技術の種
「それじゃあ行きましょうか。こちらにどうぞ」
「はい!」
城に案内して、お話しよう。これでどうにか会話出来る所まで漕ぎ着けたな
「あ、ブースの方とかって大丈夫でしょうか?」
「はい、それは問題無いです」
どう、問題無いのか言ってないから本当に問題が無いのか分からないけど、まぁ本人が言ってるなら良いかな?
「分かりました。それでは案内します」
確かに他にも色々な技術はあるけども、この技術は計り知れない改造能力を持っているだからその能力の本当の力を知っておくべきだろう
「はい、いらっしゃいませ」
「こ、ここが、ハチさんの城……ですか?」
「まぁ、そういう事になってるけども、まぁそれは置いておくとして、まずは【付呪】の能力についてどのくらいまで知ってるか、教えてくれるかな?一応、僕も【付呪】は使えるからね。どの程度知っているのか聞きたいんだ」
勿論、僕が知らない【付呪】の使い方が有るかもしれないし、僕が知ってるけど、相手が知らない使い方が有るかもしれない。その辺の意見交換をする感じで話がしたい
「えっと、【付呪】は使ってしまうと素材にしたものは壊れてしまうので、結構使い勝手が悪くて……」
「そうそう、耐久値のある物しか使えないのも中々面倒な縛りだよねぇ」
「そうなんです!あ、本当にハチさんも【付呪】を持っているんですね」
やっぱり、この話は【付呪】を語る上では外せない。単純爆弾とかに【付呪】を付けようにも、爆弾に耐久値が無くて、【付呪】で別の物から特殊能力の移植みたいな事が出来ない。これが中々厄介なんだよなぁ……
「僕も消耗品に【付呪】で特殊能力を付けようとしたけど、ダメだったから、困ったんだよねぇ」
「そうなんです!私は新しい解決法を模索した結果何とか出来ましたが……」
「む?」
まさか、消耗品に【付呪】する事が出来たのか?
「えっと、君の解決法を聞いても良いかな?」
「はい!えっと、発想を逆転させて、装備品に消耗品としての能力を付けた物を作って、それに【付呪】したんです。これとか!」
そう言って、取り出して来たのは……
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爆弾ミトン
レアリティ PM
STR +5
耐久値 30%
特殊能力 爆破属性強化(爆破属性の攻撃が強化される)ルッキングホーミング(見ている対象に対して、攻撃に誘導が働く)
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「これは……凄い……もしかして、これを投げつけたら?」
「はい。見ている敵に誘導して爆発します。勿論、そうしたらこの装備は無くなっちゃいますが……」
爆弾ミトンと呼ばれるこの装備。ミトンというと一見可愛く見えるが、このミトン。爆竹を巻いて作ったようにも見える。これは中々刺激的なデザインだけど、消耗品を装備品にしてしまう事で、【付呪】の弱点を解決するとは……これは逸材だぞ!
「凄いよ!そんな解決の仕方をするなんて!他にもあるの!?」
「えっと……他にはポーションティアラとか、マナタンクシールド、ブーメランブーツとかあります!」
おぉ!すげぇ……色々あるぞ!ティアラだけど、栓がついてて、多分あれを開ければ中にポーションが入ってそうだし、あのシールドも持ち手側に青い液体が入ってるから容器が盾みたいになってるんだろう。ブーメランブーツは結構鋭そうだから、靴飛ばしみたいな要領で飛ばせばブーメランみたいになるのかな?
「これらを使って何とか今までやって来ましたが、流石に苦しくなって来たので新しい技術でも学べればと思ってここに来ました」
成程ね。確かに色々装備は見せて貰ったけど、さっきの爆弾ミトンの様に特殊能力はあってもステータスにプラス補正がほぼ入ってない。これでは確かにソロでもパーティでも進むのはかなり厳しいだろう
「一応、聞いておきたいんだけど、君の職業とどうやって【付呪】を手に入れたかだけ聞いても良い?」
この返答次第で更に可能性は広がるかもしれない
「えっと……錬金術師です。それと【付呪】はクエストの報酬で貰いました」
「よし!それなら何とかなるかも!」
おぉ、意外と錬金術師も人気職なのかな?これなら結構僕と近い事は出来ると思うぞ
「クオン」
「はい」
「そうだな。如意・暴……いや、E.I.D.O.S.を見せてあげて」
「よろしいのですか?」
確かにE.I.D.O.S.は現状ではかなり到達点的な物な気はする。だからこそそれを見せる事の危うさを危惧しているんだろう
「良いんだ。むしろここでこの人に見せておかないと、技術の危うい所に突っ込んじゃう可能性もあるからさ」
「分かりました。こちらで説明させて頂きます」
そうしてクオンがE.I.D.O.S.の説明をしていくと能力の1つ1つを聞かされる度にドンドン顔色が青くなっていった
「えっと……嘘ですよね?」
「嘘じゃないよ。一応、使った能力的には【錬金術】に近い物と【付呪】の応用かな?」
「という事は、これは私の延長線上の技術……って事ですか?」
「まぁそうなるかな?だからこそ、君と話をしたかったんだ。君はこういう物を作れる可能性があるって」
僕と同じになれとは言わない。新しい可能性がそこに居るのだから、是非とも違う道も見てみたい。だからこそこの場限りではなく、今後とも付き合いのある関係になっておきたいんだ




