お疲れ様パーティ
「はい、皆さんお疲れ様でした。そしてイベント成功ありがとう!かんぱーい!」
「「「「かんぱーい!」」」」
インフォラビットの人達を城に呼んでお疲れ様会を開く事にした。一応約束はしたからね
「う、うめぇ!」
「肉が、やわらけぇ!溶けるぅ!」
「こっちの魚もうんめぇ!」
「野菜が!野菜が美味い事あるゥ!?」
どういう驚き方なんだろう?ちゃんとあく抜きとかしっかりすれば普通に美味しい物だと思うんだけど……
「まぁ喜んでもらえてるみたいで良かったです」
「リーダー!本当に凄いっす!まさか……まさか本当にハチさんの料理を食べられるなんて!」
「今回はどんな手を使ったんですか!?」
「ちょ!?人聞きの悪い事言わないでくださいよ!?普通に今回のは手伝いを頑張った皆さんを労いたいっていうハチさんからの提案ですよ!?」
「「「「マジっすか!?」」」」
急に皆こっちを向いて来た。なんか怖いなぁ……
「まぁ……マジか嘘かと言われるとマジですね。単純に皆が居てくれたから成功したのもありますし、頑張ってくれたから問題も起こらなかった。だったら、皆を労わないとダメじゃないですか」
僕としては頑張ってくれた事に対してのお礼をしてるだけだしなぁ……そうなるとこの次が問題だけどねぇ?
「「「「じーん……」」」」
「次の料理。出来ました」
「うめっ……うめっ……」
「この美味さ!なんでこうも違うんだろうか!ウメェ!」
「あざっす!」
「マイさんあざっす!」
お昼にマイ君のお披露目みたいな事もしたお陰か、中々良い感じに広まってるみたいだ
「楽しんでくれたならそれでオッケーです」
「うっひょー!」
「これも美味い!」
「この骨付き肉も美味い!」
「素晴らしい。こんなワイルドに食べられるのも嬉しいな!」
当然と言わんばかりにやっぱりこの3人と1匹もついて来たなぁ……
「そういえば、この子達は……?」
「うーん……どうしよう。この人達情報屋みたいな人達なんですが、絶対に言わないって約束出来るなら言っちゃって良いですかね?」
正直情報屋に知られると言うのが中々に危険な行為ではあると思うけど、情報屋だからこそ、秘密の保持は出来るかな
「「「「うーん……」」」」
皆やっぱり考えるよねぇ……勿論自分の情報が流出するのは嫌だしこれは仕方ない事だろう
「まぁ、良いんじゃないか?」
「この場においてハチに反する事をしたらどうなるか……一番分かってるのはそこに居る奴らなんじゃないか?」
「反する事をするなら今食べてる飯はもう食べられないって事だしなぁ?」
「今後ハチからの情報はまず手に入らないと見て良いだろうな」
「「「「……」」」」
何か4人から凄いプレッシャーを感じる。これは完全に敵にしちゃまずいって事を知らしめてるなぁ?
「という事で、伝えて良いそうなので教えますね。それじゃあ順番にお忍びで来てるリリウム様。でこっちがすっごい錬金術師のニコラ様。で、元救世主のモルガ様。で、最後に豊穣の神のウカタマです。この情報が漏れて4人に対して空島に人が会いに来るみたいな事が来たら……僕はインフォラビットを潰さなきゃいけなくなりますね!あははっ」
冗談めかして脅しを掛ける。こういう時は真剣に言うよりもちょっと冗談っぽく言った方が怖いかな?
「「「「っ……!」」」」
「え、えっと……リリウム様にニコラ様にモルガ様、それに神様のウカタマ様……」
「困った物ですよ。ご飯を作ったら食べにやって来る人が多くていつも大量に作る様になっちゃっうんですから。一応、食料を持ち込んでくれたりはしてるみたいですけど。本当に困っちゃいますねぇ?今度野菜だけで何か作ろうかな?」
「「「「それは勘弁!」」」」
全く持って、わがままだなぁ……
「チェルシーさん。分かってますよね?」
「ももももちろんです……分かってますよ!?」
「皆さんも約束してくれますか?僕らは別に力の独占とかそういう事では無く、単純にここで楽しく過ごしているだけで、他からの邪魔が入って欲しくないだけなんですよ」
「「「「はい!もちろんです!」」」」」
勿論労うつもりで行動していたけど、話がこうなった時点で僕はインフォラビットをある意味掌握する為に行動するに事にした。こうなったらもう普通にインフォラビットをもっとこっち側に引き込む方が楽になるだろう
「良かった。皆さんの聞き分けが良くて助かりましたよ~」
「あんなの逆らえる訳無いんだよなぁ……」
「ハチさんのあの笑顔の圧とかそんじゃそこらのボスなんか非じゃないレベルで怖いよぉ……」
「目が、目が笑ってないよぉ……」
「普通にハチさんに逆らうとか死にかねない……」
うーん、やり過ぎたかなぁ?まぁ脅しは効いているのは明確か
「じゃ、皆さんそういう事で。さ、料理追加しますねぇ」
「どうぞ」
「ほっほー!これはチャーハン!」
「こっちはレバニラ炒めだ!」
「うぅむ。この料理は持ち帰りしても構わないか?ウチの者達にも食わせてやりたいのだが……」
「分かりました。それなら持ち帰り様の料理も作っておきますね。リリウムさんは食材提供を結構してくれているみたいですから」
「「あ、ウチも……」」
「いや、2人の分はちょっと……」
フラーメルさんの分を作るのは良いけど、モルガ師匠の分は違うなぁ?




