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追いかけるべき問題

「情報ありがとうございます。あ、最近死神の使徒としてのお仕事もあまりしてなかったと思うんで、何かお困りの事とかあれば、やりますが……」

 正直死神の使徒としての働きは少なかった気がする。だからせっかく来たタイミングで任される事があるのならやろう


「そうだね~……ちょっと前に~現世で正しい手順を踏まずにサバトを開こうとしてたのは居たけど~それは何処かの使徒さんが組織を潰して止めたし~」

「ん?」

「もっと前にも~秘密結社の暗躍とか止めて犠牲者を減らしてたから~、君が思ってる以上に意外と仕事はしてるんだよね~」

「え、そうなんですか?」

 意外と仕事出来てたんだ僕……


「結構ね~、死神の使徒って役割を与えると、勘違いして自分が私達の世話になるってのも居るんだけど~、君はその点かなり優秀だから心配はしてないね~増長しないのは偉いね~」

 自分が死神の使徒だぜぇ?って調子に乗って死んで死神さんの手を煩わせるって言うのは確かにダサい。そうならない様に気を付けよう


「最初こそ、迷ってる霊達をこちらに送るっていう仕事を行ったけど~、そもそも君達のお陰で冥界の活気も良くなってるから~勝手に向こうから入って来やすくもなってるんだよね~。だから、最初から迷える子達を作らない様に~、原因になる秘密結社とかを潰してくれるのは立派に務めを果たしてるんだよ~」

 一応、関わった中で一番貢献したと言って良いのは冥界ファイトクラブだろうけど、あの五鍛冶がやる気を出して冥界発展の為に色々資材とかを作ってたりしたらそれも貢献とかになるのかな?


「でもそうだねぇ……今回事故とはいえケルベロスが1体一時的に消えたから~、ちょっとは地上に何か出ちゃったかもしれないし~、それの調査をしてくれるかなぁ?」

 お、それは確かに僕がやるべき事だろう。地上に何か出てしまった……あ、もしかして冥界の門とは別に地獄の門もあるのか?そっちはケルベロスが守ってて、で、何かが隙を見て地獄門から抜け出したかもしれないと……


「もし、抜け出した奴を地獄に戻そうとした時に抵抗されたらどうしたら良いですかね?」

「あ~、別にやっちゃって問題無いよ~。死神の使徒ならそういう抜け出した奴はやっちゃえばこっちで戻せるから~」

 死神の使徒(僕)経由で死神さんが関与出来るって事か。となると、僕は現世へのバックドアとして死神さんと、深淵勢に使われる事になるのか……まだ分からないけど、これからも僕が人ならざる者達のバックドアにされる事が増えそうだなぁ……


「分かりました。それじゃあ探してみますね。それで、地上のどの辺に出たとかって分かります?」

 一応、情報関連は強そうだし聞いてみる


「そうだねぇ~……一応分かってる情報的には何か逃げ出してたら現世のファステリアスの近くかもしれないねぇ~」

 うえっ、マズいじゃん……これもしかしたらファステリアスの場に桁外れのヤバい奴が出てしまう可能性もあるよな?急いだ方が良いかもしれない


「それじゃあすぐにファステリアスに向かいます。えっと、使徒って死神さんから現世に居る時でも通話的な事って出来ますかね?逃げた奴が近いかどうか分かれば追いやすいんですけど……」

「おっ、そうだねぇ~。それなら君が言う死神マフラーをちょこっと調整する事でなんと現世にも死神さんの声を届ける事が出来るんだよね~」

 これで完全に死神さんともいつでも話せるコネクションが出来た。でもこれは今後霊体の人とか仲間にする時はちょっと許可を取る必要があるかもしれない……


「ふむふむ~、それは別に問題無いよ。悪さしなければ現世に居ても問題無いし、現にもう君の所でも何人か居るでしょ~?そういう子達もハチ君の空島に居るのなら、そもそも空島の冥界の門を通ってもう少し現世でやる事があるって直談判された事もあるし?」

 普通に思考を読まれてるけど……そうか、五鍛冶の所に行ったりしてたけど、僕以外にもレイさんとか、メリアさんとかもあっちに行って現世に残るっていう判断とお願いをしに行ったりもしてるのか。何というか、ビザ更新的な?


「じゃあ、今後そう言った霊体の存在を見つけたら無条件で全て送らなければならないって事では無いんですね?」

「良いよ~。君はあくまで協力者であって、死神その物じゃないからね~。お手伝いを遂行する為に協力してくれる子が居ても誰も文句は言わないよ~」

 なるほどね。そういう判定で許されてるのか。死神だったら多分威厳の問題とかもあるのかもしれないけど、単なる死神の協力者なら、死神レベルの力が無いから、霊とやり合える様に霊と一緒に仕事をこなす事も許されると。でもそうか……地獄から抜け出した奴が、霊体属性みたいな可能性も考えると、確かに物理が効き難いのも少し理解出来る。霊体の仲間……レイさんに協力を求める事は全然アリだと思うな


「単純に倒すんじゃなくて捕まえるとかはどうなんでしょう?」

「捕まえるか~……それだと死神が居ないと送れないから冥界の門が無い地点だと難しいかもね~。でも逆に、死神が居れば冥界の門をその場にインスタントで用意する事は出来るから、それが可能なら……」

「「あっ」」

 多分、僕の記憶を見ていたら気が付いたのだろう。死神さんを現世に連れて行く方法を



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― 新着の感想 ―
そっかぁハチくん確か某オレンジ髪のオサレな代行さんと同じ立場だったなぁ〜 武器待てないからなぁ始◯も卍◯も出来んかぁ(;´∀`)まぁ常時◯解解放状態みたいなもんだしいっかヾ(*´∀`*)ノ 鉄…
出張の時間だオラァ!(蹴破られるドア) やっぱりケルベロスいないとヤバいのかー、さっさとハンティングしないとね?
>死神レベルの力が無いから 疑惑の目をハチ君に向けてみる
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