表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1755/2042

組織破り

「お邪魔しますって言った」

「と、止まれぇ!」

「こ、攻撃するぞ!?」

 門番のパワードスーツは中々にデカいけど、大きさは別に気にする必要は無い。ここの人は基本的に普通の人のサイズだから中に入っている人は普通サイズだろう。となれば、スーツがデカいだけ……威圧したいだけでこのサイズのスーツを着ているのであれば、操縦性の方がどうだろうな?


「出来る物なら、してみると良い」

 僕には【パルクール】によって通常よりも伸びるスライディングが出来る。だから相手の足の間をスライディングで抜ける


「なっ!?」

「ど、何処だ!?」

「扱い切れてないスーツは、良くないよ?」

 このタイプだと、背中側から乗ると思うんだけど……あ、あれハッチじゃないか?


「よいしょっと」

「へ?」

 背後に回ると何か回せそうなハンドルがあったので、それを回してみたら、乗ってた人が外に放り出された


「じゃ、もう一体」

「んなっ!?」

 結構簡単に強制放出出来た。これで門番突破だな


「じゃ、お邪魔します」

「「あっ……あっ……」」

 生身でパワードスーツを止められないのは分かっているだろうから、ここの2人はもう僕を見送るしかないだろう


「たのもー」

「なんだァ?こいつァ?」

「む?どうやら門番を越えて来たようですね……」

「どうやら、強力な奴の様だな?これはこれは」

「面白そうな奴が来たじゃないの。これは久々に楽しめるんじゃない?」

 わぁ、何か四天王みたいな人達が出て来たぁ……


「このレジスタンス。欲しいから貰いに来た」

「「「「ほう?」」」」

 僕の話を聞いて、戦闘態勢になる4人。あ、そういえばこの前僕を勧誘してきた人も居るな?


「それで、このレジスタンス。くれる?」

 勿論、そんな要望通せる訳が無いけどね?


「欲しければ、最低限力を見せて貰わないとな?」

「そうですねぇ。力次第では我々のレジスタンスに引き入れる事も考えてあげても良いですよ?」

「ふむ。確かにこの者は引き込めれば良い力になりそうだ」

「正直最近退屈してたのよねぇ?これは良い機会だわ!」

 この四天王みたいな奴を同時に相手して倒せれば、このレジスタンスはほぼ壊滅状態と言っても良いだろう。だからここで力を使わないと勿体無い


「じゃあ、戦う?」

「「「「はぁ!」」」」

 僕の一声を皮切りに、4人が一斉に飛び掛かって来た。まずは攻撃手段とかの確認かな


「射撃、打撃、斬撃。基本的な攻撃方法は普通……」

 やっぱり、基本的な攻撃方法はパワードスーツに搭載されている武装っぽいけど……この人達は絶対魔法も使って来るはずなんだ。ならそれを待つのもありだな


「どうした口だけか!?」

「全然攻撃して来ないですねぇ?」

「どうやら見ている様だが、このままでは負けるぞ?」

「このままやられるなら面白くないわねぇ!」

 色々言われてるけど、こっちは君達が魔法を使ってこないかなぁって思って待ってるんだよなぁ……


「まぁ、このままでもまだ耐えれるから」

 返事ならこの程度で良いだろう。ある程度相手を煽らないと相手が技を出してこないだろうし、相手にもっと攻撃して手の内を見せて貰わないと


「そんじゃあ行くぜぇ!」

「一気に終わらせてあげましょう」

「よし、では行くぞ!」

「その余裕。何処まで続くのか見物だねぇ!」

 まぁ、現状のぬるい攻撃なら、ニャラ様と訓練した時の攻撃量に比べたら全然だしなぁ?


「まだ行ける」

「「「「はぁぁぁぁ!」」」」

 いやぁ、攻撃の密度は上がったんだけど、まだ捌き切れるなぁ……そう考えると、やっぱりニャラ様の所での訓練は僕をかなり強くしてくれたんだなぁ……


「疲れるまで付き合っても良いよ?」

「こ、こいつ……いったいどうなってるんだ……」

「何で全然攻撃が入らないのですか!?」

「4対1だぞ!?」

「背後からの攻撃も完璧に対処しているって、どうなってるの!?こいつのスーツの性能がどれだけ高いって言うの!?」

 それは別にスーツの性能でも何でもないんだよなぁ……そもそも、スーツの性能という面で言えばポン君の筋力増強とかその辺だろうか?あ、でも感知機能もポン君によって上げられてるから一応、スーツの性能が高いと言えば高いのかも


「良いでしょ?自作だよ」

「「「「……」」」」

 さぁ、ここで餌を撒くとしよう。これで僕を仲間に出来れば高性能なパワードスーツを入手出来るかもしれないという情報を流せば、もう少し本気を出すだろう。これで魔法を使ってでも僕をどうにかしようとしてくるんじゃないかな?


「「「「ほう?」」」」

 来たぞ?4人の目付きが変わった。自分達強く出来る可能性があれば、そりゃあ来るよな?


「私を倒せたら君達にパワードスーツを作ってあげるけど、負けたらこのレジスタンスを貰うね」

 勿論、勝つか負けるか大事な争い。こうすれば、まだ上の存在が居た場合は出てこないといけない状況になるだろう。面倒だから居るならさっさと出て来て欲しいんだよね


「ほう?大した自信だ。だが……相手は5人居るぞ?」

「来た来たぁ!」

「へ?」

「ぐあっ!?」

 新しい奴が出て来たけど、ここでもったいぶって出て来た辺り、コイツがボスだろう。それじゃあ優先的にボコボコにしてやらないとなぁ?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
いい機体を手に入れるチャンスだからそりゃホイホイされるなあ~、出来たらの話だけどw
もったいぶって出てきたせいで、ハチ君にカモに見られてしまったな……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ