスさん。これシャコーの箱って言うんですけど、これ乗り物が1つ入るっていう箱なんですよね」

「ほう?」

「元々は潜水艦に救命艇というか、何かしら活動する為の小型ボート的なのを乗せる様に考えていたんですけど……アブダクター装備で全員片付けたら……」

「残った船が勿体ないなぁ?」

「海賊船とは言え、船って……結構しますよねぇ?」

「ふむふむ……となると、コイツの解析……いや、それこそ、これは買った方が安いだろう。ピュアミスリル武装を20セット即用意する。後で必要なら追加しよう。それでこの箱を最低でも10は手に入れたい」

 ピュアミスリル装備を2:1交換でも良いとは結構なぼったくられルートな気がしないでも無いけど……まぁこの箱はかなり有能過ぎるから潜水艦に乗る人1人に移動用の高速ボート一台を支給して、敵船捕獲用も合わせたら……まぁ10個あれば丁度良い位か


「早速信楽さんの所と交渉してみます!」

 昨日の今日……いや、本日中?に信楽さんに連絡……飯綱さんに頼めば繋いでくれるかな?




「飯綱さん。信楽さんと連絡を……あれ?」

「あれん?ハチさんどうかしましたのん?」

 御稲の国に行ったら、信楽さんが居た


「あれ?もう帰ったんじゃ……」

「いやいやん。買うものもあれば売るものもあるのねん。だから御稲の国にはもう少し居るつもりで……何かご入用ですかねん?」

「うん。シャコーの箱。後9個欲しい。物々交換で」

「おやおやん。シャコーの箱ですかねん。しかも9個……あれは結構するのですがん……いったいどういう物とこうか……」

「コイツでどうかな?」

 そう言って信楽さんが言い終わる前にインベントリから箱に入ったピュアミスリルの装備を出す


「ミスリル装備ん!これはこれは……ん!?しかもこれはただのミスリル装備じゃ無いのん!」

「おっ?分かりますか。流石商人。目利きも素晴らしい」

「照れますん……というかこれ、噂に聞くピュアミスリルではん?」

「ええ、そうですよ」

 ゴトッゴトッとピュアミスリル装備を数個並べる


「こちらにも在庫はありますが、シャコーの箱が9個頂けるなら1:1交換。もしくは2:1交換でも良いですよ」

「シャコーの箱2個とピュアミスリル装備1つですん……うぅむ……」

「何勘違いしてるんです?」

「ん?」

「ピュアミスリル装備2つとシャコーの箱1つの交換レートですよ?」

「買ったのねん!」

 ポンポンポンとシャコーの箱9個が並べられた。いやぁ、商談がスムーズに済んで良かったぁ……価値の損得は今は良い。大事なのは解析とかに時間というリソースを取られなかったという事が今の僕らには得なんだ


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― 新着の感想 ―
お宝積んだ沈没船というロマンが……。 あ、お宝は回収済みだからただの沈没船だった。 ならいいか。(なにが?)
信楽氏の目が¥になる暴利です
当然のように海賊船までゲットしようとしている……
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