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自然の支配者

「それで、ちょっと相談というか、聞きたい事がありまして、こういう種とかってあります?」

 紙に纏めた欲しい効果のある種があるか、もしくは、その効果を持った種をウカタマの力で作れないか聞いてみる


「ん~?これは?」

「戦闘で他の人を支援するとか考えた時にこういった植物があれば助けられたりするかなって」

「ハチが他の人の支援~?全然考えられん……むしろ自分で最前線出るタイプだろ……」

 まぁ、そうなんだけど、一応ね?


「基本はそうだけど、今後の戦闘とか考えると自分が足止めをする側になったり、後は唐突に護衛とかしなければならない状態とかを考えると……こういうのもあると助かるかなって」

「なるほど~、そうして現地で女を作るんだなぁ?」

 まぁた何か言ってるなぁ……


「助けを求められたなら男でも女でも魔物でも場合によっては助けますよ。だからあの稲の一件の時も頑張ったんだけどなぁ?」

 正直誰を助けるかなんてその場の雰囲気にも依るだろう。人だから、優先的に助けるとかではなく、魔物でも言葉が通じるのであれば、人に追われているのならまずは一旦話を聞くのも良いと思うし……


「それは感謝しとるよ~。アレは割と存亡の危機だったからなぁ……んで、この種か。少々待ってろ」

 少し離れた所で何かの種が芽吹き、花開く。そして、新たな種を作り、ポロポロと落ちて来る


「んよし。この種ならハチの要求する1つ目の能力があると思うぞ?」

「おぉ、これって育ち切ったら、種が増えるからそれを回収すれば良いんですね?」

「そやね。種を回収すればまた使えるけど、回収しないとそのまま枯れる様にしてるから、変に増える事も無いね」

 つまり、外来種みたいな事にはならないって訳だな。それなら割と使いやすいかもしれない。色んな所でこういう種を使うって結構怖い所ではあるけど、その辺を考えられたこの種なら結構使いやすいかもしれない


「あとは、これと、これだな」

 ウカタマがさっきと同じ様に種を作って僕に渡してくれた。新しい植物の種。結構種の形が特徴的だから効果と形を覚えれば、すぐに使えそうだ


「まぁ、こんな種を使えるのは今の所はハチだけだろうな」

「正直急速に成長させますが、最初から成長速度が早いからこそ僕も戦場で使えますから」

「毒に関してはしっかり良い物を選ばせて頂きましたので……」

 飯綱さんのポイズンセレクション。これはこの種も中々凄い事になりそうだなぁ?


「とりあえず、足止め用の種3種に入ってる毒ってどういう種類になってます?」

「基本的にはダメージは無いですが、移動速度の低下、麻痺、幻覚、幻聴等々色々詰め込んでますよ!」

 ダメージは無いけど、エグイ効果盛り沢山だなぁ……


「動く物に反応する毒のバラ。多量の水分を含んで辺りを沼状態にする蓮。あと……多分人によっては殺意を覚えるだろう、小さめの杉……これは花粉での攻撃性能が高そうだなぁ?」

 毒のバラは茨によって近寄って来た敵を状態異常にする接近反応系トラップに出来るし、沼状態にする蓮は遅滞戦闘を可能にする。杉に関しては相手によってはヘイトコントロールと単純に花粉による視界妨害能力もありそうだ


「この種を撒いて、舞えば一気に展開出来るから森羅の巫覡装での戦闘もかなり現実味が出て来たな」

 普通に隠密能力もさることながら植物を成長させる能力。これがかなり活かせる戦闘スタイルが取れるかな


「その種を使った戦闘はどういう感じでやるんだ?」

「んー、そうですね。じゃあちょっと飯綱さん。相手してもらって良いですか?」

「私で良いのでしたら……」

 かなりのパワータイプで、しかも魔法も使える飯綱さん。正直相性が良いかどうかと言えば微妙な所だけど……


「まぁ、やるだけやって来ますか。場所的にこういう場所で良いですかね?」

 決闘システムとして、決闘する場所を森の様な場所を用意する。これでそれなりに植物の種を使って戦闘する事が出来ると思う。やっぱり植物の種を使って戦闘するなら、少なくとも土が有る場所じゃないとね?場所に応じて戦闘スタイルを変えるって言うのも良いよね?


「分かりました。ではこれで戦闘してみましょう」

 森での戦闘。ここで飯綱さん相手にある程度戦えれば戦闘スタイルとして認めて良いと思う。大事な試験戦闘だ




「さて、戦闘になったけど、ひとまずは種を何処に何時植えるかだよね」

 一応、飯綱さんがまだ見えていない場所ではあるけど、種を先に植えるか、後で植えるかによっても変わるし、何処に植えるかによっても戦闘の方針は変わって来る。僕自身を囮として既に展開している所におびき寄せるって方法もあるし、また別の方法で足止めして急速に成長させ引っ掛ける方法もあるだろう。でも、今回は拠点防衛的な考えで守りたい物を決めて、その周りを防御するって方向でやってみよう


「直接の戦闘の勝敗はどっちでも良い。飯綱さんに時間を使わせる。それが出来るなら成功だ」

 そう考えると種は一旦増やしておいた方が良いな。飯綱さん相手ならこれは複数必須だ



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― 新着の感想 ―
杉は焼かねば… いや、自分はヒノキ花粉症で杉は平気ではあるけども。
よかった、空から沢口靖子が降ってくる種じゃなくて…
もしVRの性能が杉花粉に対する意識でくしゃみさせられるレベルなら足止めなんてものじゃなくなりそうw
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