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1935/2010

余計な思い付き

「あ、メイドと言えば……」

「ん?どうしたんだい?この話は受けて貰えないかな?」

「いえ、僕の観察力を高める為にも良いとは思うのでやる分には問題無いんですけど……」

 いや、流石にそれはマズいよな……まだ人間に慣れている訳でも無いし


「こっちはこっちで別にやるか」

 向こうであの神達の身の回りの世話とかをするシャゴース君を呼んで、選ぶついでにお世話云々の訓練とかもしようかなとも思ったけど、事故とか起きたら大変だし、そこは別で考えよう。シャゴース君の事故で誰かが呑み込まれたとかになっちゃうと誰にとっても良くない


「メイド選抜についてはやらせてもらいます。それで、リリウムさんがそのメイドさんに求めるのは何ですか?」

「可愛くて、仕事は出来れば辞めない子だね!」

 そこブレないなぁ……


「身の回りを守る為に戦闘力があった方が良いとか、色んな仕事をオールマイティにこなせる方が良いとか、そういうのは何かありますか?場合によっては選抜候補を選ぶ時に使用するので」

 いざという時に主人を守れる戦闘能力があれば、僕からの評価は上がるが、リリウムさんがそれを求めていない場合だってある。もう、戦闘能力0で良いからメイドとしての能力100の人が良いとかそういう選択をするかもしれないし


「あ、とりあえず聞きたいのが、リリウムさんはそのメイドさんを雇うのに月幾ら出せるんでしょうか?それによっては、雇える人数も違うでしょうから、その辺は一応参考までに教えて貰えます?」

 雇う人が雇う相手に幾ら払えるのか。これは場合によっては選抜が厳しく成る事もあれば、緩くなる場合もあるからそほか教えて欲しい


「一応はこんな所だね。あ、これはウチの国での話だからあまり大きい声で言わないでね」

「なるほど……大体はこんな所なんですね。となると逆算すると、この位か……まぁ人数としては良い所だと思いますね」

 リリウムさんが月に出せる金額、サーディライでの平均的な給料の額と、メイドさん1人辺りの予定の給料額と見せて貰ったけど、これなら確かに5,6人は雇えそうではある。メイドさんの給料はサーディライ平均の給料より少し高い所を見るに、これは普通にメイドさんも顔として出すんだろうか?メイドさんもお客さんへのお茶とかもしないといけないだろうし、諸々考えてこの給料って事か


「分かりました。では目安として5,6人まで選抜するという事で話を進めますね」

「助かるよ。正直私としてはハチ君にはまた城に来て欲しいと思っていたからね。そうなった時にもっとおもてなしを出来る様にと思ってね?」

 別に僕はおもてなししなくても良いんだけどなぁ……久しぶりにあの門番さんとも会う事になるのかなぁ……今度こそ僕に抜けられない様にみたいなそんな事は無いとは思うんだけど、向こうがどう考えているかなぁ……


「では今日の所はこれで。選抜は何時行いましょう?」

「まぁ、すぐに始めるというのであれば可能だが……」

「では3日後で」

「分かった。準備しよう」

 メイド候補の人達には悪いけど、いきなり3日後に試験だ




「という話になりまして、シャゴース君をその会場に連れて行こうかとも一瞬おもったんですが、事故が起きてからでは遅いので、一旦止めました」

「いや、ハチ。それは分かったが何故ここに居る?」

 深淵の中で、ハスティル様に説明をする僕。いやまぁ、あのボスエリアでシャゴース君と一緒に出て来たし?ある意味近しいというか、何というか、聞くならこの人……この神だろうと思った


「何でと言われましても、ねぇ?」

 正直来ようと思えばアビス様がいつでもここに通してくれるような物だし……


「まぁ、ここでそれを追求した所で意味は無いだろうな。で、本当の目的はなんだ?」

「シャゴース君って小さくなるか、一部だけ持っていくとか出来ます?もしくは僕と視覚とか聴覚の共有って出来たりしないですかね?」

 連れて行ってやらせるのが危険なら、せめて映像だけでも見せて、世話係として、こういう事を気を付けた方が良いみたいな軽いレクチャー程度になれば良いと思って提案してみた


「なるほど、人の世話係を選別する過程で、シャゴースにどういった事が良くて、どういった事が悪いか教え込むと、その為にそれが出来るか聞いて来たのだな?」

「話が早くて助かります」

「そうだろうそうだろう。私はアイツらよりは人間に理解があるからな」

 そうなんだ。まぁ多分ニャラ様やクタルファ様より理解があると言っても、数%とかその位の違いだとは思うけど……


「それで、可能でしょうか?」

「そうだな。例の覗き穴を使って、映像を、そして風を操って音をこの場まで届ければ、シャゴースがこの場に居ながらにして学ぶ事は可能だろう。だが、それでは面白くない!やはりハチがシャゴースを連れて行き、直接その場で指導した方が早いだろう。うん!その方が良い!」

 おーい、人間に理解があるはどうしたー


「何だ?この私の決定に何か不満でもあるのか?」

「流石にシャゴース君が選抜に混ざるのは……まだ人とのふれあい方とかも分かっていないでしょうから危険かと……」

「そこを何とかするのがハチだと聞いているぞ?」

 何だか2柱程にやにやしてる気がするなぁ?



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― 新着の感想 ―
2424(・∀・) と言うか、可愛くなれるのか?別の特訓が必要にならね?
ハチ「じゃあ、連れていきますね(選抜に参加させるとは言ってない)」
選抜に混ざって、メイド選考を通ってしまったら大事故なんですけど??
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