表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1767/2014

未来への野望

「ほっほー!情報が大量に入って来る!これは凄いぞ!やはりハチと一緒に色々やって正解だったな!氷の城ではここまで面白い事なんぞ絶対に出来なかった!」

 空中に浮くキーボードみたいな物をカタカタ操作して大興奮なヘックスさん。まぁ、これだけ色々情報を集めて来たんだし、色々発展してくれないとまぁこっちも困るけども……


「ハチにしか出来ていなかった生命と機械の融合……プロセスは確認したし、こっちの侵蝕能力とかは適度に制限を掛ければ融合させて共存も可能かもしれない……いや、それよりも先にこっちの技術を進めたらその先に品種改良した食料を作ったりした方が良いか?いや、それなら他の皆にもキチンとした味覚を搭載してやらねば可哀想だ。うぅむ、何処から進むべきか!」

 広がる技術ににやけが抑えられないヘックスさん。でも、その気持ちも分かるなぁ……大量のスキルツリーとかあると、何処から最初に成長させようか悩んでる時が一番楽しいよなぁ……


「ヘックスさんが好きな様に進めたら良いよ。素材が足りないなら集めて来るから」

「どうしよう。パトロンが優秀過ぎるぞ?」

 ……まぁ、パトロンと言えばパトロンになるのかな?金銭的援助はしてないけど……素材採集とかで援助はしてるからまぁパトロンか


「この分ならその内肉のなる木とかも作れるかもしれないな」

「ほうほう?それならウチの食料事情とかも更に良くなりそうだね?」

 肉のなる木なんて現実では考えられないけど、ここはゲームの中の世界。そしてファンタジーなゲームだ。なら、肉のなる木があったって不思議じゃない


「まぁ完全に頼られても困るけど、食料生産は可能なら大量にしておけば、何処かが食料不足とかになったとしても、支援に行けるだろうから生産出来る物は多いに越した事は無いね」

 今まで行った街とかで、何らかのイベントとかクエストで物流が止まるみたいな事が起こった時に、食料の支援が出来る位量産が出来ていればまず困る事は無いだろう。そう考えると、こういう系統のテクノロジーは出来れば優先的に進めて欲しい様な気もするけど、全体の開発を進める事を考えれば、この島のオートマトンさん達がよりやる気になれる様な物を先に作った方が良いのかもしれない


「ヘックスさん。ここの皆のやる気に繋がる様な研究ってどれかな?」

「やる気か……そうだな。現状では皆充分にやる気満点だが、まだ足りないか?」

 そう言われるとちょっと言い方が違ったかな


「えっと、ヘックスさん一人じゃなくて、皆で研究した方が研究もドンドン進むと思ったので、なら皆のやる気に繋がる研究をしたら良いかなって思ったんだけど……うーん」

「なるほどな。今後の研究の為ともなると、我々内での情報データリンク……通信技術を最初に研究するのが良いかもしれないな。そうすれば、言葉に出来ない頭の中でのイメージを相手に直接送って理解してもらえる様になるかもしれない」

「え?そんな事が可能なんですか?」

 それが本当なら作戦の伝達とかもある言葉を使わないで連携出来てイメージだけで連携とかになるから、普通の連携よりも更に一歩早いその場連携が出来るのでは?


「まぁ、その土壌なら既にあるからな?」

「ん?あぁ……そっか。確かに」

 ヘックスさんが親指で後ろを示したので、その先を見てみると、ライマーさんとかも使ってた精密検査のマシンがあった。確かにアレは身体構造とかその辺を調べるスキャン性能はある。あっ、リーディングスキャナーも本を開かずに情報を獲得出来る……これってある意味見えないはずの相手の思考をスキャンしているという事にも繋がりそうだな?


「技術が進むのは1方向だけではない。だからこそ、様々な技術を作ればそれらの技術がまた新たな技術を生み出すのだ」

 技術ツリーの枝分かれしている部分からいくつかの部分が別の部分に線が引かれて新しい技術のスタート地点が生まれる。技術ツリーそのものが成長していく……これは単純に見ていてワクワクして来るな!


「そうだね。それにこういうのも突き詰めていく最中に現場でリバースエンジニアリングとかも出来ちゃうかもね?」

 まぁ、ここ以上に技術力が発展している所はまだ見た事無いけど、僕らがまだ持っていない技術を使って来る相手が出てきたら、その場でリバースエンジニアリングをして、その場で対抗策を生み出すなんて荒唐無稽な事だって出来るかもしれない


「ほう?見た事もない敵や攻撃を戦場で解析して、その場で対抗策を作ってしまうか……これは技術屋としても是非ともやってみたい難題だ!良いだろう。その技術もいつしか必ず作り上げて見せよう!」

 ヘックスさんが凄いやる気になってる。まぁ、何となく分かるよ?ヘックスさんだって元々はパワードスーツみたいな物を着ていた訳だし、アレを戦場で変形させてその場に適応した武装にするとかそういう事を考えているんだろう。そんなのカッコ良過ぎだよなぁ?僕も武器が使えたらそういう事したいんだけどなぁ……



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ゲヘちゃんの小型化とポンくんの合わせ技が出来れば自質パワードスーツ!
>肉のなる木 昔からゲームでは肉は畑で取れる定期
>僕も武器が使えたらそういう事したい 触手の先端の形状を武器を模したものに変化させて振るえば、擬似的に武器を使うことができるかも?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ