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1941/2010

電撃救助

「階段を登ったら即数人が居るか……まぁそれもアリか」

 上の階に複数人人が居るのなら、下におびき寄せるのはアリだな


「下からの音が何も聞こえなくなるって言うのも不自然だろうしね」

 1階でリズムを刻む様に、椅子を揺らす奴や、床に踵を落として音を鳴らす奴が居たので、その辺は真淵を使って椅子を揺らしたり、床を叩いて音の再現をしているからまだ偽装は出来ていると思う。だからこの偽装を解けば、不思議に思った奴から消していけるだろう


「ん?何か1階から音が聞こえなくないか?」

「確かに、何かあったのか?」

 そうして確認しに来た奴らを【ハシャフ】で黙らせて、締め落とし、闇牢獄にご案内。徐々に僕のテリトリーを増やして行く




「ごっ……」

「はっ……」

「よし、これであの部屋がラストになるかな?」

 この建物に地下は無い。監禁する所が無い気がするけど、多分ボスの部屋の所に囚われているんだろう。さて、どうしようかな?まぁ、話は後で聞けば良いか


「位置確認……こうしてこうしてこうして……」

 頭の中でしっかりとシミュレーションしてからボス部屋に突撃しよう


「よし、3、2、1……」

 カウントダウンが終わると同時にドロップキックでドアを開ける


「何だおま……」

 そしてそのまま、相手にこれ以上何もしゃべらせない為に相手の所まで勢いで進み、真淵で首を掴み、地面に叩きつける。昏倒している隙に闇の牢獄に突っ込んで、最後に残った子に視線を向ける


「ひっ……!?」

「あぁ、ごめんごめん。君、コイツ等に捕まって監禁されてたんだろう?」

「え、何でそれを……」

「えーっと、吸血鬼の3姉妹というか……3人組の人達が脅されて何かやらされてるって言うから、それじゃあ公正な判断は出来ないねって事で、君を救いに来たって感じかな」

 ある程度ラフな喋りで相手の警戒心を解く為の努力をする


「なんかアイツには動かれると迷惑そうだったから、特に何も言わずに倒したけど……」

「えっと、それはありがとうございますなんですが……」

 うん、絶賛警戒中だ


「あ、一応。この3人が君の関係者で合ってるかな?」

「あ、3人とも無事なんですか!?」

 一応取っておいたSSを見せる事で、確認してみたら警戒心が一気に解けた気がする


「今の所は大人しくしてくれてると思うから、君も一緒に来てくれない?そうしないと3人を解放する事も出来ないんだ」

「……分かりました。行きます!こんな所でずっと居ても気分が滅入るだけですから……」

 よし、これで要救助者を救助完了だ




「ただいま戻りました」

「早くない?」

「可能な限りは早い方が良いかと思いまして、なんだかリーダーっぽい奴も居たには居ましたが、名乗りを上げる前に処理しました」

 変身中に攻撃しないとか、そういうセオリーは今回は知らん。態々隙を晒してるんだから、そこはありがたく突かせてもらっただけだ


「流石だねぇ……」

「あっ!お姉ちゃんたち!」

「「「っ!」」」

 うんうん、4人で抱き合ってる。良かった。これであの3人を縛るものはもうないな


「はい。ではこれで邪魔者は居なくなった訳ですが、如何でしょう?そのままこちらで試験を受けてみては。ついでにそちらの方も」

 救助した女の子もメイドの試験を受けないかどうか聞いてみる


「私としては一向に構わんッ!かわいい子が増えるのならこれ程嬉しい事は無い!」

 コッチもまた凄い事になってるなぁ……


「それで、如何でしょうか?」

 さっきまで殺そうとしていた相手のところで開かれているメイドさんの選抜試験。暗殺する為に入って来たんだろうけど、もし、仕事が無いならここで安定した仕事に就く事が一番その子を幸せにしてあげられると思う


「でも……私達は貴方を殺そうと……」

「そ、そうです!この子の為とは言え、貴方達に刃を……」

「私達は罰せられるべきなんです……」

 あー、もう面倒な反省フェイズに入っちゃった。ここはリリウムさんズバッと決めちゃってくれ


「私は別に死んでいないし、暗殺という事実は起こらなかった。なら別に気にしないし、衛兵にも突き出したりはしないさ。それよりも、君達はどうなんだい?メイドはやってくれるのかい?」

「リリウム様、キチンと試験を突破出来た者じゃないと……」

軽く煽りじゃないけど、背中を押してあげよう


「「「ありがとうございます!是非ともそのチャンス物にしてみせます!」」」

 よしよし、とりあえずこれで、3人が試験から途中退場って事は無くなりそうだ




「という訳で、これで全試験が終了しました。採用非採用については後日リリウム様から発表があるハズですので」

 ボスを捕まえて戻って来た後も、普通に歩きの姿勢とか、マナーをどの位知っているか等軽いテストが続けて、僕がやるべき事は終わったと思う。後は、リリウム様に任せるとしよう


「私はこれにて失礼いたします。あ、ショーコさんも帰りましょう」

「分かった」

 さて、戻ったら次は何をしようかな……


「「「「待って下さい!」」」」

「はい、何でしょう?」

「「「「我々を助けて頂き感謝します」」」」

 城から出て行こうとしたら、あの3人と、救助した1人にお礼を言われた


「貴方達の未来に幸あらん事を」

 適当に言ってるけど、僕はこれからとっ捕まえた奴らを衛兵に渡さないといけないんだ。お先に失礼させてもらうよ



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― 新着の感想 ―
衛兵「これから楽しい”尋問ターイム”だぜぇ!」
大丈夫?引き渡すときには正気に戻ってる?w
助けに来てくれたとはいえ、ダイナミックお邪魔しますしてきた奴が速攻で敵を倒して異空間にナイナイさせるのを見せられるのは怖すぎる
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