技術のお裾分け
「さて、早速だけど、まずはここでしょう」
オートマトン島に移動して、アレが何処にあるか聞いてみよう
「あ、ごめんちょっと良いかな?」
「はい。どうしましたか?」
「リペアリキッドって何処で作ってるとかって教えてもらえる?ちょっとコレの修理が出来るか試してみたくて」
割れた鍵?を見せて、リペアリキッドが使えるかどうかを聞いてみる。というか、これってアレだよなぁ……いっちばん最初の方で使った修理の粉……もはや懐かしいまである僕がまだお金を使っていた時に買った物を思い出す。でも、こっちの方がはるかに効果は高い気がするし、行けないかな?
「リペアリキッドでしたら既に全員の標準装備となっています。なので、必要でしたらどうぞ」
掌から透明な液体が出て来る。なるほど、オートマトンさん達の体の修理にも使えるから既に皆の体の中に装備されてるのか。確かに、そうしておけばいきなり攻撃されてもオートで修復されるのか。そりゃあ搭載しない方が勿体無いか
「ありがとう。これで、修理出来るかな?」
割れた鍵にリペアリキッドが掛かる。すると、泡の様に鍵の欠けていた部分が膨らんで徐々に元の形に戻っていく。おぉ、行けるんだ。こういうのって他の欠けた部分を探しに……みたいな凄まじいお使いクエストみたいな事になるかも知れなかったのがこれで大分短縮出来るんじゃないだろうか?まぁ、毛嫌いする程では無いけど、今の段階ではお使いクエストを避けられるなら避けたい。正直この鍵の先とお使いクエストの内容次第なんだろうけど、どっちの先がより気になるかって所がやっぱり大きいかな……
「開けなきゃ……早く開けなきゃ……」
おっ、何か聞こえて来る声が大きくなってきた。これはキチンと修復出来たっぽいな
「無事修理出来たみたい。ありがとう!」
「この程度は問題ありません。またいつでもどうぞ」
うんうん、良い感じ……というか、圧倒的な速度でこの島も発展してるから困った事があったらここに来てみるっていう選択肢が出来たのが非常にありがたい。なんだかんだ、ここでの発展が空島の助けにもなるし、お世話になりっぱなし……あっ
「やっべ、そう言えばピュアスライムリキッド出来たけどドクターとトーマ君にまだ渡してなかったっけ。これはちょっと送っておかないと……」
量産出来るようになったピュアスライムリキッドとせっかくだしリペアリキッドも付けてメッセージで送る。これでまた色々新しい物でも作ってくれれば良いな
「そうだ。タテさん的にはこのリペアリキッドってどう考えてるんだろう?ちょっと話を聞いてみたい所ではあるな」
建物を建てる側のタテさん的にはこの簡単に補修が出来るリペアリキッドってどう思っているのか聞いてみたい。ちょっとサンプルだけ送ってみるのはアリだな
「ちょっとリペアリキッドを贈りたい人達が居るから、3人分。あと、ピュアスライムリキッドの研究に協力してくれた人が2人居るからその人達に成果としてピュアスライムリキッドを少し渡したいから用意したいんだけど……」
「それでしたら、こちらでご用意しておきます。何処かに行かれるのでしたら、ゲート前でドローンがお渡しいたしますので」
そっかぁ、ここ色々空を飛んでる物もあるからそういったドローン配送的な事もしてくれるんだ。いやぁ、凄いな?
「じゃあ、せっかくだからヘックスさんにも少し会いに行こうかな」
「現在は、あちらの方で実験中の様です」
いやぁ、ヘックスさんこの島超お気に入りになってるなぁ?
「分かった。じゃあ顔出してみるよ」
ドローンが用意してくれるらしいし、帰り際に受け取れば良いだろう。となると、その用意時間を潰す感じでヘックスさんにお話しに行こう
「なるほど、そうなるか……」
「ヘックスさーん。今なんの実験をしてるんです?」
「今か?今は新しい兵装を試していた所だ」
「新しい装備ですか。どんな?」
何だか面白そうな事になってるじゃないですかぁ!
「今は、超小型のワープゲートを使った遠距離に対しての近接攻撃の可能性を探っている所だ」
「ワープ技術で近接攻撃の遠距離化……」
「現時点ではこんな感じだな!」
ヘックスさんが槍を構え、突くと、槍の前方の空間に小さな穴が現れて、槍の穂先はその穴に入って行く。すると、少し離れた位置の空間に穴が開いており、そこから槍の穂先が出て来た。なるほど、これが近接攻撃の遠距離化か……
「凄いじゃないですか!」
「勿論そうだ!ただ、これは小型のワープゲートを開かねばならないから消費量も激しければ、高速な戦闘等ではとてもではないが実戦的ではない。せいぜい暗殺等に使うくらいが関の山だとは思うが、ここにその様な物が必要なのはな……」
確かに、オートマトン島の戦力として、そんな暗殺専用装備みたいな物が必要な部隊がそもそも存在しないからこそ、この技術はあまり未来が無いみたいな事を考えているのかもしれない
「そう言えばあの10体の精鋭計画ってどうなりました?」
「あぁ、勿論まだその計画は生きているぞ。だから、いっそのこと、この技術はその部隊の奴に使ってやろうかと思っていてな」
それで微調整とかその辺を頑張ってるのか。いやぁ、是非とも頑張って欲しいな。そうだ。ロザリーさん達とかに送られて来た魔物素材とかもコッチに一旦回すのはアリだな?




