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1730/2015

準備完了

「おっ、来ましたね」

「どうもどうも。ちょっと毒物に関して一家言あるドクターに聞いておきたくて……」

「毒物をご所望ですか。それならこちらに用意してありますので……ご覧ください」

 ドクターの秘密基地に入り、シャッターみたいな物を上げるとそこに物凄い量の試験管が並んでいた


「ほぉー!これは凄い!」

「これなら必要な物が有るんじゃないでしょうか?」

「これだけあるのなら確かに……でも流石にこれだと何処に何が有るか分からないから欲しい物として……」

 ドクターに必要な物を伝える


「ほほう……それなら私も愛用しているこちら何か如何でしょう?効能としては……」

「それマジですか?凄いっすね……それって作る為の素材とかって教えて貰えたりするんですかね?」

「これに関しては愛用している物で流石にハチさんでも紹介するのは難しい事です。が、物自体を渡す事は出来ます。というか、あのイベントが終わったこの場面ですぐにコレを所望するって事は調合の仕方よりも物自体を得た方が良いのでは?」

 流石ドクター。分かってるねぇ


「はい。ちょっとこれから行く所に必要になると思ったので、出来れば物自体を頂ける方が嬉しいです」

「分かりました。それならこちらをお持ちください」

 ドクターから3本アンプルを貰った。これはありがたいな


「理由とかは聞かないんですか?」

「ハチさんは理由を聞かずに協力してから何があったかを聞いた方が面白そうですから。もしその行った所に何か薬品に使えそうな物があったらこちらにも分けて頂ければ嬉しいですね」

「了解です。何かあったら持って行きますね」

 どうだろう?まだ色々薬草とかあるのかな?


「楽しみにしてますよ」

「なんか面白い物が持って来る事が出来たらまずはドクターにあげますね」

「ははは、頼もしいですね」

 さて、一旦必要だと思った物は何とか入手出来たから、これで行こうと思えば行けるかな?


「うーん、まぁ事前準備として出来るのはこの程度かな……」

 こればっかりはどうしようもない。思いついた事を実行するのにこれは必要だと思ったからドクターを頼りに来たけど……他に何か必要な物は……


「あ、あとこういった効果の物とかってあったりします?」

 とりあえず欲しい効果をメモに書いたからそれを手渡す


「まぁ、無くは無いけど……ハチ君にしては随分と慎重な……そんなヤバい相手と戦うのかい?」

「準備はし過ぎて悪い事の方が少ないですから。一応聞いた情報通りだと攻撃に対しては無敵みたいな感じでしたから……」

「なるほどね……そういう事ならこれも持って行くと良いかも?」

「これは?」

 壁のボタンを押すと、小さな扉が開いて中から白い煙と共に1つの試験管が出て来た


「分かりやすく言うのなら、あのポーションの更に強力な奴ですね。何処まで効能を高められるか限界までやってみた結果出来た物なので、私自身も使う機会が無くて……」

「なるほど。だったらありがたく貰います。意外とこういうのが切り札になり得たりしそうですから!」

 どんな物が効くのか分からないが、こうしたアイテムによって未来が切り開かれる可能性は全然ある。ありがたく貰って行こう


「普通にその相手にも興味が出て来たけど……攻撃に対して無敵となるとね……明らかに強そうだから私では戦力になれなさそうだからね。この程度の支援しか出来ないよ」

「いやいや、その支援こそ欲しい物でしたから。ドクターに貰ったこの勝機で絶対に勝ってきますよ」

「無敵の相手に勝ちに行く……でも本当にハチ君なら勝ちそうなんだよなぁ」

「完全に無敵の相手……それこそシステムで絶対に死なないとかじゃ無ければ、どんな相手でも勝つ手段はあると思いますよ。それじゃ、行ってきます!」

 そう。システムで絶対に死なない様になっていない限り絶対に倒せないなんて事は無い。手順が必要なのか、時間が必要なのか。何かしらの光明は絶対にあるハズだ


「無敵の相手ねぇ……僕が聞いた感じだとそんな相手には感じなかったからドクターの所に来たんだよなぁ……」

 そう、ドクターの力があれば、例の増える魔石は倒せると思う


「そうだ。一応、あっちにも聞いてみるか」

 ドクター以外にもう1人。あっちの人にも聞いてみないと……




「よし、ヘックスさん。準備出来たんで行きましょう!」

「分かった。ではダンジョンの場所まで連れて行こう。乗れ」

 ヘックスさんの滅茶デカいバイクが変形してドローンの様になる。これに乗ったら空から村の元あった所に送ってもらえるのか


「はい。お願いします!」

 さて、どんな風になってるかなぁ?


「ところでハチ。本当に増える魔石を倒せるのか?」

「それに関してはまだ分からないですね。実際に戦ってみないと何とも……そもそも形状とかの情報すらも無いですから」

「あれに関しては形状の情報は意味を為さない。下手にこの形だと先入観を与えて不意打ちを受ける可能性を考えたら常に警戒出来る様に形状の情報は与えない方が良いだろう」

 なるほど、形が変わって物理も魔法も効かないと。改めてとんでもない相手と戦う事になるなぁ……



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― 新着の感想 ―
なるほど不定形で物理魔法に強い…スライムかな?(先入観) まあ、実際遭遇して観察して交戦しないとわからないってありますよねぇ~w
>壁のボタンを押すと、小さな扉が開いて中から白い煙と共に1つの試験管が出て来た 秘密のブツがこういうギミックと演出で出てくるのテンション上がる〜
お?アカリさんかトーマくんかな??
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