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1880/2015

御稲の国の2人

「でも、お陰で良い経験が得られました。ありがとうございます」

「いえいえ!仕事の効率化をして頂けたのですからこの程度どうという事はございません」

 普通に書類を纏めてる所とかあったら、あのプリンター擬きは普通に欲しいだろうなぁ……まぁ、僕としては縁もゆかりもない所にアレは渡せない。多分普通に分解してリバースエンジニアリングみたいな事をされたら、この世界での技術力はとんでもなく上がるかもしれないけど、別にそれは望んでないし……


「何かあったら空島の方に来て言って頂ければすぐに対応出来るとは思います」

「こっちもハチに何かあったら対応するぞ?」

 ありがたい話だ。まぁ神様のバックアップが付いてるならまだまだ色々出来そうだな


「じゃあ、何かあったら頼らせてもらうよ。それじゃ、僕は空島に帰るね」

「おう」

「はい」

 そう言って、ゲートを潜り、空島に帰って来た


「いやぁ、一仕事終わったし風呂入るかぁ~」

「はい!あの装置のお陰であっという間に終わりましたから!」

「あれぇ~?」

 うん、普通に2人共一緒に来たねぇ?そしてお風呂に入るらしい。まぁ、仕事終わりのひとっ風呂って事なんだろうけど……こういう場合って普通は少し間開けたりしないかなぁ?


「おっ、そうだハチ。最近人魚が風呂に入りに来てるみたいだが……」

「えっ、大丈夫なの?」

 魚って人が触れただけでも火傷するみたいな説無かったっけ?その辺人魚でもあんまり変わらないんじゃ……


「普通に入ってましたよ?」

「そうなんだ……ちょっと見に行くか」

 本当にお風呂に入って大丈夫なのか心配だし、今のところは特に問題らしい事は聞いてないけど、何か問題が起きる前に解決出来る事はしておいた方が良いだろう。新しく人魚向けのお風呂エリアとかも作る必要があるかも知れないし




「ホントに居るなぁ……しかも普通に楽しんでる」

 人魚の人達が普通に温泉エリアでリラックスして湯に浸かっている。アレ大丈夫なんだ……


「あの……」

「はい、何でしょう?」

 一応、近くに居た人魚の人に聞いてみよう


「人魚の方ってこの温度の温泉に入って大丈夫なんですか?」

「あぁ、たまに心配されますが、我々は別に魚の様な下半身ではありますが、魚類ではないので、この温度のお湯に入っても火傷とかはしないんです。サウナも入りますよ?」

 マジか……何か僕の中での人魚観?みたいな物が壊れるなぁ……


「そうなんですね。人魚向けの低温の温泉みたいな物を作った方が良いのかなって思ってましたが……」

「まぁ、確かに少し熱いですが、このくらい熱い方がお風呂を出た後でサッパリ出来るんですよ!海底都市だと、海底火山近くの温かい所とか割と人気でしたが、それが、こんな安全でしかも周りの景色も良く、更には異種族の方とも一緒に入れると凄く人気ですよ!」

 まぁ、海底火山に比べたら噴煙も無ければ急に足元から熱湯が噴き出す事も無い。安全性に関しては比べ物にならないだろうな


「お話聞かせてくれてありがとうございました」

「いえいえ、それでは次はあの泡が出て来るお風呂を……」

 完全に楽しんでるなぁ……


「あ、そうだ。ウカタマと飯綱さんに聞きたかったんだけど」

「ん?何だ?」

「御稲の国で歌か演奏が得意な人って居たりする?」

「歌か演奏かぁ……」

「そうですね……」

 一応、こっちでも聞いておこう。さっきの人魚を見て思い出した。人魚のライブドームで新しい演者が居た方が張り合いも出るだろうから、御稲の国からも何か演奏が出来る人が居ないか聞いてみる


「あ、それでしたら、あの姉妹はどうでしょう!」

「む?あのニコミコ姉妹か?」

「そうですそうです。あの2人は素晴らしい演奏をしますよ」

「ほう?それは興味深いですね。後で紹介してもらえます?」

 御稲の国からのアイドル……というか、ミュージシャンが人魚のライブドームに殴り込みをかける。そのお手伝いでもしようじゃないか




「来たついでに風呂も入ってサッパリしたし、これで会いに行けるか。お二人共さっき言ってたニコミコ姉妹に会わせてもらう事って出来ます?」

「はい。会えると思います。では今から連れて来るので、ハチ様はお城でお待ちいただけたら」

「分かった。じゃあこっちもお茶の用意でもしておくよ」

 御稲の国のミュージシャンがどんな人達か分からないけど、姉妹って言ってたから女性2人だろう。お茶の用意と言っても、紅茶じゃなくて緑茶で、クッキー以外にもお饅頭とかあった方が良いかな?さ、急いで準備を進めよう!




「ハチ様。ニコとミコを連れてまいりました!」

「あ、居らっしゃい。いつもの所に来てくれる?」

 飯綱さんの声が聞こえたので返事する。ちょっとお団子とか作るのに時間が掛かったかな?


「「ど、どうも……」」

「あぁ、いらっしゃい。君達がニコさんとミコさん?」

「「は、はい……」」

 飯綱さんより少し小さくて僕の身長に近いかな?


「ゴメンね。急にこんな所に呼び出されたら困っちゃうよね。まずはお茶にしよう。ささ、座って」

「ほいほーい」

「はい、師匠はこっちでお饅頭でも食べててくださいね。こっちはお話があるんで」

 僕が何か食べ物を作ったらほぼ必ず来るモルガ師匠を華麗に隔離し、3人と話をするとしよう



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― 新着の感想 ―
ハチだけに反応するのか、マイ君でも反応するのか・・・。
>僕が何か食べ物を作ったらほぼ必ず来るモルガ師匠 いつも思うけど、暇なんだろうか?……暇なんだろうな
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