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1971/2016

耐圧スリックステルスミスリル

「よし、結構な量を確保出来たし、一旦帰るか」

 キチンと迷わない様にネストがギリ見える範囲で作業してたからね。今回は砂漠で迷子なんて事にはならないぞ


「さぁて、この鉱石を使うのも楽しみだなぁ?」

 とりあえず戻って自分の工房で早速色々と試してみよう




「ネストの人達に挨拶しても良かったけど、まぁ今は急ぎなんでね」

 久しぶりに挨拶しても良かったけど、今はちょっと急いでるから申し訳ないけど今回はスルーだ


「さて、まずはステルス鋼が出来るかどうかだよね」

 とりあえずの制作過程としては、ステルス鋼、耐圧ステルス鋼、耐圧スリックステルス鋼って感じで強化していこう


「一応、フルミスリルの潜水艦を作るだけの材料はあるかも知れないけど、ステルス性を確保するなら単一の素材の方が良いのか、複数の金属を混ぜた方が良いのか……」

 ミスリルが元の素材であれば、ある意味魔力で色々カバーは出来るだろう。でも、魔力でカバー出来るって事は下手すると、その魔力のせいでバレる可能性もある訳だ。これは前に五鍛冶の所で聞いたアダマンタイトとオリハルコンのどちらかを採用する必要があったりするかな……


「うぅん……サンプル素材を作るって考えると一旦この話を五鍛冶の所まで持って行って作った方が確実か?だとしたら、一旦ミスリルで1つ作って行った方が良いよな」

 より良い素材があるならそっちを使いたいし、まずは慣れ親しんだミスリルで耐圧スリックステルス鋼を造ってみよう


「バニシングクロークの素材はあるからまずはこれとミスリルを【フュージョナー】」

 まずはこれで、ほぼ透明に見えるステルスインゴットが完成


「そして、これだけじゃ圧力とかに対して少し不安が残るからここに天海獣石の欠片を突っ込む」

 また【フュージョナー】で完成したステルスインゴットと天海獣石を混ぜ合わせる。若干輪郭が見やすくなったけど、多分これで耐圧性能はかなりの物になっただろう


「仕上げにこのスリックナイトを混ぜ混ぜ……」

 耐圧ステルスインゴットにスリックナイトをフュージョン。これで最終的に完成したのが……


『耐圧スリックステルスミスリル その不思議なミスリルに触れる事は難しい。そもそも見つけるのも難しい』

 流石に混ざり合い方的にも色々混ざり過ぎたか、ステルス性は多分バニシングクロークの方が上だろう。でも、これだけステルス性を持ち合わせてこの金属としても中々の強度を持っているから、装甲としてちゃんと使えそうだ。まずはこれを五鍛冶の所に持って行こう




「どうもー」

「おっ、噂をすれば来たアルね?」

「む?噂ですか?」

 五鍛冶の所に来たら、どうやら僕の事を噂していたらしい


「いやな、死神様が現世に行って伝え損ねた知識を伝えてこないかって」

「あぁ……そっか」

 お盆の話を進めたから、冥界でも優等生的な扱いだろう五鍛冶は確かに現世に行ってもおかしくないな。そう考えると、今すぐに見て貰わないとこれは現世に行ってしまって相談が出来ないかもしれない。なら善は急げだ


「まぁ、その話を進めたのは僕ですけど、それよりも見て欲しい物があって……」

「またとんでもない事を言ってるねぇ?それで、見て欲しい物って?」

「これなんですけど、素の金属はミスリルで造ってます」

「「「「「ほほぉ?」」」」」

 僕が出した耐圧スリックステルスミスリルに全員が釘付けと言って良いほど色んな方向から見ている


「これまた面白い。いったい何に使うってんだ?」

「それは海の中を進む船の装甲に使おうと思ってます。なので、天海獣石を使って圧力に強く、クラーケンとかに見つからない様にステルス性を高めて、スリックナイトという衝撃が来たら別ベクトルに逃がすっていう防御力も高まりそうな物を見つけたので、含有してみました」

「「「「「ほう」」」」」

 スリックナイトを5人に見せ、説明を聞いて指で衝撃を与えると、スルッと滑ってその能力を確認し出した五鍛冶。やっぱりこの5人でも、スリックナイトは知らない鉱石なのかもしれない


「こいつぁ、確かに防具に出来たらとんでもねぇ装備にはなりそうだな?」

「攻撃を勝手に受け流す防具なんざ、強ぇに決まってるわな?」

「そうだねぇ……まぁ、これが加工出来るかと言われたらかなり難しいとは思うけどね?」

「「「「う~ん……」」」」

 加工が出来るかという問いに唸る4人。まぁハンマーで叩いて加工がほぼ無理というのがね?


「まぁ、それを含んだのがこれなんですけど……やっぱり混ぜ過ぎたら尖っていた能力も若干減るみたい何で、これ以上に能力を突っ込むのは良くないなと思って……だから素の金属をミスリルからアダマンタイトとかオリハルコンに変えた方が更なる強化の可能性があるのかなぁと思って意見を頂きたく来てみました」

「うぅん……まぁミスリルはよく扱ってる側からすると、ミスリルが一番こういう時に素体としては優秀だから、下手にそこをオリハルコンやアダマンタイトに変えると融合度合いがより下がる可能性もあるね。良くも悪くもあの2つは個性が強いから……」

 あぁ、そっか。そういう可能性もあるのか。むしろミスリルだったから能力低下がこの程度で収まった可能性か。こりゃあ深いなぁ?



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>ほぼ透明に見える 下手に置くと見失ってしまうやつー そして見えないそれに足の小指をぶつけるまでがセット
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