相談の為に
「うぅむ、確かに日本の甲冑にはそういう系統はほぼ無いだろうから、これは西洋鎧の利点ではあるのか……」
体形に合わせて形も結構変えられるのは西洋鎧の良い所かな
「まぁ、でも個人的には日本の甲冑の方が好きかなぁ……城に飾られる西洋甲冑と、日本甲冑だと、何となく特別に感じるのは日本甲冑の方な気もするしなぁ……」
城に飾られると言っても、西洋と日本の城で全然違うけどね?
「おっ、噂をすれば……」
リビングアーマーのキャバクラに日本甲冑風のリビングアーマーがやって来た。これはどうなるかな
「……!」
「……」
うおっ、近寄って来たリビングアーマーを一刀両断だ。あの刀……鎧を斬れるとはまた凄いな?あのリビングアーマーの腕と刀の切れ味が良いからこそ出来る技か……
「あれは次期大将とかそういう系かなぁ……」
戦線から離れた味方を連れ戻しに来た感じで敵対するなら女性向け鎧も普通の鎧も関係無く斬り捨てていた。あれは結構凄いとは思うけど……多分付いてくるリビングアーマーが少なくなるのもある意味理解出来てしまうかもしれない。あれはある意味パワハラ上司的な所もあるだろうから人……じゃなくてリビングアーマーが離れてしまうのも仕方ないかもしれない。だからあれはちょっと良くないんじゃないかなぁ……
「まぁ、僕にその辺のマネジメントとか出来る訳じゃ無いからこれは見てる事しか出来ないんだけどね」
あれに関しては僕は介入するのとかそういうのは少し違う気がするし、成り行きは見るしかないな。それに、リビングアーマーからの特殊能力を得るのは凄い助かるから、ここで変に現状を変えたくないって言うのが本音かな
「にしても、こういう戦い方もあるのはビックリだな……でも、実際にぶつかり合いの戦闘以外にも戦力を削るやり方は学べる所ではあるな」
実際の戦闘を考えると、しっかり面と向かっての戦闘以外での戦いだってある。戦場でしっかりとした足場の場所を選択出来るか、周囲の環境によっては邪魔になる物や利用出来る物が無いか、後は相手の得意なレンジを如何に潰すか。それに今回の様なぶつかり合う戦場から相手を引かせる能力とかも使えると良いよなぁ……
「そうだ。戦場のコントロール能力とかもう少しあげられたら支援タイプとしての戦闘能力を上げられるかも」
戦場のコントロールとなると、ストリのCC能力とのコラボが出来る能力とかもあると良いよな……
「出来る事を増やすと考えたらただの戦闘以外のやり方を得る方が良いよな」
ただ戦うだけなら今でも結構良い線イケてると思う。でも、まだ僕自身の可能性を高めるにはもっと色々出来た方が良いから支援としての能力を上げる為にも何か出来る事が増やせないかな?
「戦場をぐちゃぐちゃに出来ればただ戦う時にも足場を気にして上手く戦えないとかもあるかな……あ、そうだ」
今思いついた物……これに関しては戻ってウカタマか飯綱さんに聞いてみよう
「うん、中々良い知見を得られたかもしれない。また何かあったらここに寄らせてもらおう」
この古戦場は普通にまた来て戦いたい。今度は普通に戦ってみるかなぁ
「思い付きを忘れる前に早く戻って来たけど、ウカタマー、飯綱さん居るー?」
ウカタマの社にやって来て、居るかどうかを確認する
「およ?今日は居ないのかな?そう言えばこれってゲートで繋がってるのかな?それなら御稲の国に僕も直で向かえるか」
泉でワープも出来るだろうけど、多分ここのワープポータルからでも行けると思うんだよなぁ……
「よし!それじゃあ行きますか!」
社奥にあったポータルを使って御稲の国に……あ、ちょっと待てよ?
「折角ならちょっとお忍びで行ってみるか。えーっと、こんな感じだったかな?」
テアトルクラウンの服を変形させて、【バリアント細胞】を使い狐耳とか狐尻尾を生やす。これで御稲の国の人に溶け込めるかな?
「その書類はそちらにその米はあちらに運んでください」
「はーい」
「誰か書類運び手伝って!」
「今月分の書類纏めを頼みます!ウカタマ様!キビキビ働く!」
「はいぃ……」
あれまぁ……コッソリ来てみたけど、これは激務だなぁ?
「そこの貴方。手が空いてるなら荷運びを手伝ってください」
「はい。分かりました」
突っ立ってたら仕事を頼まれた。荷運びか。じゃあポン君を呼んで筋力ブーストしてもらおう
「この米俵を馬車1台に10俵ずつ積んでください」
「了解しました」
「えっ!?ちょっ、一度に!?」
10俵積めと言われたからポン君の筋力ブーストと真淵を使い、一気に持ち上げて積み込む
「これで終わりですかね?」
「は、はい。これでおしまいですが……」
「では次の現場に行きましょうか」
「飯綱さん!超優秀なのが助っ人に来てくれましたよ!」
「有能なら助かります!こっちの資料の纏めも手伝ってください」
「分かりました。お手伝いします」
「む?」
おっと、気付かれたかな?まぁ、お仕事はお手伝いしないとね
「これで終わりですかね」
「……ハチ様ですよね?」
「あら、バレました?」
「一家に1人ハチ様が居たら大助かりですね……」
この激務感。何かしら軽減出来たりするかな?




