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1783/2014

ピュアスライムリキッド

「ピュアスライムゼリーについて知ってるの?」

「一応は知ってるが、それは大変だぞ?それはピュアスライムでも無ければ入手するのが難しい。だが、ピュアスライムはあっという間に他のスライムに変化してしまうからピュアスライムゼリーを入手するのはものすごく難しいんだ」

 なるほど、すぐに変異してしまうから得られる時間が短くて難しいって事か。でもライマーさんはピュアスライムを見た事はあるんだな


「一応、ピュアスライムの話を聞かせてもらえますか?」

「昔でもわずかにしか居なかったからな……今となってはピュアスライムを見つける事はかなり難しいだろう。あのスライムはほぼ透明な体でスライムでは珍しい魔法にも強い種類ではあるんだが、攻撃を受けたりすると、その攻撃によって他のスライムに変異してしまってピュアスライムでは無くなってしまうのがな……」

 まぁ、何者にも染まってない様な存在ってかなり難しいよな。となると、やっぱり今居るスライム達から得たスライムゼリーからピュアスライムゼリーを作る方がまだ現実的かもしれない


「一応、ピュアスライムリキッドってアイテムは入手出来たんですけど……」

「ピュアスライムリキッド?なんだそれは……」

 おっと、まさかのライマーさんも知らない物だったか


「ハチが来て欲しいって話だったけど、何かあったの?」

「あらあら、また何かやったのね?」

「どうやら何か見つけた様だな!」

 ニコラ師匠とフラーメルさん、それにヘックスさんが作業場にやって来た


「丁度良かった。一応ピュアスライムゼリーはまだ入手出来てないんですけど、ピュアスライムリキッドって物を入手出来たんですよね」

 皆にフラスコに入っている数滴のピュアスライムリキッドを見せる


「これは……また大変な物を見つけた様だな……」

「しかもこれ……ゼリーよりも良い物じゃないかしら?」

「錬金術の素材としても、これはかなりの物じゃない……?」

「こいつはまたすげぇ物を発見したなぁ……」

 ピュアスライムリキッドについては皆知らないみたいだな……


「一応、スライムゼリーを貰う過程で色々調べていたんですけど、空島のスライムからはダメそうでしたが、ベイタの森で見つけたスライムからはこの液体を入手する事が出来ました。だから多分レベルが低い、弱いスライムからしか入手出来ない物なのかもしれません」

 今までの経験というか、可能性の話として、ここに居るメンバーは良い物を作る為に良い物を集める事が多くなったからこそ、こういう序盤にあった物の存在とかを見落としてしまうのかもしれない


「多分、安心して水を飲んている時とかなのかな?その時に体から放出しているみたいで、その時に回収してみました。水蒸気に近い雰囲気なんで、量を集めるのはかなり厳しいと思います。だからこれの調査を皆にも頼みたいなって思って……集めるにはかなり時間が掛かるので、この液体を解析をして、複製とか出来るかなって」

 確かに膨大な時間を掛ければこのピュアスライムリキッドを集める事は可能だろう。でも、それじゃあ絶対にこの液体を僕らで運用する事は不可能だ。ピュアスライムリキッドを生産出来る様にならなければこの液体を使うという事は絶対に不可能だろう


「サンプルは頑張って僕が集めてきます。だから、皆さんにもこの液体の複製でも再現でも良いんで、協力してもらえますかね?」

「「「「勿論!」」」」

 生物的な研究に科学的な研究。それに錬金術としての研究。多角的な研究によってこのピュアスライムリキッドの生成をしてみよう


「この液体の生成に成功すれば、間違いなくここに居る皆のプラスになるハズだから、皆で頑張ろう!」

「「「「おー!」」」」

 色んな方面からのアプローチで、この素材を僕らで生み出そう


「これは大変ねぇ……でも、作る事が出来れば確かにトンデモない物ね」

「今の技術力なら出来るかもしれないな」

「まぁ、やる価値はあるわね」

「これはやるっきゃないな!」

 よしよし、皆やる気があって良さそうだ


「となると、サンプルとして、もう少し集めて来た方が良いかな?」

 あの水場で張ってる方が良いのか、それとも普通にスライムを監視していた方が良いのか……どっちが良いか分からないし、その辺も試してみるしかないよね


「そうだな。これは流石にサンプルが少なすぎる。もう少しあった方が良いだろう」

「わかった。それじゃあまた取ってくるよ」

「で、その顕微鏡では何を調べていたんだ?」

 もう一度ピュアスライムリキッドを取りに行こうとしていたら、ヘックスさんに質問された


「あぁ、空島とベイタの森で取ったスライムゼリーがどういう風に違うか見てたんですよ。同じスライムだとしても、環境の違いが影響してるのかなぁって。その結果として最初に言ったレベルが低い事が重要なのかなって」

「そうか!ちょっとこっちも思いついた事が有るから失礼するぜ!」

 おっと、ライマーさんが何か思考してどっかに行ってしまったぞ?とりあえず、全員にサンプルが渡せる様にあと3つピュアスライムリキッドの水滴を集めようか



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― 新着の感想 ―
今や存在が危ぶまれてる(偶に登場はする) ちのりんも一応スライム種じゃなかったっけ?本人に聞いてみたら何かわかるかも?
とんでもなく美味しい水を飲ませたら、排出されるピュアスライムリキッドも変わるのかな?
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