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1746/2016

協力を得る

「なっ、何だこの素材は……とんでもないステルス性だ……」

「軍事に関わる人にこの素材はあまり見せたくは無いですが……フェルマーさんはこれから仲良くなりたい人ですからね。僕らにはこの位の物があるという情報はお教えしましょう」

 普通にステルス性能がとんでもないバニシングクロークを軍事関係の人に見せるのは結構危ない事だが、まぁ交渉材料というか、フェルマーさんを交渉のテーブルに付かせる為にはこの位の情報は出して良いだろう


「なるほど……可能ならその島に行ってみたいが……これを被れば良いのか?」

「とりあえず一緒に被れば大丈夫でしょう」

 フェルマーさんにバニシングクロークを被せれば島にまで連れて行く事は出来るだろう。よし、それじゃあ行ってみるか




「ほ、本当に誰にもバレずにこんな所まで……」

 街の外まで移動は出来た。となれば次は……


「中型ゴーレムクラスのパワードスーツを1つ運搬して欲しいから航空隊頼めるかな?」

『了解しました。少々お待ちください』

 街の外で航空隊を呼んで空島まで行こう。折角なら僕も空から色々見たいし


「「「「お待たせしました。こちらにお乗りください」」」」

 航空隊が来てくれたのでこれで帰れるな


「バニシングクロークで監視は付かないな。まぁその方が良いけど……さてそれじゃあ行きますか」

 航空隊がゴンドラっぽい物を持って来てくれたので、それに乗り込めば一緒に飛んでいけるだろう。うぅん、僕ファンタジーな世界のゲームを遊んでたはずだよなぁ?


「な、なんと……このスーツの重量を物ともしないとは……」

「あ、とりあえずそのバニシングクロークは飛ばされない様に気を付けてくださいね?」

「あ、あぁ……」

 とりあえずお互いにバニシングクロークを被っていても、手を握ったり、接触していれば認識は出来るから会話は出来ているけど、これで手を放してしまうと何処に居るか分からなくなるって中々ヤバいよなぁ


「あ、見えてきましたよ?」

「なっ……島が、浮いている……!?」

「あそこが僕の島です。因みにフェルマーさんに教えられる範囲ならオートマトンの島とか、地底都市、冥界なんかと繋がってます」

「……説明された所で意味が分からないな」

 まぁそうだろうなぁ……これに関しては説明したから分かるって問題では無いと思う


「それじゃあ、着陸しますね」

「あ、あぁ……」

 いやぁ、やっぱり島が浮いてるのって不思議だよなぁ……まぁこの島は中に戦艦が入ってるから完全な浮遊島とはまたちょっと違うんだろうけどね?


「僕らの島にようこそ。フェルマーさん」

「あ、あぁ……」

「折角来たならお食事でも……と言いたい所ですけど、その前に魔力に対しての防御を何とかしないとですね。まぁ、魔力云々ならあの人か。へーい。料理しますよー」

「呼んだ呼んだー?」

 キッチン前で待機でもしてるのか?って位すぐに出て来たなぁ……


「モルガ師匠。この方は魔力が苦手で、このスーツを着てないと体調を崩してしまうんですけど、魔力を吸収しない様にするアクセサリーとかって作れないですかね?」

「ふむふむ?それならもうあるよ。ちょっと待ってね……」

 何かを取り出してくれるモルガ師匠


「これこれ。これなんかどうかな?装備すれば魔力の回復がしなくなる代わりに肉体的ステータスが上昇する脳筋なアイテムだけど、一旦装備してみたら良いんじゃないかな?」

 ふむふむ、試す価値はあるかも


「分かった装備してみよう」

「あらあらー……中身は随分と違うねぇ?」

 パワードスーツの中から出て来たフェルマーさんがモルガ師匠から何やら腕に付けるバングルみたいな物を受け取り、装備してみた


「む、これは……」

「体調はどうですか?」

「魔力がこれに吸収されて、体の調子がすこぶる良くなった……なるほど、これならば問題無い」

 おぉ、それで良いのか


「では、折角ですから、お食事でもどうですか?」

「……そうだな。頂こう」




「うっ、美味い!?こんなに美味い料理が……」

 この反応。やっぱり嬉しいなぁ……


「これこれ~!この料理が美味しいんだよねぇ!とりあえずそれに関してはハチ君の料理のお礼って事であげるよ」

 よしよし、これでフェルマーさんがパワードスーツ無しでこっちに活動出来る様になるな。これで僕らの方に引き込める


「フェルマーさん。これでもしネストを追われる様な事になったとしても僕らの島に逃げて来る事は可能になりました。僕らは受け入れる事は可能です。これであの話はどうにかなりませんか?」

「ふむ……まぁ上手く行ったとしても、行かなかったとしても私の安全は確保するという訳だな。了解した。ここまでして貰ったのなら私もやるべき事をするべきだろう。どちらにしても、このバングルをしっかり解析すれば魔力フィルターの改良だってする事が出来るだろうからな」

「では、フェルマーさん。協力してレジスタンスをどうにかするという提案に乗ってもらえますか?」

「了解した。その計画に協力しよう」

 よし、これで情報を貰えるだろうし、レジスタンスを何とかする最中にレジスタンスの情報も入手出来るかも



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― 新着の感想 ―
掌握の前にモルg…師匠系列を掌握してるよね? しかもほぼ胃を掌握されてハチ君が居なきゃ生きていけない体にされてる()
SF(少しどころじゃない不思議)ものだったねえ~w と言うか、フェルマーさんもビックリハチくん様軍の威容である、一番びっくりしたのが料理みたいだけどw ハチ様くんはモグモグ師匠の呼出しベルを手に入れた…
ご飯やおやつの気配を察知していつも来る師匠。 暇なんだろうか……暇なんだろうな……
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