ヨーランさん捜索開始
「面白そうな人ですね」
「えぇ、面白い人だった。あ、そうそうハッちゃん。久しぶりにアレ、やってくれないかしら」
「そうでしたね。折角来たんですし、やって行きましょう【ヴァルゴ】」
ムキムキのメロにゃんさんがスラッとスレンダーな女性になる。にしてもメロにゃんさんもかなり美人だよなぁ元が良いからかもだけど、自分自身の姿が大きく変わる事でこういうデザイン系の人はまた創作のイメージとかに何か起これば良いな
「この姿も良いわぁ……たまにこの姿になるからこそ創作イメージも湧いてくるわ!」
「そう言って貰えてこっちも嬉しいですよ」
ゲームで起こった何かにインスピレーションを受けて現実に還元する。僕自身、今までは街中で人込みの中をフレームの太い伊達メガネで視野を狭めて無ければ辛かった位なのに、今では伊達メガネ無しでも余裕で歩ける。脳に入って来る情報をキチンと処理出来てる気がするから、僕もゲームで鍛えた事で現実にしっかり還元されてるのかもしれない
「よし、それじゃあこっちは残りの作業を進めるからハッちゃんも何かやる事があるなら行きなさい。私だってハッちゃんのイベントに出るんだから!」
「おぉっと、それは失礼しました。お邪魔しましたー!」
ナチュラルにメロにゃんさんに頼んだけど、メロにゃんさんも出す物が有るのならこれ以上は邪魔しちゃいけないな
「さて、髭の長いおじいちゃんでヨーランって名前と……」
一応、重要な情報として名前と特徴的外見は教えて貰えた。一応、話だけならイベント前にギリギリ聞けに行けるか?
「そうだな……ゲヘちゃん。もし、チェルシーさんが来て、僕に何か相談があるって事だったらゲヘちゃんが自分の判断で良いから答えてあげて欲しいんだけど、出来そう?」
「ドノテイドノ、サイリョウヲイタダケマスカ?」
裁量か……まぁ、ゲヘちゃんならモルガ師匠よりは安心して任せられるからそれなりに任せるか
「そうだねぇ、基本はゲヘちゃんの判断に任せるけど、それでも悩むんだったら、楽しそうな方に話を進めてくれれば良いよ。相手が何か欲しいって言ったら、基本はそれによって何かしたいと思っての要求だろうから、その何をするかを聞いて、ゲヘちゃんが面白そうと思えば許可しても良いし、面白くないと思えば、ゲヘちゃんから何か改善出来そうな事を提案して、それを加味して必要な物をあげれば良い。まぁ、基本的には全部通す事になるだろうけど、それでも可能な限り楽しそうな方向に進めて。勿論、来ないかもしれないから、あくまで来たらそういう対応でよろしくって事で!」
「ワカリマシタ。カノウナカギリ、タイオウシマス」
「うん、よろしく」
ゲヘちゃんに留守を任せたから冥界で人探しと行きますかぁ!
「あ、そういえば……すみません死神さーん」
『は~い、呼んだ~?』
パンドラークを使い、死神さんに呼びかける
「あの、死んだ方って冥界で呼び出したりとかって可能ですかね?」
『まぁ、可能か不可能かで言えば、可能だよ~』
ふむふむ、多分、名前と容姿の特徴がある人ならそれで呼び出す事は可能だろう。でも、相手がそういう目立つ事が嫌いかもしれない。下手に死神さんにアナウンスしてもらうのは止めた方が良いか
「それなら、ちょっと死んだ方で話を聞きたい人が居るんですけど……呼び出すんじゃなくて、探す事って出来ますか?」
『人探しか~、それは労力がね……』
勿論、あんな忙しい死神さん達の手を煩わせる訳にもいかない。やっぱり自力で探すか
「それは流石に止めておきます。うーん、どうしようか……」
『迷うなら冥界に来なよ~。一応、君は死神の使徒なんだし、仕事の手伝いは出来るんだよ~?』
「それって、監視映像のチェックみたいな仕事も……」
『あるね~?』
なるほど、それなら、監視カメラのチェック作業の手伝いをしながらヨーランおじいちゃんを探す事も可能か?
「分かりました。一度そちらに行って映像のチェック作業の手伝いをしても良いですか?」
『良いよ~。あそこはある意味暇な所だけどね~』
多分、冥界の街中で暴動とか起きない様に見てるとかなのかもしれないけど、それは確かに皆パトロールとかもしてるから殆ど意味が無いのかもしれないが、人を探す事に関してはとても重要な場所かもしれない
「えっと、ここか」
「やや、これはこれは、話は聞いてますぞ!人を探したいとか」
わぁお、すっごいグルグルメガネだ。あれ見えるのかな……
「はい。えっと、ヨーランさんという凄い長い髭を持っているおじいさんを探しているんです。最近?亡くなったらしくて、少しだけお話がしたいんですが……呼び出すのも良くないかなと」
「なるほど、確かに見ず知らずの方に呼び出しを受けると言うのも怖いですぞ!それなら偶然発見した体で会う方がまだ良いですぞ!」
やっぱり分かってくれるか。そうだよねぇ。まだ会った事無い相手と会うならその方が良いよね
「という訳で、その人を探す為にここのお仕事を手伝いたいんですが、何をすれば良いんでしょう?」
「流石、話が早いですぞ!それではこの人物を見つけて欲しいですぞ!」
「おぉ、そういう感じなんですね。頑張ります!」
このモニターの中で、沢山居る幽霊の中から特定の人物を見つける。なんか赤白の服の人を探す感じに似てるかも?




