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リベンジマッチ受けます

「も、戻りまーす……」

「【ムービングバレット】」

 突如銃を取り出して僕の足元に銃弾が撃ち込まれた。目の前に急に現れるキリエさん。ドアも押さえられたから閉じる事も出来ない。パワー負けしてるのが本当に悲しい


「何逃げようとしてるの?」

「いやっ、その……」

 怖い怖い、目が怖い。笑ってるけどこの笑い方完全に獲物を見つけたハンターの笑い方だこれ


「ずっと探してたんだよぉ?また戦おうよっ!」

「私も貴方と1回戦ってみたいのよね?」

 いつの間にかカウンターを抜けてキリアさんもこっちにやって来た。もうダメだ。ドアを閉じようとしてもドアごと持ち上げられた。ホフマンさんゴメン……ドア壊れちゃった


「おぉい!ドア壊すなよ!?弁償してもらうぞ!?」

「後で弁償するから今は少し見逃してくれる?やっとこの人に会えたの」

「お、おう……」

 ホフマンさん……分かる、分かるよ?でももうちょっと抵抗して欲しかったなー


「今回は逃がさないわよ?」

「リベンジしたいっ!私と戦おう?」

 これ一回戦わないと絶対帰してくれない奴だ……勘弁して欲しいんだけど


「あの……拒否権とか……」

「「ない」」

「ですよねー……」

 通報したら勝てる気がするけど、何かそれで終わっちゃったら凄くモヤモヤした気分でゲームをしなきゃならない気がする。正直キリアさんのリベンジしたい気持ちも充分に分かる。僕だって負けっぱなしは嫌だしね?フロッカウ相手の時だって倒せそうな手段を持ってなかったから直ぐに引いて後にリベンジ成功出来た時は嬉しかったけどリベンジの機会すら貰えないとなるとそれはストレスが溜まる。でもこの2人と戦うとなると絶対キツイぞ……どうする?


「……キリアさんがリベンジしたいならキリアさんと戦うのは良いですよ。でも、キリエさんは別に戦う必要は無いんじゃ……」

 直接戦った事のあるキリアさんとならリベンジもあるから戦うのは良いけどキリエさんは別に戦わなくても良いんじゃ無いだろうか?自分の仇を自分で討つ感じでお姉さんであるキリエさんがやらなくても問題無いと思う


「仲間外れは面白くないじゃない?それに私だって貴方みたいな普通じゃない戦い方をする相手と戦ってみたいわ」

 そんな理由で?僕も銃と戦った事は無いけど出来れば戦いたくないよ?


「何でも良いよ!ね!ね!戦おう?リベンジしたい!」

「キリアと戦った後で私とも戦いましょ?」

 2連戦はキツイな……だったらいっそのこと……


「それなら2対1で勝負しませんか?」

 戦闘時間が伸びる可能性があるかもしれないけど2対1なら同時に戦闘出来るし、なにより1回戦えば終わりだ


「それは、私達2人相手に1人で勝てるってバカにしてるの?」

「良いね良いねぇ!その自信!やっぱりあなたの事益々気に入っちゃた!」

 僕に自信があると思っているのかキリエさんはバカにしているのかと不満を露わに、逆にそれだけ自信があると嬉しいのか何故か気に行っちゃったらしいキリアさん


「別に自信がある訳じゃありません。1人ずつ戦う方が僕にとって不利になるので僕に有利になるように2対1で戦ってほしいって事です。あ、戦う為に準備の時間も下さい」

 こうなったら図々しくでよう。僕も押されてばっかりじゃない


「ふーん?私達相手に2対1が有利って言うんだ?」

「私はそれでも良いよ!やっとやる気になってくれたんだから!」

「じゃあ1時間位準備の時間を貰いますね?」

「まぁ良いわ。それでやりましょう?1時間後この店の前で」

「分かりました」

「おじさん!ご飯頂戴!戦う前に美味しいご飯食べたい!」

「お、おう……」

 ホフマンさんには悪いけど店の前で戦う事になっちゃった




 そして僕は準備の為にある場所に向かう


「それで、準備として何か試す為にこちらにやって来たと?」

「うん、マネキン君には悪いけどまた色々試させて?」

「報告して頂ければあの2人にペナルティを与える事も出来ますよ?粘着行為として認められるはずです」

「迷惑行為って言ってしまえばそれで終わりだけど、あの2人だってこのゲームを楽しんでいると思うんだ。こういうの聞いて良いのか分からないけど、あの2人って僕以外に迷惑行為をしている訳じゃ無いんでしょ?」

「……確かに他の方が迷惑行為を受けたという報告はありませんね?白ローブを着ていると確認される事はあったみたいですけど危害を加えられたり、迷惑行為をされたという報告は無いです」

 やっぱり僕をずっと探してただけみたいだ。なら僕が勝負を受ければそれで終わるはずだ


「じゃあ2人が戦って満足出来る様にまずは試していない事のチェックをさせてもらうよ」

「ハチ様は優しいですね……ではまずは何をなさいますか?」

 今回は聖女の戦闘用修道服を使う。聖域展開と聖女の祈りは使ったけど残りの2つはまだ使用していない


「マネキン君?今回はいつもの攻撃を受ける側じゃ無くて攻める側をやってもらうよ?」

 最後は僕が攻めさせてもらうけど……


「……!」

 なんかやる気になってる?スクワットをしたり、手足をくるくる回している。なんかイキイキしてるなぁ?


「それじゃあオーブさんも軽く攻めをやってもらっても良い?僕は防御がどれくらい使えるかやらせてもらうよ」

「分かりました。それでは始めます」

「【精神防壁】!」

 聖女の戦闘用修道服の力、どれ程の物か試してみよう



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