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「これでいつでもここに来る事が出来ます!にしても、ここも探検したい所が沢山……」
「気持ちは分かりますが、僕の友達が安心して暮らせる様にしてる環境とかありますので、出来ればあんまりここから離れた所には行ってほしくないですね……」
「なるほど!確かにプライベートな環境は必要ですね!分かりました!」
「代わりにこっちのゲートの先はそこのルールに従ってもらえれば色々見ても大丈夫なはずですから」
「なんだか色々そそられる看板がありますねぇ!」
よし、とりあえずアグラウドとかに誘導しておけば大丈夫だろう
「っと、そろそろお願いしに行こうかな」
空島に帰って来たし、ジェリスさん達に頼みに行くか
「じゃ、タンケさん。冒険お疲れ様でした!」
「はい!お疲れ様でした!」
タンケさんに挨拶をして、タンケ探検隊は解散した。またいつ再結成する事になるかなぁ?
「さてさて、ジェリスさんか後輩のアンナさんに頼む……いや、これはジェリスさんにしか頼めないな。アンナさんだとちょっとヤバそうだし」
天界に持って行く途中で落っことしちゃいましたって言いそうだなぁ……
「ジェリスさん居るー?」
「はい。居ます」
おっ、丁度良いタイミングだったなぁ
「ちょっとジェリスさんに頼みたい事があるんですけど。ちょっと天界までお届け物をして欲しい事がありまして」
「天界に届け物ですか。いったい何を届けるのでしょうか?」
「これを頼みたいんだけど。良いかな?」
そう言って天使の魂をジェリスさんに渡す
「はえっ!?ななななんですかコレ!?」
「見ての通り天使の魂で絶零さん?の魂らしいです」
「いえ、そうでは無く……」
「せんぱーい!今日はあのお茶屋でお茶しましょ……サボッテナイデスヨ?」
「おやおや、これはまた……」
「申し訳ありませんでしたぁ!」
流れる様な見事な土下座だなぁ?
「ジェリスさん。僕はそれをアンナさんに託して天界に届くかどうかは心配なんですよね~」
「えっと……何か御用でも?」
「……お任せください。必ず天界までお届けします!」
これは悪い事したかなぁ……
「あのぉ……もしかして私、何かやっちゃいましたか?」
「いやいや、何もしてないよ。だからそのままで良い。パトロールだって回ってる所の人達と協力する事が大事だったりするからお言葉に甘えて休憩したって問題無いさ。むしろ休憩を挟まないでやる方が良くないからね」
誰だって休憩無しで働き続けたら壊れてしまう。しっかり息抜きをする時間はある方が良い
「じゃあ!」
「あ、勿論ずっと休みっぱなしが良い訳無いからね?皆何かしらこの島ではやってるから」
「ですよね~……パトロール行ってきます!」
「はい、いってらっしゃい」
この空気感良いなぁ……殺伐としてなくて
「ところでハチさん。もし、この魂の処遇は如何様に」
「それはジェリスさんに任せるよ。僕がそう気軽に天界にお邪魔するのは良くないと思うし、ここは天界の事を知ってるジェリスさんに託すよ。その魂を使えばジェリスさんが強くなるのかもしれないし、魂を復活させる事が出来るかもしれないし、単純に神様への貢ぎ物?みたいな物になるのかもしれない。僕には分からないからそこはジェリスさんの判断に全て任せる」
天使が他の天使の魂を得る事で強化されるとかそんな恐ろしい事が起きたりするのか知らないけど、どう使うかはジェリスさんに全てお任せしてみよう
「分かりました。因みに、もし今挙げた3択の内どれか1つが可能だとしたらどうしますか?」
「んー、そうだなぁ……権力関係はどうでも良いから貢ぐのはまず無いでしょ。力を得るから魂を使うって言うのも、なんか自分に悪影響出そうだし、単純に復活させてその後どうするか本人に任せるのが一番だと思うな。というかそれが一番面白そう!」
仲間にならないとしても、こう、昔の話を聞けたりするかもしれない。それなら絶対復活させるのが一番面白そうじゃん?
「なるほど、それを踏まえて行動します」
二コリと笑って飛んでいくジェリスさん。さて、あの魂がどうなるんだろうねぇ?
「よし、クオン。戻って来た事だし、マントを作ろうか!」
「分かりました。製作を開始しましょう!」
タンケ隊長の件も終わったし、天使の魂もジェリスさんなら無事に届けてくれるだろう。となると次は……
「はい、やってきましたキッチンです。今日はね。この砂漠で取れた舌平目ならぬ、砂平目を調理して行こうかなと思います」
「待ってました待ってました!」
「今回は滅多に食べられない物の気がしたからな!」
「当然、食べに来てやったわよ!」
「ごめんなさいねぇ?」
はい、キッチンでの様子が配信されてる様な状態なのは分かってたから配信者風に喋ってみたら来たねぇ?モルガ師匠にニコラ師匠とフラーメル師匠。ウカタマと飯綱さんだ。今回も早かったねぇ?
「とりあえず先に言っておきますね?これは1匹しか居ないんで、お代わりを出せと言われても出せないとだけ、先に言っておきます」
大体、僕のマント用にようやく見つけた1体だ。そう簡単に2匹目3匹目が取れる物ではない。しかも産地は砂漠だから取りに行くのも結構大変だ
「という訳で、マイ君!僕がコイツに付きっきりになっている間は皆の料理を頼む!クオンもそっちの手伝いで良いから」
こういう時の助っ人だ




