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1827/2018

宙へ

「さて、どっちを先に見つけるかな?」

 空島の城で展望台を展開して星座を探す。どっちの星座を先に見つける事になるかな?


「おぉ……なんだか2つ共主張が激しいな?」

 キャンサーもスコピオも星座の輝きが両方共光が強い気がする。これはどっちか選ばないといけないのかな……


「これはあっちに選んでもらえるかな」

 僕が選ぶのではなく、星座の試練側に選んでもらえると良いんだけど……


「おぉ……決まったのかな?」

 体が浮く感覚とかあるし、これはどっちに行くか決まったっぽいな




「えーと……ここは、いやどっちだ?微妙に分かりにくいな」

 転送された先には大きな……蟹かサソリ……まぁどっちも甲殻を持ってて、手がハサミ状で足も大体同じ数……尻尾があるか無いかで判断だろうけど……説明されないと絶妙に判断出来ない感じの絵があった


「おっ!でもこれは……蟹確定っぽい!」

 先に進んでみると、水場もあり、大砲的な物も何個か見つけた。これはサソリが居るだろう砂漠よりも海っぽさを感じるし、キャンサー側で確定と見て良さそうだ


「それじゃあ、今回はちょっと交渉する為にも可能な限り最短で行くぞ!」

 今回は丁寧なマッピングはせずに可能な限り迅速に迷路を走り、情報を記していく。オーラによる周囲の把握でほぼ止まらないで最深部を目指す


「どうもキャンサーさん。ハチです」

「む、もう来たのか。まぁ楽しみにはしていたさ。さぁ、私からの試練は蟹達と共にここまで辿り着いてみせよという簡単な物だ。今回は君が呼ぶ蟹については途中で消えない様にしてやろう」

 途中で消えない蟹?という事は最初の大きい蟹、時間経過で中位の蟹、最後に小型の蟹の群れみたいな状態変化ではなく、単純にその3種類がずっと居てくれるのか?


「ではこの知恵の遊戯を解いてみせよ」

 とりあえず見た所足場が水没してるし、蟹に乗って進めって感じだろうか?まぁ、それも良いか


「じゃああそこまでよろしく」

 蟹に運ばれて第一の試練みたいな物の前に来た


「その蟹は横にしか動けない。その20匹の蟹を脱出させてやってくれ」

「おー、そういう系なんですね!」

 蟹の姿のスライドパズルと言うか駐車場パズルみたいな物がここの試練か。確かに横移動限定の蟹と駐車場パズルは相性が良いかも。向きを変えられないから順番に放出してあげる必要が有るんだよねぇ


「それじゃあ指示するからその通りに動いてくれるかな。僕から一番遠くの左端の蟹君から移動よろしく!」

 簡単なパズルってちょっと頭のエンジン掛けるというか、あっためる的な感じでこれからのパズルを解く為にも丁度良い。さぁ、次のパズルだ!




「素晴らしい知性をお持ちの様だ。これは認めるしか……」

「えー!やだやだもう少しやりたい!丁度良い感じに盛り上がって来たんだから次……」

「ハチ。目的。忘れてない?」

「あっ」

 いやぁ、普通にカニさん達を指示してパズルを解くのが面白かったからもっとやりたいと要求しちゃったけど、そういえばそうだった。僕には別の目的もあるんだった


「あのすみません!」

「む?今【キャンサー】の強化を……」

「いえ、それはありがたい事なんですか、ここから外に出て見たいんですけど、ダメですか?」

「だ、ダメだ!それはいかんぞ!」

 え?ダメって事は出られるって事だよな?


「どうしてダメなんです?」

「そ、それは……外に出てしまうと二度と帰ってこれなくなるぞ?」

「ん?」

 まぁ、宇宙に出るとなればそりゃあ万全な準備をしなければ帰れないのは当たり前だ


「一応しっかり宇宙空間でも活動出来る様に準備はして来たんですけどね?」

【キャンサー】と【スコピオ】を使いながら宇宙での活動が出来る様にシロクマスーツに追加装備を作って貰って宇宙服仕様にしてきたんだ。使わないなんて選択肢が今の僕には無い


「そんな馬鹿な!?」

「まぁ深海の高圧力下の無酸素状態と真空状態の無酸素状態なら現状の僕ならそこまで変わらないんじゃないかな?【耐圧】とかもあるし、真空の中でも多分爆発はしないと思うんだよな……」

 多分【耐圧】のスキル的に高圧にも低圧にも対応はしてると思う。だからこそ深海の高水圧の中でも活動出来ただろうし、その逆の超低圧な真空でも対応は出来る気がする。そんでシロクマコスチュームの超環境適応能力と【アダプタン】の2重の環境適応力があれば普通に宇宙も活動自体は出来ると思う


「人の身でそこまで可能なのか!?凄まじい知力を持っている様だ……」

「ありがとうございます。これも仲間のお陰なんですけどね。それで、どうですか?どうしても外に出てみたいんですが……」

「だが、外に出してしまうと……あっという間に吸い出されてその後も幾ら戻ろうとしても抵抗出来ず、凍り付いてしまうぞ……」

 む、これは本人か、眷属かは分からないけど、実際に宇宙の真空に放り出されてしまった存在が居るのか


「可能性は低いかもしれないけど、僕なら戻って来れるから放り出されたその何かを回収しても良いよ?」

「本当か?」

「うん。ぶっつけ本番になるけど、今の僕なら出来るハズなんだ」

「……分かった。許可しよう。それに残された時間も少ない。急ごう」

 さぁ、制限時間付きの宇宙空間に乗り出すぞ!



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― 新着の感想 ―
(実は外は未実装だから時間稼ぎしなきゃ)とか?
ハチ君なら考えるのをやめることにならなさそうという謎の信頼感
心配してくれるキャンサーさん、優しい……
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