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ディープディーヴァとの会話

「魔力は問題無いでしょ?なら深海獣石を作るのは問題無いかしら?」

「それは問題な……あれ?」

 なんか問題でもあるのかな?


「多分……深海獣石は作れないかもっす……」

「え?」

「そうなの?」

 あれま、これはちょっと想定外かな


「深海獣石は作れないみたいですけど、天海獣石って奴は作れるみたいっす」

 ほうほう。住む場所が変わると作れる物も変わるのか。それはまた面白い性質だな


「天海獣石?ちょっと聞いた事無いわね……試しに1つ作ってみて。一応、深海獣石も持って来てはあるけど……」

 マダムも用意が良いなぁ?


「うっす」

 クジラが身震いをすると、その体からポロポロと何か石の様な物が落ちて来る。なるほど、あれがその深海……じゃなくて天海獣石なのか


『天海獣石 天を泳ぐクジラから取れる貴重な石。かなりの硬度があり、建物等に組み込むと自然災害等に強くなり、武器や防具に組み込むと耐久値の消耗がかなり軽減される』

 ほうほう。何と言うか全体的に劣化に対して強くなるみたいな物なのか。これは凄い良いかもしれない


「これは中々良いですね。建材としても武器の素材としてもバッチリ機能しそう」

「当然と言わんばかりに深海獣石より性能が上がってるわね……」

 そうなんだ。やっぱり深海を泳ぐクジラと空を泳ぐクジラのどっちがレアなのかって話になってくるのかな?


「これはどのくらいの頻度で作れそうかな?」

「あ、はい。この感じだと……普通に3日に1回はこの位作れそうっす」

「頻度も凄いわね……」

 今はメビウスツリーが空島に生えたお陰で更に魔力供給量も増えたんだっけ。さっきの説明的に魔力を体内で変換して天海獣石を作るって事なら魔力の供給量が少し心配だったけど、大丈夫そうだ。3日に1回……頻度的にも丁度良いし、1回の生産量も僕的には中々な量だと思う。まぁ、元々の生産量を知らないから何とも言えないが……


「じゃあこの島の周り……まぁ上の方とかだったら多分大丈夫だと思うから、その辺りは好きに泳いでオッケー!ただ、島から離れちゃうと装置的にカバー出来なくて落ちちゃうからそれだけは気を付けてね」

「うっす」

 少し慣れて来たかな?


「じゃあ、次はディープディーヴァの皆さんとの話かな」

 空飛ぶクジラに関してはこれでオッケーだと思う。となると、次は歌姫さん達の方との打ち合わせと言うか、作曲的な話を聞こう




「どうもー」

「あっ!これはこれは……」

 さっきのデスメタル調な歌を歌っていた時とは打って変わって凄い腰が低くなってるなぁ?


「空島。どうですか?なんか曲のテーマとかになれば良いんですけど……」

「あ、もうすっごいです!何と言うか、水が無いのにそれが普通っていうか、今まで深海の世界しか知らなかったのに、急に空の上まで来れるなんて……これは凄いですよ!」

「なんか、楽器達も喜んでる気がする……」

 あ、よく見たらギターとかベースがちょっと動いてる。もしかして海底のまだ見ぬ生物の中にはそういう楽器の形の元になった物とかあるのかな?ギターの成る木みたいな……自分に合った楽器を収穫して使うとかそういう……それはそれで面白そうだな?


「へぇ。それは良かった。そうだ。今までの活動の経歴とか、どういった経緯で皆さんがバンドを組んだのかみたいな話を聞かせてくれませんか?それに何か困ってる事とかあれば是非教えてください。深海では解決出来なかった事もここなら解決出来るかもしれませんよ?」

 今後も出来ればライブ的な事はして欲しいし、心置きなく空島を使ってもらえる様に何か悩み事とかあるのなら解決に動くのもやぶさかではない。さぁ、何か困っているのなら言ってみるのだ


「えっと、経歴ですか。私達幼馴染で皆で遊んでた時に偶然ルールイアの空き家でこの子達を見つけて、そこに置手紙で音楽を復活させてくれみたいな事が書いてて……それでやってみよう!って事で皆で演奏を練習して今の感じになりました。だから、経歴らしい経歴とかは別に……」

「いえ、僕としても、実績があるとか無いとかは別にどうでも良いんです。ただ、皆さんがどう音楽を始めて、そしてどうして続けているのか。そういった事が聞きたかったので。音楽性の違いとかそういった事はありませんか?」

 なんかバンドに付き物な音楽性の違いによる解散。その手の事が起きてないのか聞いてみる


「私達。結構その場その場で曲調を変える。不満とかあれば激しく。気分が良かったらポップに」

 なるほど。それってめっちゃ難しい気がするけど、それで纏められるのであれば物凄い実力だな?


「勿論、失敗する事もある。でも、そう言う時はリカバリーすれば良い」

「そうそう。成功するまでやれば失敗じゃない!前に成功にさせる為に2日間寝ずに相手に聞かせた事もあったわね」

「あれは、流石にね……」

「もう文句を言う奴と根競べだったわね……」

 その文句を言う奴も2日間ずっと聞き続けたならそれもう熱狂的なファンだろ……


「お陰様で根性だけは負ける気はしないね!」

 なるほどなぁ……負けず嫌い的な要因が皆あるから音楽性の違いとかそんな事は些末な事になるのか。相手を納得させる為には曲調だって変える大胆さ……これは彼女達はビッグになりそうだな



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― 新着の感想 ―
音楽性の違い(海か空か)で解散したりしないよねぇ???
>結構その場その場で曲調を変える。 それならすごい気持ちよく眠れそうな時の曲要注意ね 聞こえる範囲にヒュプノス的な曲流れて静かになりそう
出るまで回せばガチャは100%なんですよ?理論だ!なんて面白いw
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