無敵の相手?
「あっ!そうだった!別の用事があるから行かないと!それじゃ!」
「「あっ」」
2人を置いてさっさと逃げる。僕にはオートマトンさん達のお礼もしなきゃならないからね
「さて、一旦逃げて来たけど、オートマトンさん達に対してのお礼は何が良いか聞いてみるか」
空島からオートマトン島に逃げて来たけど、どうせ来たなら今回の事でかなり手伝って貰ったオートマトンさん達に何かお礼の品を用意しないとね
「やあ皆。お疲れ様。皆のお陰で3日間のイベントは無事に終了したよ。こんなに頑張って貰ったなら僕も色々お礼をしたいんだけど……何か無いかな?」
問題はオートマトンさん達がそれに答えてくれるかだけど……
「私共は特にハチさんに求める事は無いです」
「そう言われちゃうとなぁ……」
そう、絶対そうなると思ってた。オートマトンさん達は僕に対して絶対遠慮すると
「だったらハチ!新しい素材を入手してくるのだ!」
ここぞと言わんばかりにヘックスさんが来た。まぁ、正直ヘックスさんが皆の代わりに発言してくれると助かるし、ヘックスさんなら皆の事を強化する為の事に関して嘘は言わないだろう
「新しい素材……どんなのを取ってくれば良いかな?」
「そうだな。探して欲しいのはコアの素材にもなるだろう新たな魔石を入手して欲しい」
「新たな魔石?ふぅむ……また難しそうなご注文だねぇ?」
魔石は基本的に魔物を倒したら出てくる物だろうけど、それとは別の魔石を探せって事なのかな?
「何やら、とあるダンジョンに増える魔石が居るらしい。それを入手して欲しい」
「増える魔石……うーんそれって何分置きに倍に増えるとかそういうのじゃないよね?」
もし、そんな奴だったら1日で宇宙を埋め尽くす栗まんじゅうみたいな事になっちゃうんじゃ……
「そういうのではない。まぁ増える魔石というのはある意味別名とも言える物だ」
「ほう?」
となると、増える魔石っていう名前が付いた魔物がダンジョンに居るって事か
「じゃあそのダンジョンでその魔物の確保か素材を入手して来いって事か」
「そうなるな。それが出来ればまた新しい物を作れる!」
なるほどなぁ……それなら皆の為になるか
「それで、具体的なダンジョンの場所とかそういうのは分かってるんですか?」
「一応……分かっては居る。だが、ソイツは物理攻撃は無効にしてくるし、魔法攻撃もまず効かない」
「えっ、それ倒せなくないですか?」
物理無効、魔法無効ってどうすんの?
「だからこそのハチだ。ハチならどうにかしてくれるだろう?」
「なるほど、滅茶ムズな依頼ですねぇ」
どうなんだろう?実際問題僕はその増える魔石相手に戦えるんだろうか?相手の形状も分からないけど、相手の能力は分かった。となるとまだ戦える可能性がゼロでは無いかな……
「物理も魔法も無効……そんな奴を相手に戦闘か……一応やってみるしかないよな……」
もしかすると何とか出来る可能性をもう持っているかもしれないが、一応色々準備してから行くしかないだろう。こうなって来ると、また他に色々手伝って貰う人が必要かもなぁ
「一応、場所を教えてもらっても良いですか?」
「あぁ、ハチも良く知っている場所だ」
「僕も良く知っている場所?」
何処だろう?
「一応、何かあったらと思ってな。はぐれ者の村の元の位置の所を調べていたら新しいダンジョンが出来ていた。そこを調査したら増える魔石が出て来た。奴は中々現れる存在ではないからな……」
「ほほー、あの場所……と言っても行き方も分かってないんですけど、案内はして貰えます?」
そういえば迷い込んでアトラ様の所に行ったけど、そこから先はアトラ様に連れて行ってもらったから元の村の明確な位置は知らないんだよなぁ
「それは勿論案内しよう。どうだ?行けるか?」
「ちょっとだけ準備時間貰いますね。流石に準備0では行けないんで」
聞く限りヤバそうな奴を相手にするなら準備が要る。どっちにしてもまずはあの人の協力を得たい
「そうか。それは仕方ないな。なら準備が出来たら教えてくれ。この島に来てくれればいつでも案内しよう」
ほうほう。とりあえずそのダンジョンに入る為にはヘックスさんに話しに来たら良いのか。良いねぇ特殊なダンジョンらしさが出て来た!
「まぁ、今日は一旦終了にしよう」
流石にイベントで疲れたから準備は明日から始めよう
「さて、となるとまずはあの人の所に行ってみないとな……」
まずはあの人の所に行ってみないと
『すみません。今から行っても大丈夫でしょうか?』
『おや?どうかしたのかい?』
『ちょっとご相談したい事がありまして……少々欲しい薬品があるので、それでご相談が……』
『なるほど、了解した。それならこっちに来てくれればすぐにいくつか薬品を紹介出来ると思うよ』
『分かりました。それじゃあ今からお邪魔させてもらいますね』
いやぁ、話が早くて助かるぅ。早速ドクターの所に行ってみよう。やっぱり毒物関連はドクターにお任せだよねぇ
「ささっ、早速行ってみよう!ドクターの所へ!」
さぁ、毒物のプロフェッショナルの所に会いに行こう!




