レジスタンスに合流
「とりあえず逆に全部隠すか」
パワードスーツという正体を隠すのに一番良い物が全員持っている様な物ではあるから素肌を出す必要は無いか。単純に他の人のパワードスーツとちょっと違うデザインにすれば良いか
「まぁ僕の場合だとちょっと生物的になるけど、その位が丁度良いかも」
やっぱりパワードスーツをするならポン君の協力は必須だよなぁ……
「ポン君、また協力してもらっても良いかな?」
『良いよ』
ポン君で外付けのパワーを得れば、単純に力負けする事は無くなると思う。これが有るか無いかで説得力とかも変わるだろうから色々と用意も大変だなぁ……
「うん、中々良いんじゃないかな?」
ポン君式生体パワードスーツによる強化が通用するのは前回学んだ。これを使ってレジスタンス内部に潜り込む……行けるかな?
「やっぱり裏路地かな……」
レジスタンスの人に接触する為にも表の道を歩いていても仕方がない気がする。まずは裏手を歩いてみて、絡まれるかどうかを試してみるか
「うーむ、中々居ないな……仕方ないか。もう魔力ガス云々の物質がこっちに飛んで来る事は無くなったと言っても良いからなぁ」
レジスタンスは戦力として魔法を使える人を集めているだろうから、今から探すのはレジスタンス的にも難しいよな……ある意味季節外れの果物とかを取りに行くみたいな物だろうし、そんな事に人手を割くのは勿体無いだろう
「ふぅむ……これは厳しい事になった。何か一悶着あれば入りやすいんだけど……流石に何か問題を起こすのもあまり良くないよな……」
レジスタンスを呼ぶ為に問題を起こす様な事はあまり良くないよな
「こうなったら、オーラを使ってレジスタンスを探してみるか」
こういう時は建物の上を探せば意外と居るかもしれない。夜に高い建物から街を見下ろして……なんて事をしてる人がレジスタンスに居たって不思議じゃないよな
「さて、居るかなぁ……」
とりあえず裏路地からなら建物を登っても他の人に見られる事も無いだろうから、登ってみよう
「フッフッフ、やはりレジスタンスのリーダーたるこの俺様にとってはこの仕事こそが一番だな!」
わぁ、何か分かりやすい奴居たぁ……
「世界は俺様の手によって平和に保たれているな!」
随分と尊大だなぁ……これ絶対なんか勘違いしてるか、上手い事利用されてるトップでは無い人っぽいな。でも、丁度良いレジスタンスへの足掛かりにはなりそうだ
「む?なんだお前は!?」
さ、ここは大事だぞ。話次第でレジスタンスに参加出来るかどうかが決まる。見た感じこの人のパワードスーツはちょっとゴリラっぽい拳と大胸筋辺りがデカいデザイン。足や背中にスラスター等は見えないからスピードタイプではなさそうだな
「力、試し……」
「力試しだと!?面白れぇ!このレジスタンスのリーダーである俺様に勝負を挑もうって事か!受けてたつ!」
うーん、扱いやすいな。これなら普通にこの人を倒せばレジスタンス入りも出来そうだな。ただ、ここで大騒ぎすれば、建物が崩れて下で歩いている人達に当たって大変な事になってしまう事になるかもしれない。それなら、すぐに無力化した方が良いよな
「ハッハー!俺様の両腕がうな……」
「【レスト】」
「……」
おぉ、効いたなぁ?それならこのまま拘束しようか
「とにかく強靭な魔糸にしておけば大丈夫かな?」
とりあえずは後ろ手に縛っておくか。これで蹴り起こせばバフを掛けずに何とかなるだろう
「これで良し!おりゃ」
縛り上げた相手の頭を蹴って起こす
「い、いったい何が……ひっ!?」
「あっ……」
やっべしまった。頭蹴っちゃったから恐怖が付与されちゃったなコレ?
「……相手にならない。もっと強い奴。何処?」
これは正直賭けの部類になるけど、この人は割と強さに自信を持っている人と見た。そういう人が負けた場合に自分の評価を落としたくないだろうから、僕の事を過剰に評価してくれるかもしれない。となれば、レジスタンスに入ろうとした時に有利に働くかも?まぁ連れて行ってもらえたらの話だけど……
「ひっ!?」
「強い奴……何処?」
とりあえず今はコイツを何とか話せる状態にしないと
「返事は?」
「なっ!?ひぅ……」
まずはちゃんと話を出来る様に恐怖状態を解除してやらないと。とりあえず心臓に手を突っ込むだけ突っ込んで防御無視だけしておこう。急いでこの手を引き抜かないとポン君が勝手に心臓を食べてしまいかねない
「もっと強い奴は?」
「はっ、はっ、はっ……」
まぁ手が装備を無視して心臓に突っ込まれたと思ったらそりゃあビビるけど、両手は縛られて使えないからパニックになってしまうのも仕方ないか
「話、聞いてる?」
「あ、あぁ……」
「じゃあ、もっと強い奴。何処?答えないと次は、脳みそ。引っこ抜く」
恐喝しつつ、話を進める
「な、なぁお前……今の政府に文句は無いか?」
おっ、これは行けるかも?
「政府?別に、強い奴と戦えるなら、何でも良い」
「そ、そうか!それじゃあ一度俺達のアジトに来てみないか!?」
「強い奴と、戦える?」
「あっ、あぁ……勿論だ!」
「じゃあ、行く」
とりあえずこんな所だろうか?結構危険な感じだったけど、色々ある称号のお陰か何とかレジスタンスに接触出来るかもしれない
 




