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対ケルベロス

「「「ギャボッ!?」」」

「「なっ、なんだ!?」」

 今、なんか出たぞ!?


「これは……」

 黒っぽいオーラが僕に、白っぽいオーラが【ジェミニ】の僕に纏わり付いている。このオーラは……深淵のソレとはちょっと違うような?


「「何でも良い。今だ!」」

 何でか分からないが、力があるなら今使うしかない。この力が何時使えなくなるか分からないし、使える内に奴を倒す


「斬撃、刺突、打撃……深淵の攻撃っぽい物が使えるな?」

「こっちは壁に回復、バフとか防御系?」

 黒は攻撃系、白は防御系な能力だろうか?どっちにしても良い能力なのに変わりは無い。ただ、どっちも実体はなく半透明で本当にオーラ自体が攻撃や防御に使えてる感じだ。触手の様な実体が無いから扱いがちょっと困るな……でも感覚としてはかなり深淵触手を操るのと変わらないかも


「「僕が矛(盾)だ!」」

 殴り、斬り、突き、守り、癒し、強化する。攻撃性能と防御性能を併せ持つ……いや、【ジェミニ】で別れてるから使えるのか?


「時間稼ぎ?【ジェミニ】が終わる前に終わらせる!」

「終わるまで守り切る!」

 気のせいか分からないけど、なんか相反する事を思うと、オーラの力が強くなってる気がする。自己矛盾する事が良いのか?どっちにしても敵を倒す能力が有りそうなら今しかない


「「ふっ!ん?」」

 ケルベロスの攻撃を防ぐ白のオーラとケルベロスに攻撃する黒のオーラがぶつかる


「「ガ……ウ?グワァァァ!」」

 白と黒のオーラがぶつかるとそのオーラが消滅してしまったが、そのオーラの消滅にケルベロスの頭の1つが巻き込まれて一緒に消滅した


「「もう一度!」」

 白のオーラと黒のオーラをケルベロスの右首の近くでぶつける


「ガ、ガギャァァァ!」

 またケルベロスの首が消滅した。頭が1つになった時点でかなり戦いやすくなった。ただ、消滅させる度に残存オーラが減る……多分次の消滅させる一撃でオーラを使い切るが、これを外すとこのケルベロス戦は一気に戦い辛くなる。この一撃で決める……いや


「短期決戦!」

「長期戦上等!」

 残ったオーラが少しでも強くなるようにまた相反する思考で戦闘を進める


「「来いよ!犬ッコロ!」」

 相反する思考も大事かもしれないが、キッチリ決める所は決めないとね!


「ガウッ!」

 覚悟を決めたのか、一度距離を取ってからケルベロスが突っ込んで来た。ならその礼に応じよう


「「これで決める!」」

 ぶつかる、いや、すれ違うと言っても良いだろう。ケルベロスに対してこっちも走り出す


「ガァァァ!」

「「はぁ!」」

 物理耐性か物理無効。それに再生能力があるとするなら……狙うのは


「ガッ……」

 馬鹿正直に最後の頭を狙いはしない。ただ視線は勿論頭に向いた状態でオーラを向けるから相手も頭を警戒したんだろう。だが、残念ながら僕の狙いはそこじゃない


「「吹き飛べ心臓」」

 頭では無く、心臓を狙って白と黒のオーラをぶつけて消滅させた


「悪いな。裏を搔かなきゃ僕は勝てないからな……あ」

 勢いを付けて走っていたケルベロスの心臓近辺を消滅させた結果。残った頭の部分が皆の所に吹き飛んでしまった。やっべ、大丈夫かな?


「「「「あ」」」」

「「え?」」

 宝呪の方はもう少しで終わる所だったのか、皆が力を合わせて禍々しい光が強くなった時にケルベロスの頭が光に呑まれていった




「あの、これどうなってるのかな?」

「……分かんない」

「おいおい、何してんだよ!?これどうなっちまうんだ?」

「ねむぃ……けど、これどうなるんだろ~」

「これどうなっちゃうのかしら……流石にこれはどうなるか分からないわよ?」

 皆分からないみたいだ。これって触媒が2つって事になるのか?分からない……とりあえず完成するまで待つしかないよな?


「壊れる事は、無いとおもう、けど……」

 元が呪具だし、破壊不可だから壊れる事は無いと思うけど……本当にどうなっちゃうんだろう




「多分、そろそろ、かも?」

 確かに光が小さくなっていってる気がする。となると、そろそろ完成するのか?


「お、本当に終わりそう」

 さっきまでの光の激しい動きは無くなって、本当に終わりそうだ。どんなのが出て来るかな?


「「「「来る」」」」

 4人が一斉に反応する。偽食の宝呪がどうなるのか。どんな存在が出て来るのか……いや、凶具特有というか、共通の【激情噴出】のトリガー行動をしないと出てこないか?


「んー、うぅぅぅぅ……腹減ったー!」

「え?」

 光が収まり、その場に誰か立っていた。あれ?【激情噴出】のトリガー行動らしい事とか何もしてないぞ?


「えーっと、よ、よろしく?」

「ん?よろしくー。なんか食べる物無い?腹減ったー!」

「えっと……お腹一杯にはならないだろうけど……今は一応の空腹度回復用のクッキーが少しある位だけど……蜂蜜入りのクッキーだけど良いかな?」

「ん!蜂蜜!それくれー!」

 蜂蜜が好きなのかな?うーん、それなら魔蟲の森に行って、蜂蜜を収集しておくべきかなぁ……


「ん!うっま!これうっま!すきっ腹にこれうっま!」

 なんだろう……やっぱりどこぞの師匠とダブるなぁ?地獄を見るのは分かってるけど、2人を合わせてどっちが食べるか勝負……いや、流石にヤバいかなぁ?主に食料備蓄とかかなり見直さないとヤバくなるかも……



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― 新着の感想 ―
ぼ、暴食だー!? 大罪シリーズキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
???『おやつが減る音がする……!ああ、おやつ……!』
まず陰陽、交えたその前が虚実、つまり虚を与えたのかな? と言うか、宝珠が黄色くなって手足が生える…パックマンかな?それともピンクの丸いやつかなー?w
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