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1916/2018

似てるけど違う

「ま、早速やりましょうか」

「ヒャッハー!よろしく頼むぜぇ?」

 ダイコーンさんと戦闘を始める事にする




「色々知りたいんで、前半はダイコーンさん単体で、後半は召喚獣込みでの戦闘をしましょう。それでダイコーンさんに対して僕が作れる物の能力を決めていきたいです」

 正直現状で召喚獣との連携強化みたいなスキルはストックとか何も無いから流石に作れないだろうけど、ダイコーンさんの自衛能力を上げるとかは可能なはずだ


「了解したぜぇ!」

 返事をするなり、斧で攻撃してきた。普通にこれだけでも充分に厄介ではある。斧は斧でもキリアさんみたいな小ぶりな斧を両手に持って嵐の様な攻撃ではなく、大きい斧によるしっかりとした一撃。世紀末な見た目からは想像も出来ない堅実な攻めと守り。もっと押せ押せで来ると思ったけど、これは中々やりづらい。斧の振り下ろしの後に攻撃を入れようとしたら、斧の腹で僕の攻撃を受け、その後背負い投げみたいな形でカウンターの攻撃を仕掛けて来るダイコーンさん。意外と小回りも利くな?


「単体での戦闘性能もしっかりありますね。他に使う装備とかはありますか?」

「ヒャッハー!バイク以外ならコイツも使うぜぇ?」

 ダイコーンさんのバイクは武器庫とかロボットとか、そういう類に近い存在ではあるから、それも一旦考慮から外してダイコーンさんの武器は他に何があるかを聞いたら、懐からバタフライナイフが出て来た


「コイツ自体も形から入ったが、使ってみれば案外良くてな。シッ!」

 ボクシング……とはちょっと違うけど、少し脇を開いた構え方でナイフで僕に牽制しながら距離を取ったり詰めたり、こっちは立ち回りの補助的役割もあるのかな?


「この感じ……ナイフには毒を塗って戦う感じですね?」

「あぁ、ご名答だ。基本的にナイフには神経毒を塗ってあるぜぇ?」

「なるほど……分かりました。じゃあ次は召喚獣も出しての戦闘に行きましょう」

 ふむふむ。やっぱりこれはもしかするともしかするな?




「はい。お疲れ様でした」

「ヒャッハー!装備品を作る為にこんな戦闘をするとは思って無かったぜぇ……」

「そうですね。やっぱり召喚獣が追加されると、ダイコーンさんの僕が思う所がしっかりカバーされてるんで、戦闘の完成度が違いますね」

 やっぱりダイコーンさんは召喚獣との戦闘によって完成するタイプだ


「僕が思うに、ダイコーンさんは戦闘の時に多分無意識に召喚獣にトドメを刺してもらうみたいな考え方になってませんか?」

「……ほう?どうしてそう思った?」

 おっ、少し目線が鋭くなった


「ダイコーンさんとのタイマン戦闘の時。僕はもう少し攻めて来るかなぁと思ったんですけど、ダイコーンさんはかなり堅実な攻めで、無駄な被弾は避け、確実な攻撃チャンスのみに攻めて来てましたよね?」

「あぁ……」

「で、その後に召喚獣との連携を始めると、結構ギャンブルな攻撃とか、はんぺん君の連携攻撃とか攻め方が少し変わったんですよね」

 何となくだけど、ダイコーンさんは削り役?みたいな立ち位置な気がした


「今まで召喚獣を育てるとかで、無意識の内にトドメは召喚獣が刺す物。みたいな固定観念が生まれてたりしませんか?」

「はっ……」

 どうやら思い当たる節はあるみたいだ


「となると、そこを矯正するか、もしくはそこを伸ばすか……」

「お、おい?普通はそこを矯正するって言うのが普通じゃないのか?」

 勿論、それはそうだろうけど、ダイコーンさんは召喚獣達との連携が一番の魅力だと思う。となれば、削り役として、相手のHPを削りやすい装備とかにした方が良いかな?


「まぁ、そうと言えばそうですけど、ダイコーンさんのソレは相手の攻撃を潰したり別方向からの攻撃を防がせないとか、そういうパーティ向けな能力だと考えてます。なので、相手の行動を潰せる様な能力を付与すれば、単純に戦闘能力は上昇するかなって。それに、そういう戦闘スタイルだったら、1人の時はダイコーンさんの作った隙をダイコーンさんが使えば良いだけですからね」

 相手の隙を作れるなら、その隙を自分で使う事も出来るだろう。場合によってはダイコーンさんが武器を弾いた瞬間とかに頭から回復薬をぶっかけるとかで耐久型とかになれば、間違いなくダイコーンさんの戦場での重要度が上がる


「凄い……人の事を見るってこういう事なんだ……」

「さて、それじゃあトーマ君も見てみよう」

「は、はい!」

 そうしてトーマ君とも決闘システムを使って、色々と確認してみた


「そうだね。こうなると、単体性能で言えば、トーマ君はダイコーンさんとは逆で、堅実では無いけど、隙を見つけたらそこは絶対に突くって感じがするね。で、召喚獣を交えた戦闘なら、ある程度は後方支援気味だけど、相手に隙があれば確実に狙っていく。召喚獣達に隙を作って貰ってそこを突くっていう逆な戦い方をしているかな。これはこれで2人で組むとかでも充分強そうだな……」

 人が主体か召喚獣が主体かの違いかな。あ、後はメインの職業の違いとかもこういう所に出てるかも



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― 新着の感想 ―
プレイヤーをトレーナーハチくん! じゃなかった、ただの戦闘方法確認だった、戦闘カウンセリングとか不定期でやってもやっていけそう?
ホント細かいところまでよく見ているよなぁ しかもアドバイスまで的確にこなせる
はんぺん君とハチ君の絡みを何卒… (ハチはん過激派より)(なんだその派閥)
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