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1723/2014

お祭りらしく

『なんという技術力の高さ……』

「凄いでしょ?ここの皆の技術力はとんでもないんだよ。因みに戦闘力も勿論凄いよ?」

 いやはや本当に最初にここに来た時はどうなるかと思ったけど、まさかこんなに成長するなんてねぇ……


『それを言うなら確かハチと言われていたか?君もじゃないか?』

「え?」

『我々が逃げるしか無かった相手に素手で挑むのは戦闘力が桁外れという事では無いのか?あんな物は無敵の力と言っても差し障りないと思うが……』

 そう言われるとそうかもしれない。でも僕の武器は徒手空拳と深淵だからなぁ……これが効かない相手とか来たら実際問題どうしようもないんだけどね……


「今回は相性が良かったから倒せたってだけだよ。僕は無敗の絶対的存在じゃない。敵がどんな能力を持っていて、どんな性質があるのか。それを見極められれば、対処すべき方法とかも思いつくでしょ?」

『普通はそう簡単に思いつく物では無いと思うが……』

 そうかな?結構パターンというか、何となくの方向性みたいなのは見えると思うけど……


「まずは一度相手がどのパターンの敵なのか見てから、その都度攻め方を考えるみたいな?」

『という事は基本どんな敵でも倒せるという事では?』

「いやいや、攻撃が効かないってなったら撤退するしかないから、その撤退をするにしても、どう撤退するかだって考えないと。じゃなきゃ次その相手に対抗出来る手段を得てから戦うって事だって出来なくなるでしょ?」

 ただ負けるにしたって、その後勝つ為には何が必要なのか。そういった情報を得てから逃げなければ、ただの逃げ損だ。逃げながら情報を得られるのなら幾らでも逃げよう。僕にとっては最終的に勝てれば良いのだから、その為に途中で負けても問題無い。僕以外に被害が被らない様に立ち回る上手い逃げ方が大事だ


『凄いな……そんな事を出来ると言い切るのは』

「まぁ、基本は他の人とかを巻き込まない様に戦ってるかなぁ……」

 それこそ凶具の皆とかじゃ無ければ巻き込んで戦闘するなんて事はあんまり無いだろう。既に戦闘している所に突っ込む事はあるだろうけどね?


「まぁ、ゆっくりしていってよ。僕はちょっとやる事が有るから……」

『少し待ってくれ』

 ん?何だろう


『これは我ら、キュービアの一部。これを通して見聞きする事が出来る。君の生き方という物を少し見てみたい』

「なるほど、見学かな。分かったそれじゃあついて来て……と言ってもどうしようか。あっヘアピンみたいな状態なら何とかなるかな?」

 髪にくっ付く形にしておけば自然かも。それに僕の視点が見たいって言うのなら結構視点的にも良いだろうし


『なるほど、それならば確かに良いかもしれない。ではよろしく頼む』

 キュービアさん達から1体が僕の方に飛んできて、立方体のフレームみたいな状態になった。これなら確かに髪飾り的にも違和感はないな


「それじゃあ、僕は今やっている事に戻るよ。皆も一応警戒はしつつ休憩してね」

 今回の襲撃?と言って良いか微妙な物だけど、新しい仲間と新しい技術が入って来た。これはまた一段と面白くなりそうだ




「ただいま戻りましたー」

「「あ、戻って来た!」」

「全く、主役が居ないんじゃ意味ないじゃない」

「いやぁ、すみません。まぁ色んな人の物が見れるから良いじゃないですか」

 僕の物だけ見て欲しい訳じゃないからねぇ。色んな人の色んな技術を見れる様にしただけだから、人が居ても居なくてもまぁ、問題とまではならないんじゃないかな?


「ところで、さっきの呼び出された方が問題無かったのかい?」

「はい、解決してきたんで、問題無いです。そうですね。折角ですからお昼にでもしますか」

 どうせなら皆で食べられる様にした方が良いだろう。よーし


「マイ君も呼んでお好み焼きでも作りますか!」

 この中ならキッチン施設だって簡単に作れる。そうと決まれば早速準備しよう


「場所はあの辺で……食材はキッチンから持って来るとして、どうせなら師匠達にも来てもらうか」

 どうせキッチンは配信されてる様な物なんだから、呼べば来るんじゃないかな?




「どーも、これから僕がやってるお祭りのお昼を作るつもりなんですが、協力してくれるなら、食べる権利をあげますよ?」

 さて、これでどうなるか……


「「「協力しよう!」」」

 わぁ、モルガ師匠にニコラ師匠、それにウカタマといつものメンバーが扉をバーンと開けて、何か独特の立ち姿で現れた


「いらっしゃい。とりあえず今からこういう料理を作るつもりなんだ。まぁ3人で味見しても良いよ」

 まずは軽く小さい1枚分だけを焼いて作る。さぁ、まずは撒き餌だ


「「「ほほう?美味い!」」」

 一瞬不思議そうに見たけど、躊躇いなくピザみたいにお好み焼きを食べた


「で、本番はこれの100倍サイズを会場の皆で食べる」

「「「ほうほう!」」」

 規模感の大きさを持ち出せば反応するだろうと思ったけど、中々良い反応だな


「という事で、材料の準備とか、これをひっくり返す時の手伝いとかで、お祭りに参加するでどう?」

「「「乗った!」」」

「待った!」

 おや?なんか待ったを掛けられた


「あれ?リリウムさん。いらっしゃい」

 まさかのリリウムさんも参加するのか?



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― 新着の感想 ―
でた三食児童師匠!そんなものまでキューブ君に見せちゃっていいのだろうか?教育に悪そうw と言うか、お好み焼きを巨大サイズで!?
ハチ君の生き様をリアルタイムで観たら刺激が強すぎると思うんだけど……?
ハチくんは今のところある意味で無敗だからなぁデスペナにはなって無い、、、よね?
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