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サーディライ到着

「ん?なんだ?なんでシスターさんがこんな所に?」

「あっ、忘れてた」

 第三の街に近付くと衛兵さんが頭に?マークでも浮かべている様な感じで話しかけてきた。服戻すの忘れてたよ……


 オーブ・ローブに着替えるとその間にトーマ君が衛兵さんと話していた

「すいません、気にしないでください。ここがサーディライで合ってますか?」

「あ、あぁ……ここは常夜(とこよ)の街サーディライで合ってるぜ?」

「とこよ?」

「あぁ、この街を保護する天幕の内側は日中でも暗いんだ。だが、街は明るいぜ?」

 とりあえず入ってみなきゃ分からないって奴かな?


「入っても良いですか?」

「あぁ、良いぞ?今はパレードでもやってるんじゃないか?この街は定期的に祭りが起こるからな」

「それは……凄いなぁ?」

 定期的に祭りが起こるって……


「まぁどんな祭りかは分からないがな?飯いっぱい喰える大食い祭りが起こったり、喧嘩祭りが起こったり……まぁこの街はどんちゃん騒ぎが基本だ。楽しんでくれ」

 え?めっちゃ怖いんですけど?衛兵も把握してない祭りって……


「常夜の街……別名祭りの街サーディライだ!」

 はぇ~……まぁ泉だけ登録出来たらそれで良いか。喧嘩祭りの最中とかだともみくちゃにされてどえらい事になりそうだ




 山の様に見えた物は超巨大な街を覆う天幕。そして中に入ると夜の様な暗さと街中には提燈のような明かりが沢山……祭りの街って言うのも納得だ


「僕は泉の登録が出来たら一旦ワープしようと思うからトーマ君とはこの街でお別れだね」

「そうなんですか……もし困った事があったら言ってください!自分が力になれる事なら何でもお手伝いしますから!」

 召魔の石をあげたから結構深刻に考えてるんだろうか?まぁ困った時に助けてくれるって言ってくれるなら困った時は頼ろう


「じゃあ困った時は頼むよ。泉までは一緒に行こう」

「はい!」

 とりあえずトーマ君と一緒にサーディライの泉を目指す事にした


「とりあえず喧嘩祭りではなさそうだね?」

「ぶふっ!?うわぁ……あれ見てください」

「ん?ぶはぁ!?」

 見た瞬間吹き出してしまった。大通りをパレードするフロート(山車)の上に見覚えのあるスクール水着の男の人が……見なかった事にしよう


「あれは今回の祭りの主役なんだろう……僕達は参加しなくても良いでしょ?」

「はい、泉を探しましょう」

 トーマ君と意見が一致した。あれに関わるのはやめよう。もう見るからに関わると面倒が起きそうだ


「おっとぉ?そこに居るのは私のフレンド達じゃないか!」

「「ちっ……」」

 目聡いな……あの上から僕達を見つけてきたか……やっぱり白いローブが目立つか?


「あっ!何故逃げる!?」

 トーマ君と一緒にサーディライの街を適当に走る。パレードの主役っぽいハスバさんは僕達を追いかけてくる事は出来ないだろう


「あっ!ハチさん!あれ泉じゃないですか?」

「おぉ!流石トーマ君!頼りになるなぁ!」

 路地を走ったりしてハスバさんの視線を切り、適当に街を走ると広場に出た。真ん中に見覚えのある泉が見える


「トーマ君はどうする?」

「自分は店を見たりします。多分ハチさんを見かけたからハスバさんも反応したんだと思うんで、その白ローブはカッコイイですからね!」

「あぁ、ありがとう。じゃあ僕はここで!トーマ君またね!」

「はい!さようなら!」

 トーマ君と別れて泉にダッシュする。そして泉に触れてアストライトの村に撤退する




「ふぅ……まぁ第三の街まで行けたし、新しいフレンドも増えたしオッケーって事で」

 やっぱり安心出来る場所があるのはとてもありがたい。まさに心のオアシスだ


「おぉ?ハチ!おかえり」

「姫様、あぁ安心するわぁ」

 姫様が花に水を掛けていた。あれは危ない花じゃなさそうだ。まぁでも、絵になるなぁ……


「んー?なんだ?疲れているのか?」

「まぁ色々あってちょっとね?」

「ほれ、私がなでなでしてやろう」

「い、いや良いよ……」

 なでなでとか恥ずかしいわ……


「疲れた時は適度に休む方が良い。遠慮するな」

 ほぼ強制的に頭を撫でられる。あぁでもなんか凄い癒される


「……ありがとう姫様。かなり楽になったよ」

「そうだろうそうだろう?落ち込んだ時や疲れた時はこうされると落ち着くんだぞ?」

「僕、また頑張れそうだ!」

 姫様の精神的ヒールによってハスバさんショックから立ち直れた。立ち直るも何も無いんだけどね?


「そうだ!アトラ様がハチの事を探しておったぞ?帰ってきたら連れて来てくれと。どうする?すぐに行くか?それとも休んでから行くか?」

 どうしよう?一旦ログアウトしてご飯とか食べてからとかでも良いって事だよね?


「一旦休んでからで良いかな?」

「あぁ、急ぎでは無いはずだからゆっくり休むと良い」

「じゃあちょっと家で休ませてもらうよ。アトラさんが来たら家で休んでると伝えてもらっても良いかな?」

「任せておけ!」

 姫様に頼んで僕はログアウトする。そういえば第三の街から先に進むのってゴキ……Gとかを越えていかないといけないんだよなぁ……



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― 新着の感想 ―
[一言] いい子のトーマくんにも「ちっ」て言われるハスバさん
[気になる点] いるっていうだけで行きたくないなぁ、その森……
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