禁書る
「さて、これでお使いは完了っと……」
これがクエストになってないのがビックリだけど、まぁ、たまにはそういうのもあるだろう
「うーん、一旦やるべき事が終わると次は何をしようかなぁ……久々にサバイバルクラフトなアイテムでも作るか、それとも何か別の事でもしようか……」
誰かのお手伝いとかでも良いな。だとしても僕からお手伝いする事無いですかーって言うのはちょっと違うかな?
「なんだ?何か悩んでいるのか?」
「いやぁ、ちょっと次は何をしようかなぁって。その解析だって、多分僕には出来ないだろうから、別の所に行こうかなって」
「そうか……うーむ、こちらからも特に何か言う事も無いなぁ」
ヘックスさんに助言を貰おうかと思ったけど、貰えなかったし、どうしようか……
「あ、そうだ。生物の弱点とかを探そうと思ってたから図書館に行こうとしてたんだ」
そうそう、生物の弱点部位をもっと知りたいと思ってたから図書館に行くって目的を忘れていた
「ほう、図書館か。ならば1つ頼まれて欲しい」
『特殊クエスト 原初の知らない知識 を開始しますか?』
おっ?なんか新しいクエストが始まるのか?
「分かりました。受けましょう。それで、頼まれ事は何でしょう?」
YESっと。さぁ、どんな難しい依頼なのかな?
「図書館でゴーレムやメカに関する本の情報を得て欲しい。コイツで本の情報は記録出来るから禁書とか言われてる情報もまだまだあるんだろう?いっその事その辺の情報も持って来るのだ!はっはっは!今の我々は更なる情報を欲しているのだ!」
「なるほど。スパイみたいな事してくれば良いんですね。でも禁書を持ち出す様な事だとなぁ……」
何やら袋っぽい物を渡された。もしかして、カメラでの撮影じゃなくてこの袋に入れると本の内容をコピー出来るのかな?ほほぉ、便利~……でもそれは大丈夫なのかな?
「うむ、どうせ読まれていない本など勿体無いだろう?そうだなぁ……どうせなら図書館を3か所位回ってくれないか?」
「3か所ですか……」
うわぁ、1か所は何とかなるけど、3か所はマズいな……少なくともあと2か所図書館を探さないと……
「あぁ、それだけあれば情報としては充分だろう!」
「となると、新しい図書館を探さないとか……」
フィフティシアの学園にある図書館以外に後2か所かぁ……こればっかりはちょっと協力してもらった方が良いだろうな
「まぁ、まずは1か所回ってからにするか。それじゃ行ってきます!」
「あぁ!任せたぞ!」
ふぅむ……どうするかなぁ。新しい図書館を探す前に、まずは最初の知っている図書館から行くかぁ
「あの図書館に行けば他の図書館の場所とか分かるかなぁ?」
一応、現地に行って情報収集するのは勿論だけど、チェルシーさんだけじゃなく、他にも色々な人に聞いてみるか
『ちょっと聞きたい事があるんですけど、誰かフィフティシア以外で特別な図書館って知ってますかね?』
さ、これで返事が来たら嬉しいけど、とりあえずこの情報を発信する事で何か返事が来たらそこを見に行ってみるか
「よし、ルクレシアさんが居たら連れて行くか」
空島に行って、居たら一緒に連れて行って禁書庫の本をサッサと見る為に協力してもらおうかな
「ルクレシアさん居るかな?」
「はい、居ますよ」
「おー、良かった。ちょっと学校の禁書庫の本全部見る為にちょっと協力して欲しいんだけど……」
「はぇ?」
すっごい気の抜けた顔してるなぁ……
「いや、協力してもらえるかどうかを聞いてるんだけど……」
「え、いや……禁書……うーん」
「まぁ、ダメならダメで良いんだけど……」
「いや、ついて行きます!なんかついて行かないとダメそうな気がしてきました!」
「どういう意味?」
何かそんなに僕一人だとヤバいと思われてるのか?別に本に対して荒い扱いなんてしないんだけど……
「忘れましたか?私は図書館がホームみたいな物です!私が居れば問題は起こりません!」
「それだと僕だけだと問題を起こしそうって聞こえるんだけど……」
「まぁ、そうです!」
ハッキリ言われたなぁ?
「という訳で!行きましょう!」
うわー、引っ張られていくー!
「禁書庫開けますね」
「わぁ簡単に……」
あっという間に禁書庫を開けてもう禁書庫に入れる……ルクレシアさん連れて来て秒ですよ?
「で、この袋に本を入れると本の情報を保存出来るからパパッと禁書をコピーして行きますね」
「えっ、それって何処かに繋がってるんですか?」
「本をデータとして保存出来ると思うんで、情報を1つの端末で見れると思います。で、僕はこういうのを後2か所やるつもりです。ルクレシアさんが見た事無い本を1つの端末で沢山読めるkind……禁書るとでも言えば良いですかね?」
「えへへへへ……そんな凄い計画が……」
ルクレシアさんがどんな想像をしてるのか知らないけど、まぁこれなら協力してくれるかな?
「色んな所の隠されて日の目を見ない禁書を読める様にするプロジェクトって言えば良いですかね?」
「素晴らしいですね!是非探しましょう!本は読まなきゃ勿体無いです!」
ルクレシアさん。見てない内に結構凄い事になってるなぁ……
 




