ノーサイド
「はぇ~。お金に食材、お店の看板とかもポイントで交換出来るんだ。おぉ、包丁とかその辺もある……え、超収納冷蔵庫とかどこでも大火力コンロ。こういう機材的な物も交換出来るんだ……」
これは料理人としては嬉しい物が入手出来るチャンスだな。まぁ、凄そうな物程交換に必要なポイントも高いけど……
「さて、このポイントどうしようかなぁ……」
確かに色々良さげな物はいっぱいあるが、交換したいと言える物は無いかなぁ……お金はまず要らないし、食材は空島で既に自給自足してる。調理道具も自作出来る。機材関係はもう城のキッチンにある……となると、一応あっても問題無いとなると食材かな?
「まぁ、それに関してはポイントが貯まった時に考えれば良いか」
今も僕のパンを欲しいと来てくれているお客さんは居る。だから今はパンを作る事に集中しよう
「「らっしゃっせ~」」
ふむふむ、今の所焼き肉バーガーが人気だけど、焼きそば鮭チーズはそこまで人気ではなさそうだ。ホットドッグも中々人気ではあるから、生産量を調整をした方が良いかな。作り過ぎは良くないからね
「うわっ、本当にハチがやってる……」
「アハッ!ホントだー!」
「あ、キリエさん。いらっしゃい」
「キリアさんもいらっしゃい」
普通にさっきの参加者も周ってるなぁ……まぁ、ここは特に何もせずにいよう
「何か要ります?」
「今は焼きそば鮭チーズが少し余り気味なんで、食べてくれると助かります」
「惣菜パン屋よね?なんで焼きそばなのよ……それよりも、アンタ。今回は本気だったんでしょうね?」
一瞬ピクッと動きを止めてしまう。本気かどうかだと?
「まさか最後にあの子に手を抜かせたなんてこt……」
「それ以上ウチのクオンをバカにする様な事は止めてください」
「へぅっ……」
おっと、いけない。クールダウンクールダウン……一旦深呼吸して落ち着こう
「確かに、今までの僕の態度を見ていたら本気かどうか分からないと言われるのは分かります。ですが、今回、僕が出しゃばらなければクオンが勝っていたと心の底から思っています」
もういいや。こういうのは一度口に出した方が楽だ
「今はクオンが居ないから言えますが、クオンの勝ちを潰したのは僕です。クオンに恨まれて僕から離れて行ってしまっても何も言えません。ですが、クオンが今回本気で頑張っていたのは事実です。だから、僕はバカにしても良いですが、クオンの事はバカにしないでください」
「そこまで真剣なら信じるわ。ごめんなさい。今のは私が悪かったわ」
「はっ!ごめんなさい!ちょっと感情的になってしまいました。キリエさんは別に悪くないです」
キリエさんは別に責めて来た訳じゃ無い。単純に手を抜いたかどうかを聞きに来ただけだったのに、僕がまくし立てただけで何も悪くない。僕が勝手にヒートアップしただけだ
「ねぇねぇ!今度タイマンであの子とやらせてよー!」
「うーん……それはちょっと」
キリアさんとクオンのタイマンかぁ……出来ればあんまりやらせたくはないなぁ。戦闘を通してクオンがキリアさんの技術を学べれば普通にプラスではあるけど……ちょっとまだクオンの教育的にキリアさんは良くない影響が出るかもしれないし、今はやんわり断っておこう
「あ、キリアさんこれどうぞ。オススメですよ。ちょっとサービスでお肉マシマシです」
「わーい!ましまし~」
よし、これでキリアさんは何とかなるかな
「手伝いはいるかしら?」
「おや?意外ですね?何かありましたか?」
まさかのキリエさんから手伝いの申し出が出るとは……なんかあったかな?
「単純に今回の勝負。私は負けたと思ったからこうしただけよ」
まぁ、今回の勝負。最後に立っていた方が勝ちというルールでやって一応立っていたのはアンサーエイトではあったが、機体の状況だけで言えば、こけてしまったけどまだ戦えるクオンと、立ってはいるが動く事は無いアンサーエイトという状態ではあった。だからどっちが負けなのかをルール的に見るか、現実的に見るかで勝ちは変わると言っても良い。僕の判断はルール的だったけど、キリエさんは現実的に見ていたというだけだ
「それなら店番をしてもらえると助かりますね。一応僕2人で回せてますが、【ジェミニ】の掛け直しをしなくても良くなりますから」
「アハッ!私もやるやる~!」
おっと、まさかのキリキリ姉妹の2人がお店の手伝いをしてくれるのはありがたい。これなら生産の方に僕は集中出来るな
「おいおいハチ君。それは水臭いんじゃないかな?」
「ヒャッハー!そうだぜぇ?確かに俺達ゃあ、やり合った仲だが、元々はダチだろぉ?手伝ってやんぜ!」
「そうだな。さっきはさっき今は今だ。ハチ君の手伝いをさせてくれ」
「させてください!」
「どのくらい協力出来るか分かりませんが、やります!」
「ハチさん!あの子は!あの子は何処に居るんです!?お話をお聞きしたいんですけど!」
「いやぁ、ハチさん。早速色々やってくれてますねぇ!これ本当に1プレイヤーがやってる事ですか!」
なんかフレンドさんがいっぱい来てくれるなぁ……




