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調査戦

「やってくれるじゃないのクオン!」

「これで如何でしょう!」

 深淵が使えない僕には両の手以外に使えそうなのは片足位しかない。だが、クオンには【変異武装】があるから両手以外に攻め手を持っている。それに、時間が経てばネファリウム弾が降ってくる。たとえ旋閃・崩壊を【ディザーム】で奪えたとしてもまだ安心は出来ない……


「あっぶね」

 トンファーの回転打撃を受けようとしたら薄くなり刃の様になった。受ける手の角度をもう少し寝かせて、何とか回避したが、これで回避する時間は無くなった


「では爆破します。【アンチノミーフォース】」

 クオンの手を上から握ってトンファーの動きは止めたが、上から爆弾が降って来る。これではもう回避は出来ない……と相手も思ってるだろう。だからこその斥力防御で、僕との距離を取った。ついでにと言わんばかりに2発銃弾を撃ち、僕の動きの牽制もしてきた


「【光盾掌】」

【バレットキャッチャー】で2発の銃弾は止め、イドについている1秒だけ出せるシールドスキルを発動。これはしばらく使ってなかったから多分クオンも知らないはずだ


「なんと」

「もう少し試すかい?」

 別に魔法が使えなくなった訳じゃ無いんだろうけど、威力が弱くて良いから、僕の後ろに【ミニボム】を発動させておけば今のは確実に攻撃を当てられただろう。でも、段階が進んで今まで使ってた攻撃方法を使わなくなるってなんかボスっぽくて良いな?これはあえて伏せておくか。クオンの成長出来る余地にもなるし、エンタメ的にも良いし


「はい。別の合体形態も試してみたいのでもう少しお願いします」

「うん、任された!」

 クオンがトンファーを合体させて色々な攻撃をしてきたのを結構ギリギリで凌いで何とか耐えきり、旋閃・崩壊のテストは終了。そして、ラスト……


「よし……E.I.D.O.S.のテストもするかぁ。これは流石にヤバいかもしれないなぁ……」

 武器としては圧倒的自由度を誇るE.I.D.O.S.は深淵が無い状況だと、こっちの攻撃手段も防御手段も足りない。今までの感じからするに、僕も熱くなり過ぎてちょっと忘れかけてたけど、ちゃんとクオンは武器のテストと言う事を理解している。だから今回はE.I.D.O.S.での攻撃だけになるだろう。というかそうして欲しい


「これに関しては、クオンに直接タッチ出来たら終了にしない?」

「はい。E.I.D.O.S.の性能調査。及び、調整の為の戦闘ですので、それで問題ありません」

「オッケー。それじゃあ行くよ?【ミスティックミスト】」

 まずは周囲の視界を奪う。現状は対戦中だからクオンにも【ミスティックミスト】は効くはずだ。でも、今のクオンに対してこれを使っても、クオン自体にレーダー的能力があっても不思議ではないから、正に気休め程度だ


「攻撃を開始します」

 わぁ……クオンから4つのプリズムが飛び立ったぞ。斥力と引力の操作……多分あそこまで行ったら念動力サイコキネシスみたいな物になってるのかもしれない。それで空中にプリズムが浮かんでいる状態……


「我ながらおっそろしい物作っちゃったなぁ?」

 プリズムがこっちに向いたと思ったら、黒い線……コズミックパワーの内包されたレーザーだろうか?が放たれた。あれが4つ?制限時間までにレーザーフェンスを生き残れみたいな奴よりヤバいんじゃないのアレ……


「明らかに死角からの攻撃も混ぜているのですが……」

「そりゃあ、オーラが違うからねぇ!」

 銀河的な力があるお陰か、展開して攻撃しようとする時のオーラは結構分かりやすい。だから、自分の背後から撃とうとしても、全方位分かる【察気術】に引っかかって、回避が出来る


「ではこれは如何でしょう」

 プリズム2つがクオンからまた離れると、一つはクオンが握っている手の人差し指と親指付近に固定され、もう一つがそのプリズムの先端から黒い線を伸ばしながら伸びていく。クオンが腕を振ると、プリズム同士の位置が固定されたかの様に動き、間の黒いレーザーも一緒に動く……レーザーブレードが本当に出来てるゥ!


「しかも長さ調節可能かよ!?」

 横薙ぎの一刀はあの長さのままなら僕には当たらないと思っていたけど、プリズムが動いてリーチが変わった。咄嗟にブリッジで回避しなかったら真っ二つだ……


「あれ、絶対受けちゃダメな奴だよな……」

 プリズムが1つ手裏剣の様にコズミックパワーを展開して回転しながらこっちに来る。攻撃が直線的な射撃ではない超不規則な攻撃……これを何とかするには僕は前に出るしかない


「流石に自分には向けられないよな!」

「はい。それは流石に出来ません。なので」

 戻していた他のプリズムがクオンの体に張り付き、コズミックパワーを展開してアーマーの代わりとなる。あれに直で触るのは流石に怖いから様子見としても、回避を混ぜなくては……

「なるほど……マスター。ここまでで問題ありません」

「ん?どうしたの?まだまだそっちの優勢だったじゃん?」

 急にE.I.D.O.S.を仕舞うクオン


「今の戦闘でマスターは攻撃方法が近接格闘でこちらに向かってきましたが、E.I.D.O.S.を長時間起動させ続けるには今のマスター相手では供給が足りません。なので、クオンの魔力を吸収させるしかありませんが、これはかなり効率が悪いかもしれません」

 なるほど、武器は強いけど僕みたいな特に何も使ってこない相手だと、燃費が悪くなっちゃうのか。これは良い発見だ



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― 新着の感想 ―
[一言] ただの性能確認がこんな闇のイデオンソードを振り回すなんてしないんだよなー? クオンくんの第三形態は時間耐久かー、ほんとラスボスだなーw
[一言] ボスが強化されればまずは様子見から入るだろうから、今の状態だと運用が厳しそうね
[気になる点] 深淵なくてもハチ君はハチ君してるなぁ〜(*´ω`*)っ 多彩な攻撃をほぼ体捌きだけで凌いでるんダヨナァー やっぱりイベントのレギュレーションに反して無いけどレギュレーション違反だ…
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