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1976/2016

可変性クエスト

「それで、2人の方はお母さんが風邪を引いたからその薬を求める為に来たという事で合ってる?」

「ええ、そこのメトちゃんがウチのトーラと最近仲良くなってくれたんだけど、そんな時に風邪を引いてしまって、そこでメトちゃんが最終手段として、エルフの国に協力を得ようって事で今回の……」

 なるほどねぇ……そうなって来ると、メトさんが結構怪しく見えて来るな


「との事ですが、メトさん合ってますか?」

「疑っているんだよな……仕方ないが、でも私はその2人が言っている通りだとしか言えない」

「分かりました。信じます」

「え?」

 ここで疑っても話が進まないからね。2人はメトさんの紹介?でエルフの国に来たって事は分かった


「私が言うのも変だが、普通こういう状況ならもっと疑うんじゃないのか?」

「お前がそうだと言っているんだろう?それに、自分に嘘を吐くという時はその時点で後ろに何かが居る。もし、そうならそれを引っ張り出す為にもお前の話は信じるしか無いだろう?」

 まぁただ騙されるんじゃなくて、騙される事でその隠れてる奴を炙り出してやる位の気概がエールマシアさんにはあるって事だな


「そ、そうか……私の言葉を信じてくれるんだな」

「えぇまぁ、信じないと何も進みませんから」

 まぁ相手が大ウソつきだと信じて、逆の手を取るみたいな方法もあるだろうけど、どっちにしても、信じないと行動は出来ない


「2人を救ってくれてありがとう。そして頼みがある」

 改まってメトさんが僕らの前に出て土下座をしてきた


「どうか、我らを助けて頂けないだろうか?」

 おっとっと、またなんか新しいクエスト……いや、多分これはクエストの序盤が巨人族の救援であって、後半はこっちのメトさんの話に移行するのか


「住む場所を追われたとかそういう系ですかね?」

「幸い、森の恵みは精霊達によって育まれているから、ダークエルフを国に受け入れるくらいは出来るとは思うが……」

 まぁ、我らを助けてくれなんて言われたら難民的な要素をまず疑うよなぁ……


「その、多少の援助を頂けるのは嬉しいのだが、それより、我らの住んで居た所に発生した奴をどうにかして欲しいのだ」

「となると、何らかのボス戦か?」

 一応、それならそれで全然やるけど……これ潜水艦造りが少し遅れるかも知れないな……うぅん


「奴を放置したら、この森が死ぬ事になってしまう」

「何!?そんなヤバい奴が出て来たのか!?」

「じゃあ、森の皆の為に動きましょう」

 凄く打算的な考えだけど、森の危機を何とかするという事なら、精霊達に潜水艦の能力向上のお手伝いとかして貰えないかな?それならかなりこのクエストは攻略するメリットが大きい。勿論、潜水艦が無かったとしてもしっかりやるけどね?


「とりあえず、そいつは何処らへんに居るかな?何らかの能力とか持ってそう?」

 一旦メトさんの所見を聞いてみよう


「ソイツが私達の集団の近くに現れたら木々が枯れて、皆途端に体調を崩してバタバタ倒れて行った。動きも遅かったし、私は何とも無かったからとにかく皆を助けようと皆を背負って奴から距離を取ったら皆体調が元に戻ったんだ。だからこの事は早く森の本来の住人であるエルフに知らせないとと思ったのだが、最近知り合ったトーラにまず知らせようとしたら、母親がそこに居てな。ヤバい奴が現れた事を説明しようとしたら、母親の方が急に熱になった様な状態になって、パニックを起こしたトーラに握りつぶされてしまった。これではマズイと思って、エルフの国に何とか話をしようとしたのだが……」

 色々重なってなんだかとんでもない事になってるな?


「メトさんが回復した時にその事を知らせなかったのは……まぁメトさんも混乱してたからでしょうね」

 本来だったらすぐに言うべきだったんだろうけど、これはもしかすると、この巨人族のお母さんを治療が出来たかどうかでクエストの内容が変わるみたいな可能性があったのかもしれない


「すまない……本当だったらすぐに知らせるべきだとは思ったんだが……エルフの国の者達に救援を頼みには行って、連れて行ったら私達と同じ様に倒れる可能性も考えると、思考が纏まらず……だが、君なら!」

 僕だったら何とかなるのかも分からないけど、まぁ毒とかの耐性は有るから何とかなるかな?


「まぁお話はその辺で。話は動きながらでも聞けますから」

 話す事に集中しちゃって足が進んでないのはいただけない。森を侵蝕するタイプの敵はさっさと倒さないと良くないんでね?


「すまない。こっちだ」

 とりあえずメトさんに案内してもらってそいつが居るだろう場所に案内してもらう


「トーラも行く!トーラも役に立ちたい!」

 何だろうなぁ……やっぱり名前も似てるけど、トーマ君とも似てる所あるなぁ……


「お母さんがあんな状態になってるからかなり危険だよ?」

「それでも行く!」

 ゲヘちゃんを使えば制圧する事は出来るだろうけど、流石にそれはなぁ……となると、これはまた護衛対象が居るタイプのクエストって感じかな?


「分かった。じゃあ絶対に僕の言う事は聞く。それが守れないなら帰ってもらうよ?」

「分かった!トーラ言う事聞く!」

 護衛対象アリのボス戦かぁ……難しそうだなぁ!



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― 新着の感想 ―
>これ潜水艦造りが少し遅れるかも知れないな 運営が、ハチ君の潜水艦づくりを妨害するために、行く先に厄介クエストを配置している可能性……は流石にないか
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